呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
恥ずかしい
本サイトも先日、9月30日をもって4000HITとあいなった。これもひとえに訪問してくださっている諸兄、諸姉の御陰であるとここに感謝させていただく次第である。本当にありがとうございます。
さて、そんなおめでたい時なのだが、こればっかりは我慢のしようがないので今回のネタと相成った。
いや札幌の住民として、札幌の住民として、ここまで恥ずかしい思いをすることになるとは・・・。
確かに北海道の人間は純朴でおおらかである。これは裏をかえせば莫迦でおおざっぱということになるのだろうか。
地下鉄のホームでの並び方が最もいい都市が札幌ならば、開店記念の生花の花輪が一番短期間でボロボロになるのも札幌という。
すすきのは20代の女の人が深夜一人で飲みに行っても安全な繁華街だが、国民健康保険の支払いが一番悪いのもまた札幌なのだ。
しかし、9月30日付 朝日新聞の記事は、札幌がどうしようもない街であることを宣伝してしまった。
西友の子会社・北海道西友元町店(札幌市東区)が外国産の肉を国産と偽って販売した問題で、返金することにした同店に人が殺到したため、同店は27日から10月6日までの返金を29日で打ち切った。27〜29日の3日間で、返金対象となる食肉の実際の販売額を3倍以上も上回る4928万円を返した。北海道西友は「水増しやなりすましがあったのは間違いない」とみている。
北海道西友によると、これまでに1548人に返金した。同店では昨年9月から1年間にわたり、カナダ産の豚ロースと米国産の牛タンをそれぞれ国内産と偽って表示して販売。この間、販売した「国産豚ロース」と「国産牛タン」の売り上げは計1380万円で、これらを買った人を返金対象とした。このうち偽装肉の販売額は94万円という。
返金は店頭に張り紙をして客に伝えた。レシートがなくても自己申告によって返金に応じることにし、中には10万円の返金を受けた人もいるという。
30日は「混乱が近隣などに迷惑をかけている」として臨時休業したが、午前9時半ごろには、若者ら100人以上が店の前に殺到した。
同社によると、28日昼ごろから返金を求める人の動きに変化が出始め、若者が携帯電話で連絡を取り合いながら店に現れ始めたという。
29日には午前9時の開店前から店の前に多くの人が列をつくった。他店舗などから社員50人を動員して対応にあたったが、大混雑したため、北海道警に警備を要請。29日は通常よりも3時間早い午後6時に店を閉めた。閉店後も返金を求めて約500人が店内に残り、対応に午後11時ごろまでかかった。
同社は安売りなどで利用者に還元することを考えているという。
騒ぎは30日も続き、北海道西友元町店には朝から若者らが集まり、道警はパトカー4台を出動させて警戒にあたった。
午前11時には、同社の従業員が正面入り口の前に出て、「ご迷惑をおかけしたことをおわびしたい。返金額が売上額を上回ったので返金を中止した。お客様へはセールという形での還元を検討している」と改めて返金の中止を伝えた。
しかし、集まった人から「早い者勝ちか」「(29日の来店時に)今日来いと言われたので来たんだぞ」と怒号が飛び、従業員出入り口に押し掛けて返金を求める人もいた。
29日に元町店で返金請求の対応にあたった北海道西友社員の1人は、20歳前後の若者に「オレを疑ってんのか」とすごまれたという。この社員は、返金の求めに対して、店に週に何回来ているかや、どのぐらい肉を買っているかなどを確認作業をしていた。これに対し「週に3回焼き肉をしている」とか「1回に2万〜3万円買い物している」などと答えた人がいたという。なかには机をたたき「土下座しろ」と声を荒らげる人もいた。この社員は「(肉を)買っているとは思えない。うちの偽装問題が発端とはいえ、常識を越えている」と話した。
◇
埼玉県狭山市の西友狭山市駅前店では、18日から代金返金の「おわび」を店内に掲示していたが、28日の報道後の29日現在約200人が代金の返金を求めて来店。店頭での混乱はなく、計約500万円を返したという。
週末だけで約180人が訪れた。返金額はすでに約1年間分の偽装豚肉2400キロの販売額(331万2000円)を上回っているが、西友では「客が買ったのが偽装表示のものか、正しい表示で販売した『豚肉こまぎれ』なのかは区別できない。豚肉こまぎれの同店での販売額はこの1年間で720万円。その数字を念頭に返金額がどうなのか受け止めたい」と話している。
狭山では何の問題もなく、札幌では大騒ぎ。
確かに北海道の経済はどん底であり、どうしようもない状況なのかも知れない。しかし、ここまで違ってしまうのだろうか。
単に群集心理である。しかし、それだけとは言えないような気がするのだ。
ここまで北海道の人間は落ち込んでしまったのだろうか。
確かに、今回の発端は西友が偽装豚肉販売を行ったことが一番の原因である。しかし、だからといって信や礼を失ってしまっていいのだろうか。群衆の中で責任転嫁や自主性の放棄が行われてしまっていいのだろうか。
“Hello
world”第三部(無機知性体による人間の不信感をあおってうんぬんという作戦のどまんなか)をやっている最中にこんな記事を読んでしまったので、少しばかりバーチャルとリアルの混乱をきたしてしまっているのかも知れないのだが。
しかし、恥ずかしい。(02,10,1)