呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


“Hello world

 「と言うわけでニャ。僕と朱雀と久部さんは明日、今年の道の駅。最後の旅に出かけるニャ」
 ああ。
 この週末。朱雀、武田、久部さんの3名はカムイワッカ。道の駅「らうす」。ペンション「フンベHOFおおくま」へ。
 僕は、
 残念ながら残念ながら残念ながら残念ながら残念ながら残念たがら残念ながら残念ながら残念ながら残念ながら残念ながら
 (残念たがらを探せ)残念ながらキャンセルである。一日中というわけではないのだが、この週末。どうしても職場に出なければならない。カレンダー通りには休めなかったのである。
 「あまりにも可哀想だから、これを貸すニャ。本当は通販で1日早く来たばかりの代物だけれど、やってみるニャ」
 おお、これはニトロプラスの新作『“Hello world”』ではないか。
 「じゃあ、僕は美味しい蟹をたくさん食べてくるニャ」
 ・・・。
 ま、とにもかくにもインストールである。しかし、この大作。CD−ROM4枚とは。何を考えているのであろうか? 一説によるとテキストデータは8Mバイト。はっきり言って常識の範疇を超えているではないのだろうか。
 ともかく、木曜日の夕方から開始する。
 主人公が○○○という話もあって、『ファントム』のツヴァイではないか? などという話もあったのだが、実は主人公はロボットであったり、キャラ設定は萌え系なのに、発売直前に突然とんでもないハードな『予告』が発表されたり。開発に2年近くかかったり。と、まあ流石はニトロプラス。いろいろ特色はてんこもりなのだが・・・。
 少しばかりどきどきしながらインストールする。インストールサイズは2G・・・。
 ああ、思えば遠くへ来たモノである。ゲームのために2Gなんて・・・。
 それはともかく、冒頭から主人公がロボットであることは明かされてしまう。なかなか斬新な発端だ。
 しかし。シナリオがくどい。いや、気持ちは分かるのだが。くどすぎる。
 クラスタなるものの連呼である。確かにロボットなのだ。ということを表現するにはこれが一番なのかも知れないのだが。しかし、くどすぎる。それを2週間繰り返すのである。いやはや・・・。
 それと、ヒロインの性格がどうも感情移入できない。いや、悪いわけではないが、(やっぱり悪いのか)世の中、突っ込みに恵まれないボケほど哀しいものはない。耐えられないわけではないが、しかし耐える必要もあるまい。
 はっきり言ってニトロさんのゲームで途中、眠くてやめたくなったのは初めてである。こういう時は素直に眠るが勝ちだ。

 翌日。職場から帰ってきて、続ける。
 攻略対象はヒロイン。まずヒロインルートが物語を俯瞰しているのであろう。そう考えてのことだ。
 やり続けてだが、はっきり言ってヒロインの友人のショートヘアはヒロイン以上に感情移入できない。と思ったらちゃんと理由が存在した。「ああいう性格になってしまったのはこういう訳なんです」と言う奴だが、それを知ってもこの性格には首を傾げるしかない。
 そのショートヘア嬢のBF。キャラ的には「弱者」である主人公を支える踏み台サブキャラとでもいう位置にいるはずなのだが、この少年。主人公以上に弱い。家族を殺されたという過去を持っているのはいいが、それを乗り越えたわけでもなく、簡単にクラッカーの姉ちゃんのほうへ行ってしまう。駄目駄目である。こりゃあ14才の妹のために命まで賭、結局、片手、片足を失った某14才キャラよりも甘いではないか。
 結局このゲームでは、少なくとも高校生活においては主人公を支えてくれる男子キャラというものは存在しないようなのだ。まあ、18禁ゲームにそんなものを要求するのがおかしいのかも知れないが、天下のニトロプラス様である。主人公が感情もなにもわからないのであればしっかりした男キャラの一人や二人、おいておいても罰は当たらないのではないかと思うのだが・・・。こういう事考える辺り、私が、このゲームに非常に高いものを求めているのかも知れない。
 少なくとも、失望するには早すぎる。ショートヘアのBFの家族が巻き込まれた火災は事故だったのか? ショートヘアの少女の過失だったのか? 主人公は感情を理解できるのだろうか? 
 もう10日たっているが、話はどの辺でおおきく展開してくれるのだろうか? このまま1年なんてことはあるまいな。
 ま、駄作じゃないのだが・・・。うーむ。唸りつつ、次回に続くのであった。(02,9,28)


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