呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


黙示の島

 いよいよ角川書店から佐藤大輔著『黙示の島』が発売されたのである。
 本日は、佐藤大輔氏が関係したボードシュミレーションゲーム『レッドサン・ブラッククロス』を購入後、その世界観に心酔し、以後全作品を読破している朱雀龍樹、『A君(17)の戦争』から佐藤大輔氏に触れた武田暗に来てもらってこの作品について語ってもらおうと思うのだ。司会は92年に『覇王 信長記』を読んで目から鱗だった上杉明がお送りする。
 「何考えているのだ? 貴様は」
 いや、実は休みが取れるはずの4日、本日も朝一で出勤命令でな。布団干し以外は何も出来なかったのだ。で、読む閑がなかったから読んだ人間の知恵を借りようかと・・・。
 「そう言う話ならまかせるニャ。僕はしっかり読んだニャ」
 で、どうだった?
 「僕はとっても面白かったニャ」
 「うーむ。微妙なとこなんだよなあ」
 「どうしてニャ。佐藤大輔氏なら無条件べた褒めの朱雀にしてはおかしいニャ。さては朱雀、小指が曲がらないニャ」
 「いや、武田が面白いというのは非常に納得できるんだが・・・。佐藤大輔作品とすれば首を傾げざるを得ないんだな」
 どういうところがだ?
 「はっきり言うとだ、これ、西村寿行氏的なんだよ」
 ほう・・・。
 「ハードカバー前作の『ヒュッケバイン』にしろ、なんにしろ、ここまで今までの作品とかけ離れてはいなかった。しかし、今回の作品は、『新境地』というにはあまりにもあまりなんだ。逆に言うと、豪屋大介名義から入った武田の方がウケはいいかもしれないな」
 「確かにニャ。忠之少年はどう見ても剛士総帥ニャ」
 「でもって女医さんがああで、由梨ちゃんがああだろう」
 「僕は由梨ちゃん、はあはあニャ。あれは萌えるニャ。もう少し歳行っていればストライクゾーンど真ん中ニャ」
 しかし、寿行氏なら、ヒロイン二人はご不幸なのか?
 「いや、それはない。だから西村寿行的という表現を使った。幸いにしてヒロイン二人にはそういった意味での不幸はない。ただ、違った意味で不幸はあるのかもしれない」
 「由梨ちゃん『もう何人も切っているのに、切れ味がかわらない』ニャ。女医さん『黙れ、このガキがっ』ニャ」
 なんだそれ・・・。
 「『人間には二種類しかいないのだ』『殺せる奴と殺せない奴』ニャ」
 そのあたりは佐藤節ではないのか。莫迦と諧謔と反応弾・・・。
 「それはそうなんだが、どうも、あんまりその、なんだ。武田、思ったことを言ってみろ」
 「怒らないかニャ」
 「ああ、怒らない」
 「じゃあ、言うニャ。

18禁 ガンシューティング&ADV
原  作 佐藤大輔
シナリオ 豪屋大介
原  画 中央東口

黙示の島

初回特別版にはベネリ・ノバ型 ガンコントローラー付属
通常版はニューナンブM60型 ガンコントローラー付属
ニトロプラスより来春発売予定

 ニャ」
 「そういうことだ」
 大丈夫なのか? をい。(
02,9,4)


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