呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


今年も土用丑の日

 さて、今日は土用丑の日である。土用の丑の日には人間は鰻を食べなければいけないのだ。しかし、朱雀から連絡が来ない。今日は一緒に鰻を食おうね。と約束したにも関わらず、時を過ぎても連絡が来ないのだ。
 いいかげん、今年は後の丑(今年の土用は2日丑の日がある。8月2日だ)でも良いような気がしてきた。
 「だいたい、土用というのは何なのニャ」
 肉しか喰わない武田も呆けて待っているのだ。
 「月用、とか火用とかあるのかニャ」
 うむ、それでは説明お兄さんをしてやろう。
 土用というのは暦の上での『五時』に基づく考え方なのだ。
 五時というのは、『春、夏、土用、秋、冬』五つの季節のことだ。
 「あ、五行『木、火、土、金、水』とか、五色『青、赤、黄、白、黒』とか言う奴ニャ」
 その通り。他にも五方『東、南、中、西、北』とか、五臓『肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓』がある。
 「五臓六腑に染み渡るの六腑は何かニャ」
 あれは『大腸、小腸、胆、胃、三焦、膀胱』のことだな。
 「三焦とは何ニャ?」
 心臓の下、胃の中、膀胱の上にあるといわれた架空の臓器だ。あわせて三焦という。
 「ろくごまるに氏はそれ以外の臓器を痛めたのだニャ」
 そうらしい。全快はおめでたいことなのだ。
 「じゃあ、五虫は何ニャ」
 『鱗、羽、裸、毛、貝』。「鱗」は魚、「羽」は鳥や昆虫、「毛」は獣、「貝」は文字通り貝。「裸」は人間と言うことになるらしい。
 「人間が虫かニャ」
 私に当たるな。そう言うことになっているのだ。
 「じゃあ、五味は、どうかニャ」
 『酸っぱい、苦い、甘い、辛い、しょっぱい』。
 「あれえ、『旨い』はどこいったニャ?」
 ばかもの、あれは日本人だけに許された至高の味覚なのだ。それを・・・
 「ストップニャ。その辺り突っ込むと上杉は国粋モード全開になってしまうニャ。で、五神『青龍、朱雀、黄龍、白虎、玄武』があるわけニャ」
 その通りだ。よくある和風ファンタジーで出てくる奴だな。
 「じゃあ、五星はどうニャ?」
 うっ・・・。
 「ほりほり、どうしたニャ。説明お兄さん。どうしたニャ」
 五星は、五星だけは・・・。五星だけはぁああ。
 「何、莫迦なことをやっている。五星は『歳星、熒惑、填星、太白、辰星』の五つだろうが。
 おお、朱雀。
 「すまん。研究室の発表会で岩見沢に行って、その後、武田の奸計に嵌って遅くなった」
 「で、どうなったニャ」
 「残念ながら戦果は零だ」
 「そんニャあ」
 それはともかく、『歳星、★惑、填星、太白、辰星』の★の部分はJISコードには存在しないはずだ。そんな字を使用したならば文字化けしてしまうではないか。
 「心配するな、Unicode:7192にきちんと登録されているぞ。少なくとも表示はされるはずだ」
 Unicodeかあ、好きじゃないのだ。
 「ええい、貴様のような奴は『超漢字4』でも使っていろ」
 あれ、高いしなあ・・・。
 「あのニャ。そろったんなら、そろそろ出発しないと9時半になるニャ。
 うわああ。

 というわけで『木曽路』さんにことしもうなぎを食べに行けたのだった。じゅんさいも鰻もめじ鮪の刺身もとても美味しかったのだ。しかし、今回、それがメインのはずだったのだが・・・。どこで狂ったのだろう。(02,7,20)


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