呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


今年も来たぞ一之蔵

  今年もまたまたやってきたのが一ノ蔵の試飲会。美味しいお酒をいただけて、しかも、お土産までいただける・・・。去年が酒粕だったのは少しばかり哀しかったのだが、これを幸福といわで、何と言おう。前にも言ったが本来なら我々一般人は入れぬ所なれど、朱雀の奴が『M』さんで招待券を貰い、一緒に行ってから、我々の所にも招待券が届くのだ。行くぞ今年も試飲会!
 「今年は行けないんだ・・・」
 どうしたのだ?
 「なんか、時間割関係でいろいろトラブっていてな。行けそうにない」
 なんか哀れでリアクションできないのだ。
 「・・・」
 どうした・・・。武田。
 「今年も行けないニャ! 何で木曜日にやるのニャ!」
 それはやっぱり会場が安いのではないのか。

 というわけで、私と久部さん。二人で勇躍「一ノ蔵を楽しむ会」へと向かったのであった。
 今年も料理はチケット方式。しかし、ああ、しかし今年は温暖なため、セリのおひたしがないのだ! ああ、なんという悲劇だろうか・・・。
 「でも、旬でないものを食べさせられるよりはいいよ」
 流石、久部さん。やっぱり私よりは人間の出来が違うのではないか。そう考えるのはこんな時である。
 「まずは串焼きからだろうかね」
 しかし、単なる焼き鳥のようにしか見えないのだが・・・。本州ではこれを串焼きというのであろうか。
 「蟹は、今回は塩ゆでのレモンかけでコンソメをかけないんだね」
 そうですね。。
 「ようやく、素材を生かすことを考えてくれたかな」
 前々回はホタテも蟹もコンソメ風味で往生しましたものね。
 「僕はね、最初に来た時かな、ひたすら甘い肉ジャガがあっただろう。あれを基準に考えてしまうんだよ。だから、何でもおいしい」
 あれって何年前でしたっけ? 5年、6年?
 「6年かなあ。あれ、天ぷらの塩はまた只の塩に戻ってるね」
 昨年のゆず胡椒入りの方が良かったんですけどね。
 「逆の苦情が来たのかな。宮城名物牛タンスモークは」
 牛タンは稚内に限りますか?
 「牛タンは15時間待った稚内に限るよ」
 前回は行けなくて失礼しました。
 「なに、朱雀君が15時間つき合ってくれてね。結局、日曜日はスタローンの映画だったんだよ。見られなかったけれど」
 なんという偶然でしょうか。
 とか何とか言いながら今回も飲むのである。
 酒は相変わらず美味しい。今年あったのは1酒増えて12酒。というわけで、今年も一ノ蔵試飲レポートである。

  1. 純米生酒 ひゃっこい 去年言った+アルファが随分と陰をひそめた。が、逆に少し印象が弱くなったか?
  2. すず音 製品化されたが一昨年の鮮烈さはない。 
     「もしかしたら蔵本に「すず音 零」という運搬を考えない酒が存在するんじゃないかな?」
     というのは久部さんの予想。宮城まで行きますか?
     「まず、道の駅の宿題を片づけなきゃ」
     まさか、久部さんまで道の駅中毒に。本当ですか。
  3. 松籟 去年までの松林の中の脂臭さが影を潜め、森林の中での深呼吸のような酒になった。個人的には美味になった。
  4. 山廃純米 円融 更にあっさり。なんか個性が喪失したような。
  5. 純米酒 これは甘い。というかこの酒に合う肴がないような気がする。おでんとかあれば美味だと思うが。
  6. 純米酒辛口 今回はこれがデフォルト
  7. 純米酒超辛口 今回、チケット酒純米大吟醸を除けばぴかいち。うやっぱり辛口が好きなのだな。私は。
  8. 純米大吟醸 いつも通り美味しい。本当に美味しい。でも、今年はフリータイムまで残らなかった。
  9. ひめぜん 去年のようなハーブ酒はなし。よってすず音のインパクトに少し負けてしまった。残念。
  10. 純米吟醸アートラベル 軽い口当たり。今年はなくなった福坊主とは逆のコンセプトだが、弱いなあ。
  11. 米米酒 本来は養命酒っぽい食前酒のつもりだろうが、天ぷらなどを食べた後にすっきり油を流してくれる。食後のお酒の方といったほうがいいのでは? 来年もあるかなあ
  12. 周根 7酒の漢方薬を配合したこれこそ本当の養命酒。うーん、日本酒ではないな
  13. あま酒 おまけ。アルコール零。でもすっきりとした甘さが美味であった。米糀のみの甘酒である。

 あ、今年は無鑑査ないですね。
 「もう、どこでも買えるからね。特に試飲させることないんじゃないのかな」
 そうかもしれない。
 そんなこんなで抽選会。去年当たったのだが。今年は駄目だった。実に残念であった。
 そして、お開き。
 今回は残念ながら料理は大量に残ったようだがお酒はぎりぎりだったようだ。ま、おみやげに樽酒もいただいたし実に満足すべき一夜であった。来らられなかった奴には可哀想ではあるが。(02,5,16)


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