呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
久部さん語録 0205
もしくは脳内改変
さて、相変わらず潤いのない生活をしている上杉明である。はははは。くたばれ仕事。でも、仕事をしないとご飯が食べられないのだ。ま、一月ぐらい食事しなくても大丈夫という話もあるが。
ま、愚痴はそのくらいにしておいて、今週末は突然、朱雀と久部さんの来襲を受けたのである。
「うむ、ぢつは武田とスタンプラリーの旅に出たのだが。思った以上に早く帰れてな。で、おいしい蒲鉾を噴火湾で買ってきたので、これで日本酒を飲もう。ついては、ついでに、貴様にも『サムライ・ブレード』を見せようと思って。久部さんにもつき合っていただいたわけだ」
貴様、そんな急な。すみません久部さん。こいつもう、『くろしお』号見て暴走するくらいの男ですから。
「それは、もう、どうでもいい話だろう」
いや、まだまだ重要な話だろうが。
「ともかく、鯨とマグロのブツも買ってきた。『一之蔵純米超辛口』もあるぞ」
「最初から『スーパーA』で買い物していればよかったんだけどね」
「その結果が、『一之蔵純米辛口』だったりするわけだ」
よくわからないが4合瓶2本で3人か。ま、いいところだろう。
というわけで、まずは『サムライブレード』である。英米日合作の超大作? だ。出ているのは三船敏郎、千葉真一、丹波哲朗。おお、スター級ではないか。外人さんはよく知らないのだ。
しかし、うぐ・・・。これは・・・。
「ミフネ、チバ、タンバ、三大スターを使ってこれかよ」
「ハリウッドだねえ。いやあ、スタッフに日本人が一人もいないよ。うーむ、国辱ものだねえ」
しかし、これってアメリカも侮辱してませんかね。
「以外と、英国人が黄色い猿と、植民地人侮辱するために作った映画ではないのか」
うーむ、それが本当のところかも知れないのだ。
でもって、ヘルシングである。
「うーん。この予告がいらないよ。せっかく本編シリアスに来てるのに」
しかし、久部さん。原作ファンから言うと、この予告が唯一原作らしくて、人気なのですが。ちり紙ウォルター。
「いいかげん、原作は原作。アニメはアニメ。こう割り切らないといけないと思うんだけどなあ。あと、アフリカの土着宗教はまじめ目に怖いからねえ。うーんこれは結構最終3話は来るかもね」
「もう少しで、放映禁止になりかけたという噂もネットであるしな」
そうなのか? 本当にそうなのか? なんてこったい。少しは期待できるではないか。
「で、これ、『D 妖殺行』のOVA日本語版」
ああ、それが、本来大佐殿が吹き替えるはずだったDのOVA。
「だから買っていないのだな」
ああ、そうだ。それを久部さんが。
「仕方がないじゃないか。すんだことをくよくよしても始まらないよ」
それはそうですが。ま、個人的には妖殺行はD野中では一番好きな話だ。Dはやはり最初の3冊にとどめをさす。
「一番はやっぱり一作目だろう」
えーい黙れ。どーせ貴様はお姉さんキャラ、ドリス・ランにいかれたのであろう。
「僕は2作目、『風立ちて』かな。リナがいいよね」
わたしは、この三作目が好きなのである。
貴族マイエルリンクと名も知らぬ少女の逃避行。少女の父から依頼を受け追うD。そしてマーカス兄妹。隠れ里の貴族のガードとの忍法帳のような丁々発止。マイエルリンクが求めるのは宇宙の果てにあるという星の都。その移動手段であるロケットは老いた女吸血鬼カーミラの屋敷にある。Dとの戦いに傷ついたマイエルリンクがようやくたどり着いたとき、ロケットの準備は後少しをのこして完了していた。
そこで繰り広げられるDとカーミラの決戦。ついにDの剣がカーミラを捉えようとした時、二人を乗せたロケットは轟音をたてて発進する。剣を納める二人。カーミラは闇に消え、マーカス兄妹で唯一生き残ったレイラは、唯一素性を知りながら結婚を申し込んでくれた男のいる町へ去っていく。その背を見つめるDの唇にはそれを浮かばせたものが一生誇りに思えるような微笑が浮かぶのだった。
ああ、いい話だ。
「なんだ、それは」
なんだって、妖殺行ってそういう話であろうが。
「全然違う」
「うん、上杉君。それ、全然違うよ」
そ、そんな莫迦な。
「何を間違えたか知らないが、カーミラは少なくとも原作には出てこない」
へ。
「マイエルリンクはラストで倒れ、少女は恋人の側で自殺。星への道など最初からなかったんだよ」
んな、阿呆な。私は一体、何を記憶していたのだろうか。(02,5,12)