呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


キシリア様が生きていたならば

 「と言うわけで、今回は、ガンダムのIFニャ」
 ふむふむ?
 「前回の『我ら牛タンのために』の旅行の後半で朱雀と久部さんが異様に盛り上がったニャ。まったく、朱雀という男、化合物次第でどうとでもなるらしいニャ」
 ま、そう言うことは置いておいて、実際問題として、キシリア様が生きていたらどうなるというのだ?
 「まず、キシリア様が生きていると言うことは、シャアに殺されないと言うことニャ」
 ・・・。
 「シャアに殺されないと言うことは、シャアとの間に何らかの同意が成されていることを意味するニャ。
 上杉は、もしもジオンがグラナダとサイド3に組織だった軍隊が籠もって戦闘を継続した場合、連邦は勝利できたと思うかニャ」
 それはおそらく無理だろうな。連邦の戦力もあそこでいっぱいいっぱいだったはずだ。とてもではないが連邦は月まで侵攻できたとは思えないのだ。
 「そうニャ、そのことを一番感じていたのはグラナダのキシリア様だったはずニャ。多感な少女時代を、父親の簒奪、兄の暴走を見ながら過ごしたとしたならば、そして、兄による父親殺しという引き金が引かれた時に、果たして彼女は権力を継承しようと兄を殺したのかニャ」
 そうではないと言いたいのか。
 「わからないニャ。ただ、久部さんと朱雀はそこで、そうではないと判断したニャ。で、ガルマを見殺しにしたとされてドズル中将に左遷されたシャアをキシリアが拾った直後から話を変えるニャ」
 しかし、ガルマはどうするのだ?
 「ほぼ同い年で遊び転げたキャスバルの本当の姿に気がつかないバカならば、キシリアにしてみればどーでもいい弟ニャ」
 うう、きついぞ。それ。
 「で、シャアに対して父親と兄に絶望していたキシリア様は、ザビ家からダイクン家への権力の禅譲を申し出るわけニャ。問題はこの二つの家の思想の違いだけれども、コロニーを独立国家とする「サイドイズム」は共通ニャ。あとは地上を粛正するか、コロニーを人類が宇宙に適応するための新しい大地であるとする「コントリズム」から異なっているニャ。現実的な政治家であるキシリア様にしてみれば「サイドイズム」が成立して、地球と平等の関係になれれば問題は全くないニャ。あとは飯島ゆうすけ氏ではないけれど『客は一人でも多い方がいい』ニャ」
 結果として、シャアはどうなるんだ?
 「シャアは地上に降りることなく、ニュータイプ部隊を統括する立場につくニャ」
 で、戦争は続いていって。ドズル中将戦死、デギン公王がギレン総帥に殺されて、ギレン総帥がキシリア様に殺されるというのだな。
 「その辺りは正しい時間軸ニャ。で、キシリア様は未完成のジオングに乗るシン・マツナガ率いる部隊に守られて無事グラダナに後退、ここで講話を持ちかけるニャ」
 うむ。しかし、何というかかんというか。凄い話だな。でも、デラーズフリートはどうなる。あの人達は総帥オタクと言っても良い連中だろう。
 「問題はないニャ。あれほど『義』だとか『漢』とか言っている連中ニャ。総帥が父親殺しと知ってまでついて行くとは思えないニャ。ついて行くなら徹底的な弾圧粛正ニャ」
 しかし、シャアはどうなるのだ。
 「重要なのはララァニャ」
 なんだ、それ。
 「シャアをオヤジの後継者にしてくれる正しい道を歩かせられるのはシャアを尻に敷いたララァだけニャ。『逆シャア』でまで拘っているシャアの女。ララァが生きていれば、シャアはおそらく変にねじ曲がったりはしないニャ」
 となると。他の話や人々はどうなるのだ。
 「かわいそうだけど『ポケ戦』はあのまんまニャ。可能であればバーニィには生き残って欲しいけれど、変更の仕様はないニャ」
 『08』は?
 「あれもしょうがないニャ。ま、シローは戦闘不能になって、アイナと二人でぬくぬくしてもらうしかないニャ」
 ううむ。で、その後はどうなるのだ。
 「で、詳しいことは旅行記で書くニャ。ともかく、この結末は、この後はスペースノイドのジオンと反スペースノイドに凝り固まった連邦の一騎打ちニャ」
 ということはもう一度ドンパチがあるな。
 「そういう事になるニャ。ただ、『83』は発生しないからGPシリーズが連邦の主力兵器ニャ」
 ううむ。
 「セイラさんはまともな兄貴の行動にジオンに移るニャ。当然『金髪さん』に引っ張られてアムロとガンダムもジオン側ニャ。で、スペースノイドのカミーユがゼータを作ってくれるニャ」
 連邦の反スペースノイド派、ティターンズとスペースノイドのエゥーゴが戦うゼータは、この世界でも必然なのか。
 「そういうことニャ」
 うう、なんか良くできた話のような気がする・・・。
 「でニャ。この設定で重要なところはニャ」
 なんなんだ?
 「マッドアングラー部隊にシャアがいないニャ」
 そうだろうな。キシリアの錦の御旗になるなら地上に降りるはずがない。
 「だったら、スパイをホワイトベースに送り込んでも、あんなにホワイトベースは苦しまないニャ」
 何か読めたぞ。
 「だからミハルは生き延びるニャ。これが重要ニャ」
 それが言いたかったのか。貴様!(02,5,4)

 追伸
 このキシリア様生存後史は確認を取ったところ、まじめに久部・朱雀両氏によって話されたもので、武田の妄想ではないとのことである。後日、詳細をお知らせできればと思う。(宿題ばっかが増えていく・・・)


backhomenext