呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


毒でも吐こうか

 いやあ、相も変わらずくだらないことで消耗させられているのだ。
 結果として、私はたった今、ある行為を行ってしまった。取り返しのつかないことかもしれない。しかし、私にとってはこれしか方はなかったのである。少なくともそうするしかなかったのだ。

 昨年の2月もそうだったが、今年の2月も困ったちゃんである。いったい、私に何を期待しているのだろうか?
 私は錬金術師でもなければ、大魔道師でもないのだ。それなのに、ああ、それなのにである。本当に、心底参ってしまうのは、この多忙な時期に業務担当者の一人がリタイア。その仕事がそのまんま、どっさぁと私のところに降ってきたことだろうか。ただでさえ、この時期の私は普段から平均して人の倍近くの(平均してと、近くのというところがミソである。これが完全に常時であれば、二人分であれば、人員も増えるのだろうが。そうでないから人員も増えないのだ。瞬間最大風速人の3倍から4倍ということになっても、常時でなければそれは単なる一時的なことにすぎない)仕事をしているのに、そのまんまもう一人分降ってきたのである。ああ無情だ。
 いや、確かに相身互い。それはわかる。しかし、どうしてその仕事が全部、私のところに来るのだろうか。 私の他にも部員はいるはずである。少なくとも私の斜め向かいの人間は、さっきからあくびをしたり、お茶飲んだり、のんびり電話待ちである。とてもじゃないが、担当者一人がリタイア時に
 「僕にその仕事回されたって困りますよ。私はもう、こんなに忙しいんですから」
 と叫んだ人間とは思えないのだ。
 当然、私も叫んだのだが、なぜか、私の場合は
 「業務命令!」
 という言葉が首を絞めるのである。うーむ、同じ社員のはずなのに、私はもしかしたら、この職場の本当の子供ではないのかもしれない。
 ま、確かに中途採用のよそ者ではあるが、既に10年近く、充分社員の一員になっているつもりだったのだが、そうではないのかもしれないのだなあ。そう考えてしまう今日、このごろである。
 とにもかくにも、この状況で困ったのは実は単に仕事が二人分になったことではないのだ。私の人事の問題点がここにきて吹き出したのである。すなわち、今の私は、正規の部の仕事をしている暇はない。プロジェクトチームに出向、そっちの仕事しごとをしなければならないのだ。そのため、今回リタイアした担当者に一時的に仕事を引き継いでいたのであった。ところがだ、ところが、今回の事態である。その結果。二つの組織の仕事を一人の人間が行うという、常識的には少しばかり考えられない行為を行わなければならないのだ。
 しかも、両方とも緊急である。何とかしなければならない。
 ここで、常識的な解決方法は、まず、片一方を片づけ、その後、もう一方を片づける。各個撃破しか方法はないように思えるのだが、偉い人の考えはどうも違うらしい。
 私を監視する部員とプロジェクトチーム員、逆の仕事をしようとすると御注進。お偉い様がご登場である。
 で、タイミングよく鉢合わせ。
 「僕の仕事は急いでもらわないと困る」
 「私の方の仕事も急ぎです」
 そういうお二人である。
 じゃあ、お二人で調整していただけますか?
 その調整の結果が、なんとまあ、『両方一遍にやれ』だったのである。はあ・・・。
 何の解決にもなりはしないのだ。
 ま、翌日営業開始までに、その日の両方のノルマを果たせということなのだが、経費削減のため、我が社は現在、泊まり込み禁止である。とてもではないがしかし、そうしなければ仕事は果たせない。
 家、持って帰って仕事していいですかね?
 「極秘情報に、万が一のことがあったら、君、馘首どころではないよ」
 あはははは。まじめに私もリタイアしようかと考えたのだ。
 結果として、極秘情報は可能な限り職場でいじり、何とかやっているのだが。

 精神の暗黒化は、内なる世界に微妙な歪みを発生させる。結局のところ、30枚ほど書いた『ポジティブ・チルドレン』第2話は、どうもポジティブではなくなりつつある。その結果、私はすべてをご破算にしたのだ。今までの作成分は、たった今、PC上のゴミ箱に放り込み、削除した。ゴミ箱を空にし、デフラグをかけ、二度と再生できなくしてしまった。これも、作品の品質を保つための苦渋の選択なのだ。

 というわけで、下手すると、2月末の更新できないかもしれないのだが、ご寛恕ありたいのである。(02,2,20)


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