呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

久しぶりに文化的な日

 人生苦もありゃ、苦もあるさ。この世は全て苦ばかり、後から入ったのに追い越され、泣かずに歩いても差は付くばかり・・・。
 なんか、のっけからすごいことになっているが・・・。ま、人生いろいろあるのである。
 ともかく、突然朱雀と『道立近代美術館』へ展覧会を見に行くことになったのだ。ああ、文化的な香りではないであろうか・・・。
 しかし・・・展示内容が『朝鮮王朝の美』とは・・・。
 「どうかしたか?」
 いや・・・。『プロジェクトK 朝鮮者たち』・・・。
 「・・・」
 朱雀本人はどうも、のりが良くない・・・。これがSだったらレトリックの一つや二つ弄するのだが・・・。(弄させるか?)
 しかし、こうも文化が違って良いものだろうか? 原色ばんばん。日本の侘び寂びなどどこにもない。たった日本海を越えただけでこのありようである。
 「ま、中国文化圏の優等生である朝鮮半島と、劣等生である日本列島の住民の差異か」
 いったいなんなのだ。それは。
 「日本文化は中国文化の影響を受け発展していった。律令政治など、政治体系から文化の果てまで中国文化の影響を受けている。そこで大陸の半島である朝鮮と、海をへだてた日本の間で消化に違いが発生した。
 朝鮮では中国の文化をそのまま受け入れることが文化だった。政治制度しかり、漢字しかり、宦官しかり。だから、彼らから見ると日本のなんでもアレンジしてしまう文化は劣ったしろものと言われてもしかたがないのであろう」
 アレンジなのか?
 「そうだろうさ。漢字からカタカナひらかなを作りだし、国字と称して中国にない漢字すら勝手に作る」
 ハングル文字は?
 「あれは朝鮮半島の女文字だからな。王室が必死に擁護したがその位置づけはそんなもんだ。第一、この展覧会でハングル文字がどのくらい存在する? 展示品の中で確認できたのは一つだけだぞ」
 そういうものかね・・・。
 「そういうものさ。ただ、誤解してはならないのは、日本が必ずしも独自文化育成のために長期的なスパンでアレンジしたわけではないことだ。ここを誤解すると日本ショウイニズムに落ち込んでしまう。日本は当初から独自文化を守ろうとしたという奴だな。あくまでもこれは海を隔てた地理条件が生み出した結果に過ぎない」
 そうなのか・・・。日本史の先生も大変だなあ。
 しかし、朱雀・・・。おまえ、何か心に傷をおっていないか?
 「な・・・。何も・・・」
 そうかあ・・・。
 「ううう・・・。実は、『すみれ』のコンセントのプラグ持ったままACプラグ外そうとしたら、プラグを『すみれ』の天版の上で滑らせてしまってな・・・天版に3センチほど傷が入ってしまったのだ! ああ・・・」
 はあ・・・。いや・・・。その・・・。どーせ持ち運ぶノートなんだから、少々の傷は・・・。
 「哀しくないのか」
 そうだな、哀しいな。うん。しかし・・・修学旅行持っていったり持ち運んだり・・・そういう目的なら少々の傷はしかたがないと考えるべきではないのか?
 「哀しくないのかと聞いている」
 いや、そーだよな。うん。哀しむべきことだ。そうだそうだ。はあ・・・しかしなんかいやーな予感がするのだが・・・。
 「おまえは哀しくないのかと聞いている」
 畜生、先手をとられた! さすがは友人Sのオリジナル。
 「ははは、貴様の魂胆など先刻承知。やられる前にやり返せと、聖書に書かれているではないか」
 嘘付け嘘・・・そんなことは書かれていないぞ・・・畜生。
 「ま、これでも見るんだな」
 そういって朱雀が貸してくれたものは・・・。以下次回(01,8,24)

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