呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


最近いろいろ見た人達

 春になれば・・・。もう初夏だが・・・。色々な人が出てくる。
 というわけで、今回はそんな人達の寸描を少しばかり・・・。

 まず、出てくると言えば、愛車家の人達があげられるだろう。彼らは初夏から晩秋にかけて、北の街の短い夏を謳歌するのだ。
 日本の一番北に存在する政令指定都市の環状線は、そう言う人たちのサーキットと化すのである。
 そんな彼らが夏を謳歌するある日のことである。
 とある中通りを走行中、
 こりは、危ない・・・。
 と直感する車に追いついてしまった。
 トヨタか日産の高級車の中古に窓ガラスはシールを貼って真っ黒け。車高はおそらく、積雪があった場合は絶対に実用にならないくらい低い。そんな車が蛇行しながら走行している。
 非常に不味い・・・。飲酒運転だろうか?
 道を変えようにもなかなか変わる道はない。しばらくその後ろを走行する。
 ぎゅん。ぐら。ごとん。ぎゅん。ぐら。ごとん。
 しばらくして、その走行の蛇行と、私のボロ車のへたったサスペンションから伝わる振動が同じ周期な事に気づいた。
 ・・・。
 私は納得して、ようやく現れた抜け道から中通りを抜け出したのだ。
 どうやら、あの愛車家氏の車は、彼の価値観。スタイル重視の車高はからすると、マンホールを越えるのも一苦労なのだろう。だから、愛車家氏は自分の車を護るために一生懸命蛇行していたのだ。
 愛車のために・・・。
 まるで愛馬ウラヌスの疲労故に、オリンピックの乗馬競技を中途で断念したバロン・西のような愛車精神・・・。彼の愛車は私のボロ車よりも遙かに幸せなのかも知れない・・・。

 ま、そんな愛車家氏の他にも春から夏にかけてはいろんな人が出てくる。
 今年入ってきた新人さんもかなり仕事に慣れたようだ。既に5月病が悪化して、わくわくどきどきの御仁もいるが・・・。
 しかし、唖然としたのは最近の若者のSFに対する常識のなさである。(なんか偉そう)
 「いやあ、上杉さんってSF好きなんですってね。あんな角川スニーカーやコバルトなんて読んで面白いんですか?」
 である。しかし、ばらすなよ後輩N。
 「僕もSF読むんですよ。すれいやーずとか、ロードス島とか・・・」
 である。
 まず、御三家を読んでいない。
 天野氏のイラストで白髪の剣士と見たらヴァンパイアハンターである。
 「君はどこへ落ちたい」ときたら『009』
 「ライバルに祝電」ときたら『銀河英雄伝説』
 「阿重霞」が判っても「クラマ」が判らない。
 エルリック・サーガなんぞ見たこと無い。
 『地球の緑の丘』なんぞ読んだこと無い。
 『ヤマト』なんかは問題外。
 『うる星』なんかは名前だけ・・・。
 どう考えたって、『ラブひな』は『めぞん一刻』ではないのか?(強引か?)
 ・・・。
 これは凄まじく恐ろしい考えなのだが、手塚治虫氏の映画『メトロポリス』。このもとネタ今の評論家の人々もご存じないのではないだろうか? そうでなければこの手塚治虫の『メトロポリス』手塚治虫の『メトロポリス』という宣伝や評論も納得行く。
 先日、機会があって久部さんにそう聞いてみた。
 「まさか・・・。そんな・・・そうなのか・・・。まさか・・・」
 非常に珍しい久部さんの絶句なるものを見せていただいたこの状況。果たしてどうなのだろうか?
 もしも、元ネタを知らないと言うのならば・・・これは大変な状況といえるだろう。
 ま、『ZOIDS』のDVDを6巻衝動買いするような36才に言われたくはないだろうが・・・。(00,6,7)


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