呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

幸せな高校生活

 と、言うわけで・・・。
 前回、あのはしゃぎよう。察しのついた方はいらっしゃるだろうが実は、この夏に新作が出るというのに、今頃、そう、今頃、『東京魔人学園剣風帖』にはまっていたりするのである。これが、なんと2,980円。朧奇譚が1,980円。いやあ・・・。98年の作品と言うことは、私は今まで3年近くもこんな作品を知らずにいたのである。うーむ。なんと言うことだろうか・・・。ま、『幻想水滸伝』すら知らなかった男である。仕方がないのかもしれない・・・。ま、ゲームとしてはありきたりのAVSLG。AVGパートとSLGパートが密接に絡み合ってゲームを進めていくというあれである。言っちゃ悪いが、SLGはヌルイ。が、このゲームをやる人々はおそらくはこのゲームにそんな物を望んだりしないのだろう。きっとそうだ・・・。
 ま、何はともあれ、このゲームの特色はその、AVGパートにおける主人公のキャラクター性のなさにある。顔もわからない。名前も勝手に変えられる。話もしない。唯一、8つのボタンで喜怒哀楽を表すだけなのだ。これが、私には異様に斬新にうつったのは間違いない。強いて言うならばAVGでありながら、初期のDQを彷彿とさせる物語の展開なのである。
 すなわちプレイヤーとキャラクターは限りなく一体化している。
 「俺はこんなこと言わないぜ」
 といった矛盾点がほとんど発生しない。ヒロインの顔が濃くて気に入らなければ、最初から最後までシカトし続ければいい。最初に散々無視しておきながら、後半突如ラブラブになるような物語を破壊するような矛盾は発生しようがない。主人公が喋らない。だから、実に感情移入がスムーズに可能なのだ。このあたり、某少尉さんに微かな違和感を感じていた私にとっては非常にありがたかったりする。

 しかし、やっぱり主人公がばりばり活躍してくださる。やっぱり『GPM』は何かの間違いであったのだろう。なんといっても近接戦闘の鬼である。あと、京一くんも主人公に負けず劣らす活躍している。この二人が我がダブルエースなのだ。わるいが、小蒔ちゃんはレベルが10は低い。(葵さんはアイテム使いまくりでがんがんあがる・・・。しかし、ラスボス彼女って本当であろうか? だったら、SRWのシャアと同じではないか・・・。経験値を返せ!)
 ところが、攻撃力の高い醍醐くんはいまいち使い勝手が良くない。どうも、足が遅いのだ。やはり、近代戦に要求されるのは

 1 速力。
 (敵のそばに突っ込んでいかなければ戦闘にならない。イニシアチブを取るのは移動力が必要なのだ)
 2 攻撃力
 (ある程度なければどうしようもない)
 3 装甲
 (速力【移動力・敏捷性】が十分であれば「見切り」が可能)

 となるのだろうか。やはり連合艦隊の一番の殊勲戦艦は『大和』級ではなく『金剛』級であるというのも宜なるかなといった結果となった。
 更に、京一くんが「細雪」を覚えてからはその射程もあって無茶苦茶使えるではないか。
 個人的に、強制出撃キャラしか使わない。戦闘不能は死。だからやり直し。
 という縛りを課しているので、京一くんのありがたみが身に染みる。
 ま、自分自身がナンバー2の性格なのでそういった点からもやっぱりシンパシーを感じるのだろうか?
 しかし、3年も前のゲームのせいか、攻略本も入手できず、比良坂は死んでしまうし、骨董品屋は去ってしまうし、コスモレンジャーは仲間にならない。このままで、一回目のクリアの目的、顔が怖くてもいちおうヒロインとのラストというのは可能なのだろうか? とてつもなく心配だったりする。
 事実上のバッドエンド。京一くんとのラーメンにはなりたくないな。現実の私の高校時代。その結末をこんな所まで引きずりたくはないのだが・・・果たしてどうなってしまうのだろうか・・・。
 女っ気のない現実の高校生活! ゲームの中ぐらい違ったっていいじゃないか。受験がなくて、彼女付き。幸せな高校生活を私は得ることができるのか? 一瞬の気も抜けないADVパートの戦いはまだまだ続くのである。(01,5,11)


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