春うらら
春である。のんびりと春である。もうすぐ5月。楽しい日々の始まりだったりする。
ああ、GW!
「あげパンのもう一つの味はきっと『カレー』ニャ」
どわ・・・。どっから湧いた? 友人T。
「失礼な言い方ニャ。僕はゴキブリではないニャ」
そうだった、そんな言い方は人類よりも遙かに古い歴史を持つゴキブリ様に失礼だった。
「真面目に失礼な奴ニャ。貴様は・・・」
ははは。私の礼節は人を見るのである。先輩には先輩の礼を尽くし、同輩には同輩の礼を尽くすのだよ。
「じゃあ、同輩の礼を尽くしてもらいたいニャ」
・・・。
「どうしたニャ・・・」
お前・・・。そんなに偉いと自分を誤解していたのか?
「どー言うことニャ!」
だいたい、カレー味のあげパンなど、カレーパンであろうが!
「ぐはあああああニャ」
勝った・・・。などと、くだらないことを言っている場合ではないと思うのだが。
「そうニャ。そうなのニャ」
ううむ、この回復力。既にゴキブリ以上なのかもしれない・・・。
「そんなことはどーでもいいニャ。出たニャ。出たニャ。とうとう出たニャ」
何が出たのだ。
「丸谷秀人氏の新作ニャ」
丸谷秀人氏(元PIL。現パジャマソフトのゲームシナリオライター。氏の作品『女郎蜘蛛』は友人Tのベスト1なのだそうだ。確かにさくらめーる氏の描くヒロインは可憐ではある)ってなあ・・・。お前なあ、悪いことは言わない。早いトコ自分のサイトを立ち上げるのだ。そして、リバ原あき氏(アイルのシナリオからキャラデザまでなんでもやれる凄い人。『瑠璃色の雪』は友人Tのベスト5にはいる作品だそうだ)丸谷秀人氏(前出)やあと南泌留男氏(PILの一番偉い人。そして、あるジャンルをあのゲーム界に確立したとんでも無い人だそうだ)に囲まれて出てくるな!
「どー言うことニャ」
そーいう事だ。ここは全年齢対象なのだ。すこっち・もると氏なんぞあんなに神経質になられているじゃないか。それがどうだ。『夢民書屋』ではだだもれではないか。
「でもニャ、ジャストネットではどうも難しいみたいニャ。そっちの方のサイト、ほとんどないニャ」
自業自得ではないか。あんな明朗快活国民ソフト一太郎を作るプロバイダーなんて所に入るからだ。
「誰が僕にジャストネットを勧めたニャ!」
確か、性は朱雀、名は龍樹・・・。
「違うニャ・・・。Sの奴は「インターネット見るならドリームネット」ニャ。で、サイトはビッグローブに作れと言ったニャ。それを・・・誰かが、ジャストネットだったらそんなに混んでないし、容量も大きいと言っていたニャ」
誰だ? そんなことを言った奴は・・・。
「貴様ニャ!」
くそお、いいパンチではないか。
「ともかく、丸谷秀人氏の新作。『奥様は巫女』パジャマソフト『パステルボックス』の中に入って好評発売中ニャ。」
なんか、すっごく題名がベタなのだが・・・。
「買うニャ。買ってすぐアンケート葉書出すニャ。そして「丸谷秀人氏万歳」と書くニャ。そして大正浪漫の新作を出してもらうニャ! そうニャ、そうしたら、僕はとってもうれしいニャ」
貴様の趣味のための宣伝か・・・しかし、貴様、そんな宣伝を、2年でカウンターが1000ちょいしか廻っていないサイトで言うか?
「うぎゃあニャ。しまったニャ」
勝った・・・。
しかし、なんだか、精神がとことん痛い勝利であった。
いったい何やってるんだろうか・・・。私は。このうららかな春の日に。(01,4,29)