呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

なんてこったぁ(前編)

 「もしもし、ロリコン上杉の家かニャ」
 電話で開口一番こういう事を言う人間を私は一人しか知らない。
 誰がロリコンだってぇ。ええ、T君やぁー
 私は地獄の鬼もかくやという声で応じる。そう、その一人とは友人Tである。
 「前回の沈黙・・・。あれは何ニャ」
 げ、そう突っ込んできたか・・・。
 あれは何でもないと言っただろうが! ただ、どうしてうちのアキちゃんが正常作動しないのか悩んでいただけなのだ。
 そ、そう、そうなのである。他意はない。
 「ま、いいニャ」
 やけにあっさり引きさがるではないか。怪しい。この男、この状況でこんなにあっさり引き下がる男では決してない。
 「『YAHOO』で『夢民書屋』を検索してみるニャ。面白いニャ」
 そして、『不思議の国のアリス』のチャシャ猫のように不気味な笑い声と共に電話は切れたのだった。
 私は首をかしげた。このサイト。実は『YAHOO』には登録していない。というか、どこにも登録していないのだ。なんと言っても仲間内の駄文である。登録する必要もないと思っていたのだが・・・。
 早速、ノートパソコンをネットにつなげてみる。
 『夢民書屋』検索っと・・・。

 gooの画面から、2件ひっかかった。

 莫迦な! である。私はいっさい登録していない。前回、半月ほど前に調べたときには一件もなかったのだ。なのに・・・。私は震える手で画面をスクロールさせた。

第五回雑文祭■参加登録所■

第五回雑文祭■参加登録所■ |登録・削除|リロード|Home Page|新着順に並んでいます(総数:100) |↓リンクボタン 数字はリンク回数です |リンク |Bricolage|ちょうどこれで登録数100になるみたいなので、はずかしなが...

 ああ、納得である。これは去年の晩秋に参加した第五回雑文祭関係ではないか。しかし、年越して今頃登録されるとは・・・。
 結局、どなたからも賞賛も罵倒も何もいただけなかった哀しき思い出の残滓である。
 gooのロボットさんもこのインターネット世界の拡大に対応し切れていないのだ。きっと凄まじく多忙と思われるではないか。可哀想に・・・。
 まだ見ぬgooの検索ロボット達がまるで我が身のように思われ、しばし粛然と佇む私だった。
 が、電話代がもったいないので、思い直して続けてスクロールさせる・・・。
 もう一つがあった・・・。

風まかせ 武田暗 その0

連続旅行記 早速、第一巻(第 一話?第 伍話)へ行く 早速、第二巻(第 六話?第十二話)へ行く (写真版 28.8環境で1分くらいかかります) 早速、第二巻(第 六話?第十二話)へ行く (テキスト版 軽いです) 早速...

 こ・・・これは何なのだ? いったいこれは! 軒先貸して母屋を取られるとはこのことではないか。どうして、『夢民書屋』でありながら、何で『風まかせ武田暗』が出てこなければならないのだ!
 私は、今度は呆然となった。完全に目がうつろである。よりにもよって、どうして、はっきり言って思考がまとまらない。いったいどういうことなのだ・・・。
 久部さんの『徒然なるままに・・・』が自動登録されたというのならまだ解る。あっちの方が遙かに深い。しかし、武田である。『風まかせ武田暗』である。

 どうして・・・。

 ここまで、ショックを受けたのは人生で4回とない。十年近く前、某所であることがあった以来である。(後日、そこを退職したのはあれが原因だったのかもしれない・・・。ちなみに最初と、2回目は人生永久の秘密である)
 というわけで、私は即座に「さぶみっと」のサイト登録サービスの利用を決定したのであった。この項続く・・・。(01,3,14)


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