動機の存在(ではなくあるゲームの発売延期について)
さて、今回は友人Tの協力のもとゲームネタで行こうと思う。というか、最近仕事は忙しいし、身辺で非常にディープなことが起こったりしてなにもネタがないのだ。
というわけで、友人T。このおみやげ牛丼のぶんだけきりきり協力するように。
「ああ、不当だニャ。こんなにこき使われているのに。旅行記をひたすら書いているのに、まだこき使われるニャ」
だったら早く第3部を完成させないか。
「第3部ではないニャ。第三巻だニャ」
ええい、どうでもよろしい。最近、何かいい話はないか。
「まずは悲しい話からニャ」
ふむふむ。
「ニトロプラスの『ヴェドゴニア』が一月延期になったニャ。サイトで見てビックリしたニャ」
まずはそれかい・・・。
「ま、聞くニャ。どうせ、上杉は固有名詞聞いても分からないだろうからざっと言うとニャ。その理由は外部に出してあがってきたOP。EDのテーマ曲のクオリティが異常に高かったこと、更には名クリーチャーイラストレターのプレゼントイラストによるイメージの増大。そしてCGのレベルにあわせるためシナリオの練り直しだそうニャ。一月くらい遅れてもいいから、いい作品を出して欲しいニャ。楽しみだニャ」
ふーん。
「あんまり気のない返事ニャ」
結局の所、それって、完全に自分の戦力読み違えたってことなのではないか?
「へニャ?」
ま、十歩ほど譲って外部協力者の方々の素材の高さというのは予想外だったということはま、仕方ないかもしれない。ただ、どういう状況かは分からないけれど、相手がプロならきっちり結果を出してくるだろうことは予想してしかるべきではないのであろうか? Sが教員の傍らで時間割作ってるのと違うのであるから。
「・・・」
それで、自社内のCGクオリティの読み違えというのはいただけないなあ。それは、想像しておくべき事象だったと思うぞ。自分の戦力も分からないのであればどうしようもない。
「なんか、きついニャ・・・」
いや、きつくなんてないさ。ただでさえ期待されてる2作目だろう。ニトロプラスにしても事実上、これが正念場だよな。期待されていなかったのに面白かった『ファントム』とは違う。それが1月の延期だ。当然、作品に対する期待は高まり、その評価は辛くなる。
しかも、虚淵氏がああいう大見得切ってしまったら、シナリオライターとしては正念場だぞ。ただでさえ1作目があそこまで行ってしまったんだ。当然、ユーザーはあれ以上を求める。あのレベルでは納得しないのだ。しかし、あれ以上を狙うのは至難の業だ。
しかしだ、OP・EDが確かにいい。私はEDの方が好きだが。更にCGの出来もかなりのものだ。これで、シナリオが『ファントム』並ならこれで充分2作目としては上出来だ。
ところがだ、この作品のシナリオがOP・EDやCGに比べていまいちなので直します。そうシナリオライターが宣言してしまったんだ。確かにプライドの問題もあるだろう。しかしだ、ユーザーは鵜の目鷹の目でシナリオに相対するぞ。虚淵氏はそれに対して勝利できるだけのシナリオが書けるのだろうか? そんな自信があるのか? この宣言は物書きにとって千尋の谷に身を投げたに等しいことなんだぞ。
期待はする。そして、その上で私が納得できるシナリオだったら、物書きとして私は虚淵氏を尊敬するな。
「・・・結構語るのニャ。それに、随分入れ込んでるのニャ」
いや、別に・・・。
「でもニャ、少し聞いてもいいかニャ」
なんだ、ニヤニヤ笑って。
「『私はEDの方が好き』って、どういうことニャ?」
はう・・・。
「どーして、延期宣言が虚淵さんの名で出ていることを知っているニャ」
おまえ・・・言ったじゃないか。
「言ってないニャ。僕が言ったのは『シナリオの練り直し』という事だけニャ」
あははははは。では、さらばだ。
今回、幻想水滸伝の主人公の行動の動機付けについて語ろうと思ったのだが、紙数が尽きた。と言うわけで次回こそは、そのことについて語りたいと思う。では、また次回。
「待つニャ! 真実を明かすニャ!」(00,11,25)