呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

ZOIDS その出会い

 さて、現在、私が唯一リアルタイムで毎回楽しみに見ているアニメが『ZOIDS』である。って、30男の言いぐさではないが、今回はそのアニメについて少し考えたい。
 かの昔、旧商品が展開されていた頃から、その幼児用玩具としては結構力の入った設定をほほえましく見せてもらっていた。
 友人Sに言わせると旧ゾイドは典型的な
 『悪逆非道な帝国の卑怯な奇襲攻撃によって大損害を被った正義の共和国が、最初の苦難を何とか跳ね返し、最終的に勝利する』
 という万人好みの話のステレオタイプでしかないのだそうだ。
 見方を変えるなら、
 『正当な帝国の支配者である兄が、トチ狂って共和制などと言う誤った政策を行ったことに対し、弟が翻意を促すため出兵すも、武運つたなく敗れ去った』
 という話になる。ああ、可哀想なゼネバス皇帝・・・。
 冗談はともかく、これを歴史上本当にやってしまったのが太平洋・アジア戦争で、結果として素人の見える範囲においては(現実はそんなに単純でないことは一応知ってるつもりである)、
 『合衆国の基地をだまし討ちした悪逆非道の大日本帝国が、大損害を被りながら兵力を立て直した合衆国にやっつけられる』
 というシナリオを突き進んでしまったわけだ。
 ・・・。
 いや、このことをあまり突き詰めると政治的に焦臭くなるので深くは突っ込まない。なにせ、このぺえじは『人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ』なのだから。

 話を元に戻そう。
 旧商品の展開がやがて消失し、
 しまった、『ゴジュラス』と『アイアンコング』くらいたたき売りの時に買っておけば良かったかな?
 などと思った時代も過ぎ去り、十年近くたってから、『ZOIDS』は私の目の前に現れた。
 3DCGアニメだあ?
 違和感ばりばりである。
 なにせ私には『青の6号』という3DCGアニメのトラウマがある。
 本屋で偶然目に入ったコロコロコミックの(どうして私はそんなものが目にはいるのだろう)連載コミック第一話のワケのわからなざが更に拍子をかける。
 この、ジークとかいう人も乗れないようなゾイド(実はオーガノイド)は何なのだろう・・・。
 不可!
 私は忙しいのだ。そんな得体の知れないものにまで構っている暇はない。かくて、私と『ZOIDOS』の不幸な第一回目の接触は終わりを告げてしまったのである。
 時はしばらく流れる。
 ある日、私はどうしようもない理由で土曜日の夕方、5時に自宅にいることができなかった。仕方なく、私はビデオのタイマーを予約することとした。そのとき、30分刻みの設定が面倒だった私は、1時間録画とした。私の住む場所で土曜日5時台はTVアニメ『サクラ大戦』のあとが『ZOIDS』だったのである。
 第二部開始と時を同じくして私と『ZOIDS』の第二回目の接触が行われたのだ。
 なにげに『サクラ大戦』の後、ビデオを流しっぱなしにしていた私は驚いたのである。
 これは・・・。目から鱗とはこのことだったのだ。
 動くのだ。
 文字通り「今度もめちゃくちゃ動きまくるぜ」ではないか。3Dアニメーションは長足の進歩を遂げていたのだ。いや、びっくりした。
 あくまでも個人的意見だが『サクラ大戦』がどんどんしょうもなくなっていくのに対して『ZOIDS』はかなりのテンションを保ったまま続いていく。
 私は土曜の5時代、『ZOIDS』を楽しみにしている自分に気が付いてしまったのである。
 は、紙数が尽きた。
 なんで、こんなに気に入ったのか? 詳しくは次回、お話ししたいと思う。

 「ふん、甘いニャ。甘いニャ。『ZOIDS』は第一部がよほど面白かったニャ。第二部はなんとなく間延びしているニャ。きっと玩具の売れ行きが中途半端に良好で引き延ばしているに違いないニャ」
 ふん、最初から見てるからって威張るなT。確かにそういう意見もあるようではあるが・・・。(そういえば川原泉氏も『PU−TAO』で、今好きなアニメの回答に『ZOIDS』(第一部)と書かれていたっけ)今度暇になったらビデオを借りてみようと思う私である。 
 これでいいのか35才!
 (00,11,13)


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