呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


これはよけいなお世話だろうが・・・

 愛があれば何をしてもいいのだ。あの人達は・・・。

 前回の結論であるが、最近、もてない三十路ど真ん中男のひがみかも知れないが、どうもそう思っている連中が目について仕方がない。
 愛があれば何をしても許されるのだろうか・・・。

 たとえば、地下鉄駅の階段で女の子の頬を張った後、黙って壁を見つめていた青年よ。何二人だけの空間を地下鉄駅構内で作っているのだ? 君はいったい何を言いたかったのであろうか・・・。そう言う経験値が低い人間にとっては非常に精神衛生上よろしくないのである。思わず引いてしまうではないか。

 たとえば、地下鉄車内で延々と惚気まくっている娘さん。車内の人間はあなたの彼が、実は甘いものに目がなくて、それでいて辛党を気取っていて。それなのに貴女よりお酒に弱いことはよく解ったのだ。だから、そういうことはどこか、人に聞かれない場所でなさった方がいいのではなかろうか? どこかでそのことを聞いていた不埒な人間が、彼氏を急性アルコール中毒にしてしまうかも知れないではないか。日本人の大半は人間の備える2種類のアルコール分解酵素をどちらかか、もしくは両方とも持っていないことが多いのだから。ま、私の知っている某女性は日本酒をまるで水のように飲むのだが・・・。彼女はいったいいくつのアルコール分解酵素を持っているのだろうか・・・。(だから人間には2種類しかないのだ)

 たとえば、きちんとスーツを着た運転席の男性と、助手席の女性。ほほえみながら。車を運転するのはよろしかろう。問題は、その時間が、ビデオレンタル深夜割引が成立する時間なのだ。そんな時間に、翌日は月曜日だというのに、いったいどこへ行こうというのだ。
 また、ウインカー出さずに車線変更するのはやめていただけないだろうか。怖いから。
 しかし・・・その二人の靴がどっかの崖に並んでいたらもっともっと怖いではないか。
 でもってだが、崖や樹海の入り口に揃えられている靴はとても怖いが、駐車場に揃えられている靴は非常に間抜けなのはどうしてなのであろうか。

 たとえば、大通公園を爽やかにほほえみながら手をつないで歩いている今風の顔面金属探知器ばりばり反応状態のお兄さんとお姉さん。あなた方にはあなた方の価値観があるのだろうから、そのことについては言いたいことは山ほどあるがあえて言うまい。昔の人だって歯を抜いたり、眉を剃ったり、水銀入りの白粉塗ったり色々していたのだ。今の若者が安物の金属を直接あちこちにぶっ刺していてもかまわないのだろう。(私は精神的に受け付けないが・・・)しかし、今は午前3時である。午前3時にそんなことしていていいのか?
 いや、なんでそんな場所に私がいたかはあまり問題にしないで於いて欲しいのだが・・・。自転車だと終電を気にしなくていいのでついつい長っ尻になってしまうのだ・・・。
 
 というわけでこれはよけいなお世話だろうが、愛があるからって傍若無人に振る舞っていると今に後ろからもてない三十路ど真ん中男に階段突き落とされたり、地下鉄を降りた後でもてない三十路ど真ん中男にけ飛ばされたり、後ろからもてない三十路ど真ん中男のボロ車でおかま掘られたり、真ん前からもてない三十路ど真ん中男の新品の自転車で轢かれたりする可能性があるのである。(この文節書いててなんだか悲しくなってしまった)

 しかし、世間が見えなくなるほど二人の世界を作ってしまったり、惚気てしまう相手がいることを、相手がいる時間を、どうかお大切に。って、これが一番よけいなお世話である。(00,9,17)


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