呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


やっと出たのである

 やっと出たのである。DQ7。去年から予約していた私は早速始めたのだが・・・。
 期待しすぎたのだろうか? いまいち乗り切れないのである。FF9の時のような興奮が存在しない。なんだか冷めた目で見てしまっている自分がいる。
 期待はしていたのだ。間違いなく期待はしていた。その証拠が遙かなる昔、昨年の時点からの予約という行為なのだ。しかし、・・・。

 発売日9時30分。『Yカメラ』にてソフト購入。久しぶりの行列に胸は高鳴る。FFでは見られなかったものだ。行列の前後に同じくらいの年齢の人を見てお互いに照れたような笑いを浮かべる。
 はまったんですねえ。お互い。
 朝飯代わりのマックを『Yカメラ』で、途中のコンビニで麦酒を買ってプレイ開始。
 電源を入れると例のファンファーレ。そう、戻ってきたのだ。私は。この世界に・・・。
 しかし・・・。
 実にもっていつも通りの展開・・・。しかし・・。
 何なのだろう・・・。画像が汚いのだ。
 『暖かみのある画像』だと? いや、汚い。どうもちらつくのだ。逆に言うとこれならば2Dマップの方が良かったのではないか? 少なくとも数年前の『ゼノギアス』レベルの画像でしかない。
 私の目が悪くなってしまったのだろうか?
 延々とシナリオは続く。しかし、はじめて1時間がたとうというのに未だ戦闘がない。
 延々と最初の神殿の中でクエストを解決するだけだ。
 おかしい・・・。
 どうもFF9は最初がたるいと言う評判であったはずだ。
 曰く、最初は冗長だが、そこさえ越えればあとは可も不可もなくラストまで一直線。
 そういう一般評価だったのだのだそうだ。
 しかし・・・。
 私はその冗長な最初を十分に楽しんだ男である。なのに・・・たるい。DQの最初の神殿。他の場所へ移動するために門を開くのになんでこんな冗長な行為を繰り返さねばならないのだろう?
 まずはスライムいぢめをさせてくれてもいいではないか?
 ようやく異世界への扉が・・・。開かなかった。どうやら、石版とやらを探してはめ込んで行かねばならないらしい。

 結局、私が戦闘にありついたのは、3時間近くたってからのことだったのである。愚考するに、おそらくはこの冗長さに投げ出してしまったユーザーはどれほどいるのだろうか? DQときたらまずは戦闘であろう。なのにこの冗長さはなんだろうか?
 私はDQは2からのリアルタイムプレイヤーである。ファミコンは『ボンバーマン』やりたさに買ったのでDQ1をプレイしたのは発売されてからしばらく立った後のことだった。
 私のつけた名前は実は魔法重視タイプであるのに、ひたすら肉弾戦をラスボスに挑んだのはほのぼのとした青春のいちぺえじである。(逆にSの主人公は肉弾戦タイプなのに、魔法でラスボスに挑んだ違った意味での勇者である)そして、私が最高傑作として信じて疑わない2。あのダンジョンの心細さ、ラスボスに対しての鳥肌の立つような恐怖感は以後のRPGからは消失して久しい。3では最後の戦いの主人公装備をわざと「かわのよろい」と「どうのつるぎ」として「ロトのよろい」と「ロトのけん」は実は・・・という他愛のないギャグをかましたりもした。仲間内で一番早く解いた4。どうしても金髪の子供を作れなかった5。なんだか最後まで解くのが難儀で随分と時間がかかった6。

 そして、7。
 確かに、新しい世界を訪れた主人公達は、DQらしい世界を旅している。中ボスもデスピサロを彷彿とさせる内容だ。後味は悪いが・・・。このことが未だ見えぬラスボスに対する静かな怒りとしてプレイヤーに満ちてくるのだろう。非常にうまい演出である・・・。そして次の世界への道標たる石版が与えられる・・・。のではない。入手したのは「石版のかけら」なのだ。
 元の世界に戻り、自分たちの行動の成果を見るのは楽しい。しかし、そこで更に次の世界への門を開くためにうろうろ彷徨う主人公達。ここでせっかくの盛り上がりが消失してしまったような気がするのだが、こう考えるのは私だけなのだろうか?
 新しい世界への門はまだ開かない。(00,8,28)


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