呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


札幌迷走

 なんだか久しぶりに久部さんを家にお呼びした。前回お呼びしたのが6月の末だったはずだから。以来7月は一回もお会いしていなかったことになる。
 というわけで、何かご用意したいなと考えたのである。
 考えてみれば瀬棚では「鮑祭り」ではないか。先だって『K』さんで「水鶏」なるものを食したが、本日は「水貝」といこう。
 で、前の晩に車にガソリン入れて準備万端。翌早朝。雨が降った・・・。
 なんだかなあ。どうもイヤだなあ。なんとなく嫌なイメージが頭に浮かぶ。
 こういう時はあっさりしっかり、やめるに限る。人生、嫌な時はしないが吉である。(仕事でもない限り)というわけで、あっさり目的を変更して、早朝、二条市場でお買い物。札幌の人間としては屈辱的な事(札幌の人間は二条市場と札幌ファクトリーで買い物をしてはならないと言う血の掟があるのだ(嘘))だが、天然鮑100グラム。二つで2,850円。ま、足代かかっていない分、安いのかも知れない。
 ま、ともかく、やっぱり観光客に間違えられたのが少し悲しい。私は生まれも育ちも札幌である。
 で、いったんお迎えにあがった後で、今度は大通公園へ出撃である。屋外ビアホールのビール券を私的な仕事の代償として戴いたのだが、下手するとビアホールが終わってしまうではないか。というわけで、大通公園サッポロビアホールへGO! である。
 しかし・・・。どうしてこう雰囲気が違うのだろうか。先だって職場の連中と行ったキリンの屋外のBGMはJPOPだった。しかしサッポロの場合、これが演歌になるのである。客層の平均年齢も20歳は高いのではないだろうか。しかも、キリンの場合、巡回販売してくれるのはビールだけだが、サッポロの場合はおつまみまで巡回販売してくれるではないか。
 年輩の方が万が一、おつまみを買う際に転んでけがをしないための配慮だろうか?
 「うーん。これはこれは・・・」
 久部さんも思わず絶句である。
 「これがサッポロの人間の標準なんだろうかね」
 そうとは思いたくないが、そうかもしれない。夏は屋外ビアホールで演歌を楽しむのが札幌市民・・・。なんかである。
 結局、ビールを飲んで帰ってきた。
 帰宅途中、猫耳戦車隊の話になる。
 「うーん。猫耳の戦車兵もいいけれどね・・・」
 久部さんはにっこり笑われると続けられた。
 「ハムスターの歩兵というのも面白いんじゃないだろうか」
 ハムスターの歩兵ですか。
 「うん、みんな一斉行動するから強いぞお」
 食事時には半分どっかもっていって隠すんですね。
 「で、それを忘れるから、補給が続かなくなってもそこらへん掘り起こすと食料が出てくるんだ。これも強い」
 でも、砲撃音聞くとみんな仮死状態になっちゃうんじゃないですか?
 「あ・・・。そうか」
 帰宅後、水貝と久部さんおもたせの加賀井生酒を飲む。しかし、演歌に毒気を抜かれたか、いまいち話が盛り上がらない。 
 結局、その日はスパロボαと『ザ・ビッグオー』、そして『Nia_7』の後番組を見て寝たのである。

 翌朝、久部さんの知人が古本屋を始められたと言うことなので、そのお店を見に行くことになった。
 場所は南郷。
 南郷って、北郷の近くでしたっけ?
 「そうじゃなかったっけ?」
 大嘘である。札幌市民にあるまじき錯誤だ。
 北郷には何度か行ったことがあるので土地勘があるのだが・・・。見つからない。
 しかたがなく本屋に飛び込んで地図を見る。
 「全然違うね」
 本当ですね・・・。
 「ま、しかたがないよ我々東区、北区が活動のメインだから。条丁目が
はっきりしていない場所は苦手なんだよ」
 今度は地図見て再スタートである。
 「しかし、最近、迷走が多いねえ」
 いや、久部さん、GWのあれは目的があっての行動ですから、あれは迷走じゃないですよ。
 「屈斜路湖から根室へ南下したのも、北見から新得に向かったのも目的があっての行動かあ」
 その通りなのだ。
 途中、ウインカーも出さずに飛び出してきたオバさんにぶつけられそうになったり、変なバイクのお兄さんが突然割り込んできたりしたのを避けながら、久部さん知り合いが開店された『M書店』に到着する。真面目にこの日、こっちが普通に走っているのになんだかんだと突っ込んでくる連中が多かったのである。
 『M書店』はこぢんまりとして居心地の良さそうな古本屋だった。地下鉄駅が近い割には家賃も安いのだそうだ。古本屋も悪くはないなあ。そう思う。ま、私なんぞが古本屋をい始めたら、即潰れてしまうかもしれないが
。ご祝儀代わりに『スプリガン』全11冊を購入。これだから本が増えるのだ。
 で、南郷を出発。道を一本間違えて旭川方面へと走り出す・・・。
 間違いである。
 「なんだか、今日は本当に迷走してるね」
 面目ない。(00,8,6)


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