呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
猫耳戦車を考えた
はあ、時々自分で自分が信じられなくなる。昨日のネタと一昨日のネタ。そして今日のネタ。
完全に分裂している・・・。
もしかしたら私は分裂症なのかも知れない・・・。
ま、悩むことはいつでも出来る。ちなみに「鮭を呑む」は後藤寿庵氏のネタである。(何のことだか・・・)
さて、人生35年も生きていると時として「やられた!」と思うことがある。「畜生、この手があったか」と地団駄を踏みたくなる時がある。これが実は私が最近小説もどきを書かなくなった理由の1つなのだが。神坂一氏や吉岡平氏ろくごまるに氏には完全にやられたのだ。
10年前に神坂氏の『すれいやーず』を読んだときは脳天に心地よい痺れを感じたモノだ。
あ、ファンタジーでやりたいこと、やろうと思ったことやられちゃったな。
と、唖然とし、
そして、吉岡氏の『無責任男シリーズ』で、
そうか、『銀河英雄伝説』のアンチテーゼは俺の『虚空戦記』(無能な政治家だけでなく、無能な働き者の軍上層部にいじめられる主人公が出てくる『銀英伝』もどき)ではなく、こういう形だったのか・・・。
と、愕然とした。
あれがとどめだったのかもしれない。
そして、ろくごまるに氏の一連の作品で、
なんだ、読みたい作品他人が書いてくれるじゃないか。
そう思った。
だから、最近は読む一方だったのだが・・・。今回、猛然と腹が立ってきたのである。
なんで、こんなネタを気がつかなかったのか?
気がついてしかるべきなのだ。そう、にゃんこ先輩の後輩にして、戦争中毒のSを友人として持つ私が、こんな凄い世界を気がつかなかったなど・・・。断腸の思いである。
そう、それは、猫耳少女の戦車アクション!
思わず、本屋で見つけてしまった瞬間、私は自分自身の迂闊さを、そして、この組み合わせが今まで発表されなかった奇跡を、そして、この組み合わせを考え出した作者の慧眼を、同時に感じていた。
その本の名は『出撃っ! 猫耳戦車隊』(伊吹秀明著 ファミ通文庫)である。
内容は文字通り、猫耳娘の戦車隊。むろん、伏線は縦横に張られているが、まずはこの設定で勝ちである。内容も何もかも、とにもかくにも、この設定だけで勝ちなのだ。
作者は流石氷山空母を架空戦記に持ち込んだ人間。たいしたものだ。完敗としか言いようがない。
もう、こうなったら次回作『猫耳戦車隊 西へ』を待つしかないのである。これはお中国大陸でも、エニウェアでも約束なのだ。
しかし、個人的には、「ニャ」を付けてくれた方が良かったかも知れない。なあ。友人T。(00,7,22)