呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
お茶を飲んで考えた
今日は日曜日だというのに出勤である。しかし、これも給料のうちである。
しかし、些か疲れている。
こんな時はのんびりしたい。先だって『K』のマスターに教えてもらった喫茶店に行くのがいいかも知れない。先週、久部さんと行ったときには初男目見えということもあって少し錯誤するところがあった。すなわち、その店『edb』は完全なアフタヌーンティのお店だったのだ。それを単に「紅茶の美味しい喫茶店」だと思って紅茶だけ頼んだ我々が間違いだったのである。
さて、愛車ボロ車で宮の森に向かうとしようか。
石狩街道を南下すると見覚えのある車が目に入った。おお、これはSのレオーネではないか。中通りに入って挨拶する。
昨日はどうも。しかし、今日はどうしたのだ?
「ワープロ検定でな。今まで試験監督しておったのだ」
日曜日だというのにご苦労さまである。
「いやいや、しかし、お前こそどうしたのだ」
いや、今まで仕事でな。美味しい紅茶を飲みに行こうと思うのだが・・・。行くか?
「ま、午後は用事もないしつきあってもいいぞ。しかし・・・」
どうした?
「いや、このまま、二人で行くとするだろう・・・。それで、Tにばれたらどうなると思う」
それは、怖いかも知れない。一応声をかけてみるか・・・。声をかけたら分かり切っているのだが。
「紅茶の美味しい喫茶店〜 ニャ」
ほらな、わかりきった事だっただろう。かくて我々3名はボロ車で『edb』へと向かったのである。
「なんか、明るすぎて落ち着かんな・・・」
入るなりSが言う。そりゃあ、貴様の行きつけの『CR』に比べれば何倍も明るいだろう。あそこはスピークイージーを模した作りだからな。
それぞれ、適当にお茶と日替わりのサンドイッチを頼む。
ここの紅茶は白い厚手のティーポットに入って供される。しかし、イギリスの紅茶なのに、カップやポットがフランス製なのがおもしろい。
「カップの取って、細すぎるニャ」
やったな、T。ここのお茶は普通に入れて充分3杯分はあるのだ。それをなみなみついだらさぞかし重かろうよ。って、私も前回そうやってしまったのだが。
「まるっきり、『封神演技』の武吉の挿話だな・・・ま、落ち着くことは落ち着くがな。で、どうするのだ。男3人、楽しく談笑でもするのか」
いや、そこまでは考えなかったぞ・・・。というか言いたいことはあらかた昨日話してしまっているしな。
「見つめ合っていれば時間が過ぎるのが恋人同士ニャ」
おまえ、本気で言っているのか? 本気なら友人の縁を切るぞ。
「仕方がない、本でも読むか」
そう言って鞄から吉川の歴史文化ライブラリを取り出すS。
いっつもそんなものを持ち歩いてるのか? S。
「そうだが・・・」
卵サンドを頬張りながらSが応える。
ま、常にヤングアダルト系の文庫本か新書、早川SF文庫を持ち歩く自分がどうこう言うことではないのかもしれない。そう思い返し千葉 暁氏の『聖刻群龍伝』を開く。
「そうニャ。そういうことニャ」
しかし・・・。おまえ、スパロボアルファの攻略本をカバーも掛けずに常に持ち歩いているのか? 明るい日曜の午後。光満ちる喫茶店の片隅でゲームの攻略本を読む30男って凄まじくシュールだぞ。
あ、『edb』の名誉のため付け加えると、お茶はサンドイッチ一と緒に食すと大変美味であった。アイスティも美味しかったのだ。きちんと淹れると甘いのだな。アイスティは。と、当たり前のことを再確認するあと、サンドイッチのパンも美味しかった。さすがはスイス製の生地。(って、英国紅茶なのになぜ? スイス)卵はもう少しスパイシーな方が好みだが。(00,7,2)
追記 S曰く、クロワッサンは旨いコーヒーのあてに最高だそうだ。しかし・・・。どーしてまともな友人がいないのだろう。
それは私がまともではないからかも知れない。(00,7,3)