呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


大は小を兼ねない

 さて、札幌最大の電気屋Yカメラ マルチメディア館が完成した。で、物好きな私はと言うと早速プレ販売日に見に行ったのだった。
 感想はと言うと、ともかく広い。無意味に広いのである。1Fはカメラやゲーム。2Fがパソコン関係。3Fが家電。それ以上は駐車場。マクドナルドもついている。なんか、こういう展開が流行なのだろうか? あの、『コーチャン・フォー』でもミスタードーナッツがくっついていたし・・・。
 それはともかく、店内を散策する。いや、本当の話、散策するという言葉がこれほどぴったりくる店もあるまい。こんな広い店は『札幌そごう』が開店して、親について行って以来である。そごうも今ではそんなに広くは感じなくなったのだが、この店は広い。はっきり言って、今回はソフトコーナーと、書籍コーナーしか見ていないのである。あんまりハードの方に行ってしまうと悪い虫が騒ぎ出しそうで怖いのだ。今回のあまり出なかったボーナスの目的は既に決まっている。これで冴速さんの持っていたカシオペアみたいなWinCE機が欲しいなんてことになったら・・・。それこそ身の破滅である。桑原桑原・・・。

 「おい、何をぶつくさ言っているんだ?」
 おお、先だっての鮎は旨かったな。S。
 「確かに、もういくつ寝ると天然ウナギだろうな。ではなくて、何をぶつくさ言っている」
 『激打2』のパッケージを小脇に抱えたSが言う。
 「あまり世間体がよくないとは思わないのか?」
 だったら貴様も『激打2』など持っていて欲しくはないが・・・。
 「これは、パソコン部用のソフトでな。生徒に頼まれて購入したのだ」
 思いっきり生徒を洗脳してないか。S。しかし、「あべし」とか「はぷあ」とかが連呼されるクラブ活動・・・。怖い考えになってしまった。
 「仮に私物としてもだ、それを、『星界の戦旗 デスクトップアプリケーション』を持っている貴様が言えるのか?」
 言えないかな・・・やっぱり。どっちかというと、こっちの方がダメージはでかいかもしれない。
 しかたがなく、私は曖昧に笑ったのだった。こういう時は話を逸らすに限る。
 「しかし、広いな」
 「ああ、広い」
 あっさり乗ってくる。そのまま会計を済ますと1Fへ降りた。1Fの奥は広大なLD。CD。DVD売り場にゲーム売り場である。
 G堂で買えなかった『ウルトラマン 9』と『同 10』を購入する。しかし、LD売り場が異様に狭いのが悲しい・・・。

 「どーしたニャ」
 わあ、やっぱりおまえもいたのか・・・。T。
 「よお、T。今日は何だ」
 「『ジオンの系譜 特別指令書』を買いに来たニャ。しかし、広いニャ」
 「ああ、本当に広いよな」
 「ポケットサクラのカウントがあがって仕方がないニャ」
 なにをやっているのだか・・・。
 「しかし、なんだか喉が乾いたニャ」
 「確かに、そうだな。どうだ上杉」
 ・・・。
 否定する謂われはない・・・。

 結局、こうして札幌の初夏の夕べは飲み会に突入するのであった。どっとわらい。(00,6,29)


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