呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
なんてミラクル! その2 だったもの
「さあて、きりきり白状してもらおうかニャ」
のっけから友人Tに責められている私である。
「ここまで引っ張ったニャ。まさか次回(101〜150回)まで引っ張る気じゃないニャ」
友人Tが凄む、しかし・・・。
「ファティマの第三の予言も大したことなかったし、この『なんてミラクル その2』もなかったことにしないか」
私としてはそう言うしかない。
「ほう、そうすると、僕にハイジャックしろというのかニャ」
あわわわわ。あの予言はハイジャックまで巻き起こしたのだった。しかし、不謹慎だが、おまえの年齢は17*2ではなかったか? 友人Tよ。
彼が脅迫しているのは実は例の『ミラクル第2弾』であることは間違いなかった。しかし、世の中には明かされない予言があってもいいはずだった。そうでないとノストラダムスも困ってしまうのだ。
だが・・・。Tの表情は間違いなく真面目だった。
「そうか・・・。どうしても知りたいのだな」
私は諦めてそう言った
「そうニャ。このまま、『祝100回』なんぞやられて、記憶の彼方に追いやられるのは嫌ニャ」
しかし・・・。
「Tよ、初代があまりにも偉大すぎたが故に苦しむ二代目の話は、土曜8時の『葵三代』で見まくっているのではないか?」
私はそう言うのが精一杯だった。
『ミラクルラーメン』それはあまりにも偉大であった。
そして、2代目はあの場所に於いては爆笑ものだったのだが・・・しかし、現実が彼を追い越してしまったのだ・・・。
「それでも知りたいニャ」
マジだった。これ以上はないほどマジだった。こんな奴にこれ以上の韜晦は不可能と言うべきだった。
「Tよ、しかたがない。久部さんが伝えた口伝を伝えよう」
「それは何ニャ」
「それはそれぞれは美味なもの」
「・・・」
「一つは瑞穂の国の旨酒の肴となり、一つは彼の国の旨酒の肴となるもの」
「・・・」
「しかして、ミスマッチながら、その合体しものは美味なるもの」
これで勘弁してくれないだろうか・・・。私の微かな希望は砕かれたのだった。
「で、その実体は何ニャ」
私は大きくため息をついた。まさか、下手物の世界が、『ミラクル』世界を越えるとは・・・。
「コンビニに行って不二家の『ピーナッツ屋柿右衛門』を買え!」
結局、私はそう叫ぶしか手段がなかった。
しかし、柿の種のチョココーティングは美味だが、その直後にメジャーで製品化されるとは思いもよらなかったのである(00,6,26)