呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


一ノ蔵でいい気分

 さて、今年もやってきたのである。一ノ蔵の試飲会。美味しいお酒をいただけて、しかも、お土産までいただける・・・。はははははははは。これを幸福といわで、何と言おう。本来なら我々一般人は入れぬ所なれど、Sの奴が『M』さんで招待券を貰ってTや久部さんと連れ立って行ってから、我々の所にも招待券が届くのだ。行くぞ今年も試飲会!
 「いや、今回、俺パス」
 へ? どうした? 友人S。
 「いや、忙しくて、忙しくて、忙しくて。駄目なんだよ。楽しんできてくれ」
 「今回は僕もパスニャ」
 なんだと、友人T。
 「人生、いろいろあるニャ・・・。悲しいけどこれ、人生なのニャ」
 何を言っているのだか・・・。
 「やあ、今年も来たね一ノ蔵」
 もしかして、久部さんも・・・? あ、そうそう申し遅れましたが今後久部さんのカラーは茶色で統一させていただきます。これで、Tと一緒でも安心。
 「じゃあ、会場で待ち合わせと言うことで そうそう、『ミラクル』第2弾も持っていってあげよう」
 良かったあ、あの雰囲気は、誰かいないといまいち寂しいんですよお。でも『ミラクル』ですって? なんですか? それ。
 と、まあ、大きな期待と、わずかな恐怖をもって私は一ノ蔵の試飲会に望んだのである。
 昨年から料理がチケット方式になって確実に食べられるようになった。これは飲み方の組み立てを考える上でありがたい変更といえる。
 しかし、一言言わせていただけるなら・・・。
 「焼きたらばとほたて、同じ味がする・・・」
 へ?
 「というかかかってるコンソメの味しかしないよ・・・」
 まさかあ・・・。
 と、二つの料理を持ってきたら・・・。確かに同じ味しかしなかった・・・。ソースの味がきつすぎるのである。
 「あと、去年だったら天ぷらにつける塩に柚胡椒が入ってたけど、今年は省略されてるのが悲しいね」
 流石、よくごらんになってる。久部さん。
 しかし、酒は相変わらず美味しい。あったのは12酒。というわけで、一ノ蔵試飲レポートである。

  1. 無鑑査辛口 お土産四合瓶はこのお酒。日本酒は美味しいのである。
  2. 無鑑査超辛口 美味しい。本当に美味しい。コストパフォーマンスから言うとこれが最高かも知れない。
  3. 無鑑査甘口 甘い。我々の口には合わなかった。残念。しかし、日本酒らしいといえばそういえるかも知れない。熱燗でおでんなんてには合いそうだが・・・。
  4. 純米大吟醸 流石チケットがないと飲めないお酒。今回の試飲の中では最高級品。ここまでうまい酒があっていいのか? いいのである。大盛りにしてくれたり、あまらしてもなんだからといって私たちにこのお酒をよけいに飲ませてくれた一ノ蔵社員三浦博光さん。本当に有難う。(ってこんなサイトご覧にならないか)
  5. 無農薬 味が濃いような気がする。甘いが変な甘さではない。今回はこれを基準としての甘い、辛いである。
  6. 松籟 おそらく意図してであろうが、微かに苦い。日本酒のカクテルベースにしたらいいかもしれない。
  7.  炭焼きした樽に入れて熟成。ってなあ、少し考えすぎだと思う。残念ながらあっていない。
  8. 純米吟醸 少々辛口。うまいのだが無鑑査超辛口と純米大吟醸のちょうど中間。どっちつかずの点が評価を下げたか?
  9. 山廃 私にとってはこれが最高だった。まじめにうまい。これなら1升飲めるかも知れない。
  10.  甘い。度数は高め。日本酒なんてデザートワインという評価をいい意味で裏付ける。あと、これを贅沢に料理に使うと美味しい物が出来るかも知れない。
  11. ひめぜん 真面目にデザート酒。ま、そういうお酒である。度数も低いが他社にはないお酒でもあろう。
  12. 試作酒 去年も試作。今年も試作。やっぱり炭酸の入ったお酒というのは難しいのだろうなあ。

 お開きの後、超辛口を一本、お土産のお土産に貰って帰ってきた。いやあ、本当に日本酒とは美味しい物である。だから、例のミラクルに関しては、今は触れたくないのである。いつか、いつかきっと発表するので武士の情け。今回はこのままいい気分でお別れしたい。
 いやあ、日本酒って本当に美味しいですね。では次回まで。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。(00,5,20)


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