呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
そう、ただ・・・。
今だ紡いでいない私だけの物語。そしてその登場人物達。形にしていない物語が私とともに永遠に失われる。このことだけが死んでも死にきれない。そう思えた。
幸いにして、近代医学の勝利。抗生物質の効果によってその激痛の夜の翌日から私の左腕は快方に向かった。
あの、男とももう会うことはなかった。
あの男はなんだったのだろうか? それは謎のままだ。
ただ、これからは少し、創作に時間を割こうかな。そう私は考えて、いる。