呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


男と女の間には

 などと、なんだかすごく偉そうな題なのだが・・・内容は大したことはない。
 実は結構とんでもないものを読まされてしまったのである。俗に言う『やおい』である。本当の意味は『ストーリーにやまなし おちなし いみなし』の私のこの『呆冗記』のようなものなのだが、現状に於いては男のヒロインに(って、日本語になっていないような気がする)女のヒーローが絡むという話(はい、ここ笑うとこですよ、もう、大変なんですから。和尚と和尚で和尚がツー。もう、大変なんですから・・・)ではなくて、男同士の恋愛小説である。だいたいイラストはのぺーっとしたかっこいいお兄さんが二人で絡んでいることが多いあれである。(どうして知っているのだ。私・・・)
 「上杉さんって昔同人作家だったんですって」
 ぎっくう・・・。突然知り合いの女性に言われたのである。
 だ、誰から・・・そんなこと・・・。それに、現在のその言葉と過去のその言葉の間には大きな隔たりがあるのだが・・・。私の頃はバブリー以前だったのでそんなにすごい物ではなかったのだ・・・。(今回、ずいぶん「・・・」が多いか? それだけ精神的衝撃が大きいのだ)
 「某先輩から・・・」
 あちゃあ・・・。遙か昔に飲んだときにぽろっと言ったことがあったのだ。口は災いの元。
 「で、親戚の女の子がこんなもの書いたんですけど・・・。よかったら批評してもらえませんか?」
 で、手元に来たのが見事な『やおい』である。
 宇宙の海は俺の海である。星間連合政府は大兵力を展開できないきわめて政治的な問題に対し、宇宙の平和を守るため、超高性能宇宙船と2人のエキスパートで組織された特殊部隊を編成する。でもって、これが深い『愛』情に結ばれた男二人・・・。でもって二人は・・・。ともかく・・・。あれだ・・・。
 いやあ・・・、面白い経験をさせてもらった。ははは・・・。(乾いた笑い)
 ま、SF考証での致命的な過ちをいくつか(しかし、あれだったらファンタジーの方が良くはないかね? 基本的にあれではストーリー成立せんぞ)示唆するにとどめたが(だって、基本的なキャラクター配置は触りようがないではないか)しかし、女性は男同士が絡んで面白いのだろうか? 少なくとも私は気持ちが悪いだけだ。どうせやるなら、ヒロインを配置したいではないか。よくあるネタで申し訳ないが、作戦オペレーターやってたり、PXのお姉ちゃんやってたり、司令の娘でもいい。同じ部隊の女性パイロットと恋仲というのもいける。医者で、作戦に失敗、やっと帰着した物の重傷を負った自分の兄を助けることが出来なかった女医さんというのもなかなかだ・・・。(って自分が昔書いていた小説のヒロイン出してどうする)
 ともかくである、需要があるから供給されるのだろうが・・・。むだ毛すらないつるつるのお肌の男は気持ち悪いぞ。
 ま、男が『「お姉さま」「子猫ちゃん」』小説を求めるくらいには(って、このジャンルは成立しているのか?)需要があるかも知れないが、しかし、やっぱり異性は永遠の謎なのである。もう一度言う。男同士は気持ち悪くないのか?
 男と女の間には『と』の字しかないが、この『と』の字には深くて昏い闇があるのかもしれない。
 「って、女性経験値レベル1の上杉が言っても説得力ないニャ」
 五月蠅いぞT。お互いそれは言わない約束だろう
。(泣)(00,6,4)


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