呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


みそにこみ

 さて、相も変わらず忙しい日々が続いているが先週の忙しさは度が過ぎていた。まじめにむたくた死にかけている。
 ま、それはさておき、ようやくヒマになった先週末、久部さんにご足労願って『Vガンダム』と『青の6号』と『98年度版ウルトラセブン』とを見まくったのである。
 いやあ、Vガンダム。結構凄まじいものがある。結局トミノガンダムは監督の根底にある思考が『性悪説』なのだということがよくわかる。結局、そのオリジナルのトミノガンダム(機動戦士ガンダム)を見た若い世代のVガンダムに対する回答が『W』であり『X』ではないのだろうか。特にヒロインにそのあたりが顕著である。シャクテイの(正確にはマリアの)母性による平和主義を突き詰めるとリリーナ様の完全平和主義に、サイキッカーの部分を突き詰めるとティファになる。
 このあたり、ヒマになった時にSの奴に評論を書かせるとおもしろいかもしれない。

 それはともかく、久しぶりに久部さん語録。

 小渕首相が脳梗塞で退陣された。少し不謹慎な話だが、某マスコミによるとこの退陣は実は人気が低迷する自民党の謀略だという説がある。すなわち元気な小渕さんは病院に押し込められているというのだ。
 それを久部さんに申し上げたところ一言。
 「そうか、小渕さんは安っぽいトレーズ閣下(Wの信念をもった主人公たちの敵役)だったのか・・・」
 「いや、それはトレーズ様に申し訳ないでしょう」(おいおい)
 「それじゃあ、年喰ったクロノクル(Vの「いいひと」だけがとりえの敵役。さいごは「いい人」でもなくなってお亡くなりになる)
 それは小渕さんが可哀想な気がする。(おいおいおいおい)

 さて、『青の6号』の最終巻を見てから『ウルトラセブン』を見る。
 第三話『太陽の背信』。どうしても気になるシーンが出るのだ。主人公はモロボシダンなのだが、彼が4体目のカプセル怪獣カザモリ隊員に化けているときに少女が「みそにこみ」の丼を持ってきてくれる。それをそのままにして物語が進展するのだ。
 「おい、みそにこみ」
 久部さんが呟かれる。
 「おい、みそにこみをどーするんだ」
 物語はどんどん進む。
 「おい、みそにこみはどーなったんだ」
 結局物語が終わってしまう。
 「おいおい、少女の心づくしを無駄にすると罰があたるぞ。結局、心づくしを無駄にされた少女は『私の料理はまずいのね』と世をはかなんで自殺するんだね」
 「は、はあ」
 「それで、おじいさんの核物理学の教授が南極でポールシフトを起こすわけだね」
 久部さん・・・それ、話が違います・・・。
 「まてよ・・・むすめさんは「みそにこみ」とはいったが「うどん」とは言っていないな・・・」
 「え・・・?」
 「怖い考えになってしまった・・・」

 なにはともあれ日曜日の昼、本屋で久部さんが買おうとした本と、私が買おうとした本がいっしょ(『ごめんざそばせ』と『エンジェル伝説』)だったりして、うれしかったりするのだ。
 しかし、あとどれだけ精進すれば久部さんの域に達することが出きるのだろうか。道はまだまだ遠い。(00,4,9)


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