呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


冬眠夜を覚えず

 眠いのである。春眠暁を覚えず。眠いのだ。
 前日、7時間寝ても睡魔が襲ってくる。
 どのくらい眠いかというと、起きていられないくらいなのだ。意識がなくなる。真面目に眠いのである。
 原因は一つしかない。
 オーバーワーク。
 ここ数日の移転で右手とも、左手とも頼む人間を失ってしまったのである。去年の4月に、『おまえの後釜。おまえが仕込むのだぞ。仕込めばおまえが楽になるのだ』ということで、この1年弱、自分の仕事の傍ら仕込んできた二人。しかし、その技能を必要とするのはうちだけではなく、他からの引き抜きにあってしまったのだ。
 かくて、3人分の仕事が私にかぶってきているのが現状である。
 なにせ、昨日なぞアノラックを着込んだまま居間のソファーにぶっ倒れ、そのまま午前3時まで眠ってしまったのだ。
 で、午前3時に起きて二度寝したら、かえって辛かった・・・。
 だから、今だって眠いのだ・・・。

 ZZZ

 は、寝てしまった。
 ここで、最近聞いた中国の故事にまつわる笑い話で気を紛らわそう。

 ある時、神様が道を歩いていると、男が泣いていた。
 神様が事情を聞くとT名乗った男は
 『私のプレイステーションが壊れてしまったのです』
 と言ったので、神はTのプレイステーションを修理してやった。Tは喜んで『PE2』を始めたので、神は満足して道を進まれた。
 と、しばらく行くともう一人の男が泣いていた。
 神様が事情を聞くとSと名乗った男は
 『私のViper770ultraが初期型BH-6で満足に動かないのです』
 と、言ったので、神は彼にマザーボードBF-6とグラフィックカードG400を与えた。男は持っていた新型のP3と神に与えられたパーツで新しいマシンを一台作って大喜びしたので、神は満足して道を進まれた。
 と、しばらく行くともう一人の男が泣いていた。
 神様が泣いていると、上杉 明と名乗った男は
 『私の仕事が忙しいのです』
 と言った。仕方がないので神は上杉 明と一緒にその場で泣かれたのだった・・・。

 と、言うわけで、神にも救われぬ私は今日も寝るのである。
 蛇足ながら冬眠中の熊は右の掌よりも左の掌の方が旨いのだそうだ。
 理由は冬の間のおやつであるハチミツをぬりこめているのだからだそうだが、
 「上杉さん、そのお腹あったら冬眠できませんか」
 とほざいた後輩Nよ。私の左手は甘くはないぞ。(00,1,18)


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