呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
お仕着せヒロインにはまった?
さて、ものの見事にはまりこんだ、『クロノクロス』が終わった。名古屋のKさんのお気に入り、『カエル』氏はとうとう出てこなかったが、いやあ、久しぶりのずっぽしハマリ状態である。スクェアーのゲームにここまではまったのはまじめに久しぶりだった。『ゼノギアス』をその各部ににじみ出る60〜70年代SFテイストを堪能した時以来か? 『パラサイトイブ』をなんだかんだ文句言いながらも半徹で解いて以来だろうか。少なくとも、この快感は、『FF8』にはなかったし、現在やっている『パラサイトイブ2』にもないものだった。
が、不満がないわけではない。時間がない人間にはあまりにもきついのだ。一応、王道エンドとバッドエンドはクリアした。が、それだけではまったく話の筋がおぼろげにしか見えてこないのだ。何遍もゲームをやる人間にとっては『クロノトリガー』以来の「強くてニューゲーム」でそれぞれのエンドを迎え、話の真相に迫るというのはわくわくする楽しみがあるのだろうが、時間のないサラリーマンには骨が折れるのだ。また、このゲームをよりよく理解する前提条件として、『ラジカルドリーマーズ』なるゲームをクリアしなければならないらしいというのもいまいち困った話である。しかも、それがスーファミの通信ゲームで、今は手に入らないとなると・・・。どうすればいいのだ? ま、このあたりはおそらく、立派な設定資料集が出るだろうからそれに期待である。
さて、終わってみてもやもやしているのが『クロノクロス』のヒロインは誰か。これだ。
いつもの私ならば簡単に一言。『レナ』である。いや、実際、彼女は常にセルジュの影となりひなたとなり、常にパーティの中でフライパンを振り回していたのだ。うちのパーティは『蛇骨大佐』も、ラスボスも乙女のビンタで倒したのだ。(なんと情けないやられ方であることか・・・)しかし、ラスト。「二人の夏は始まったばかりなんだから」で、違和感ずっぽしなのである。
エンディング。一人、海をいく『キッド』。そのまんまでいいのか? おい。なのだ。畜生、見事に逆転の発想で制作側の意図にはまりこんだ自分が悔しいのだ。なんとなく、今度やるときは『キッド』メインでパーティをくむしかないではないか。
ま、王道ラストの本当のラストシーン。街中で『キッド』と同じ首飾りを持った少女は、運命の少年と出会うことができたであろうことを祈るのみだ。
「どこかで、お会いしたことありませんか?」
そこから新しい物語が始まる。私も使ったことがあるけれどこれは青春小説と、少女漫画の王道なのだなあ。
え、私が、突然そういうこと言われたらどうするか?
「ああ、あなたはアトランティスの勇者。ファットピッグ。さあ、私と一緒に闇の魔王と戦いましょう」
たぶん、逃げる。間違いなく。(99,12,20)