呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


何がなんだかわからない日

 なんとなくハードボイルドな金曜の夜。出ているはずのお目当ての新書は本屋になく、失意のうちにビールを飲んでいた私の元にTが酒を持って訪ねてきた。
 「最近、更新が滞ってるにゃ。いったい何をさぼっているのかにゃ。ダイエットの記録も消えておるし、何とか更新しているのは『方冗記』だけにゃ。しかも週イチ更新ニャ」
 小樽、『銀の鈴』さんのジュースカップで日本酒『美少年』を呷りながらTが言う。
 
「いや、好きで更新を滞らせているわけではない。ちゃんとした理由があるのだ」
 私は『小樽倉庫No1』のシュタインジョッキで札幌コンサドーレに1円寄付した2缶目の『サッポロクラッシック』を飲み干すと3缶目を注ぎにかかる。
 「1 仕事が忙しい。2 仕事が忙しい。3 仕事が忙しいニャ」
 TVでは「『エヴァンゲリオン』はこのための習作にすぎなかった」とKさんに言わしめた『彼氏彼女の事情』のLDが流れている。(「初号期始動」は笑った)
 
「その通り」
 
「しかし、世の大部分のWEBページはその忙しい方々によって作成され、更新されている。違うにゃ? あの、初期の毎日更新の野望はどうしたニャ」
 
「あきらめた」
 これが必殺、「とりつく島なし」攻撃。
 「ところで『如露如芦庵』(Tが作ると言っているWEBページ)はどーなってるのだ」
 も一つおまけに、「逆襲。おまえはどーなんだ」攻撃。
 Tはため息をつくと美少年を呷り。私のクラッシック。新品を1本、缶を開けるとそのまま口をつけた。
 
「今に友達なくすニャ」
 今に始まったことではない。
 
「しかし、何かいいことないかねえ」
 今思えば、この言葉が間違いの元だったのかもしれない。しかし、村下氏、みず谷氏、光瀬氏の訃報にこの夏は深く疲れ、何かを欲していたことも、また確かなのである。
 
「あるニャ」
 Tの目の色が変わった。
 
「ふーん。ところで・・・」
 私は必死になって話を変えようと焦った。この目の色は危険だ。前回この目の色になった時は某青いショートカットアニメキャラの原寸大フィギュア(10万円)を購入すると騒いだときなのである。
 「ところでもヘチマもないニャ。すごいものを知ってしまったニャ。実は5万円で1/4の・・・」

 WEB制作者の強権発動で今回はここまで。本当に何がなんだかわからない回になってしまった。本当は最近知ったWEBページのようにハードボイルドに決めようと思ったのだが・・・。素質の問題だろうか? しかし、まじめにWEBページのあり方を考える必要があるかもしれない。(まじめに忙しいのである)(99,9,27)


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