呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
人を呪わば・・・
今日は友人Sのお誕生日前日だが日曜日。
プレゼントを持って遊びに行くのである。しっかし、彼の部屋はまじで凄い。あるのはPCと本である。それも私の持っているようなコミックや小説ではない。岩波やら平凡社やらの歴史書がごっそりという奴だ。『中世思想史大系』? だかがごっそりならび、PCもサーバーケースにCD、CD−R、DVD−RAM、MOをぶち込んだ自作機にもう何十年も前の古いのが何台か、さらにIBMのTP−560だかが4台(言わせると全部型番が違って違うマシンなんだそうだが素人目にはわからない)『季違いじゃがしょうがない』の世界である。
ま、そんなこんなだが、誕生日おめでとうである。言っちゃ何だがあと一つでお互い四捨五入で四十だ・・・。嫁さんどーする? いやいや。
「これ、プレゼントニャ」友人Tが包みを差し出す。
「お、ありがとうな。いつも悪いな」
友人Sは基本的にはいい奴なのである。たった一つをのぞいては。
「お、64のエヴァンゲリオンじゃないか。でも、俺の所には64ないぞ」
「だから、64買うニャ。そしてTにも貸すニャ! そしたら丸くおさまるニャ! ついでに、リンクも買ってTに貸すニャ!」
「・・・」
友人Tの方がよっぽど邪悪である。こいつは同じ手段で私に『青の6号』のDVDを最初の1枚目だけ買ってきたのだ。おかげでハードもそろえなければならなかったし、その後5枚買わねばならない宿命を背負ってしまったのだ。(ま、主人公が郷田ほずみさんだから許すけど)
しかし、今日の私は更に邪悪なのだ。
「はい、これは俺から・・・」
くくくくく。友人Sよ、貴様はいい奴だ、いい奴だがな・・・。恨むなら、同じ様な体型をしながら常に私よりも数キロ軽い貴様の体重を恨むがよい!
「? ヘルスメーター?」
「しかも、体脂肪率もわかる優れものだぞ」
私の顔に満面の笑みが思わす浮かぶ。私の体重は今朝はかった段階で85キロ、逆に彼がダイエットをしているという情報はない・・・。勝った・・・。
私はわくわくしてその瞬間を待った。
「85キロニャ」
Tの声が遠くから聞こえる。
「いやあ、最近忙しくて夏ばてでさ、夏やせしてるんだよね」
「大変ニャ」
二人の声が遠くで聞こえる・・・。そして。
「ふふふ、ここまでこった真似してくれたんだ。まさか自分はのらないなんて事は言わないよな」
友人Sよ二重否定文はあまり使うものではないぞ。そうなのだ。友人Sはこーいう奴なのだ。与えられた悪意に関してはきっちり1.1倍(当社比)返してくる男なのだ。
しかし、天は我を見放さず! 私の今朝の体重は85キロ! 少なくともイーブンには持ち込める・・・。しかし。
「87キロニャ」
嘘だああああ!
我が屋の、壊れているピンクの古いヘルスメーターのお墓に
花束をあげて下さい。
(爆笑)
(99,8,1 8,13一部改定)