2000/08/05[土]、08/06[日]
目蒲線最後の日、そして目黒線スタートを見守る
2000/08/09作成
※08/05分まで
2000/08/13追加
※08/06分まで
2000/08/05[土]から08/06[日]にかけて、東京急行電鉄は大きな変化を遂げました。
大正時代に開通以来、目蒲線の名称の如く当然のように直通していた目黒~蒲田間が分断され、2つの路線に分かれることになりました。ほかにも、駅名や路線名の改称もありました。
そこで、ちょうど週末でもあり、その変化を見守り、記録に残すことにしました。
08/05[土]、まずは東横線で多摩川園駅へ向かいます。
地下ホームへの入口です。
この日までは地下ホームは目蒲線目黒/蒲田方面が発着しています。
地下ホームへ降りますと、軒並み表示関係は仮設の物になっています。
「さようなら!目蒲線」なんて落書きもありました。
程なく、5番線の田園調布方から蒲田行電車が到着しました。
向こう側から電車がやってくるのも、この日限りです。
15分ほどで、終点の蒲田へ到着します。
目黒行電車に乗れるのもこの日限りです。
時刻表も行先案内も仮のものになっています。
目蒲線分割についての案内です。
いかなる理由があろうと、多摩川園を跨いで乗車する人たちにとって、不便この上ありません。
この日まで通用の、東急線路線案内です。
気の早いことに、すでに新しい路線案内に差し替えられている車両もありました。
今度は、目蒲線を全線乗ってみました。
7700型を初めとした、中型の電車が目黒駅へやってくるのも、この日限りです。
目黒駅目蒲線改札口です。
この表示も、明日からは目黒線、そして9月下旬からはさらに地下鉄の表記も加わります。
地上に出てみました。
東急バス黒02系統二子玉川園行です。この表記も、明日からは二子玉川駅行に変わるはずです。
なぜか、発車しても方向幕は目黒駅行のまま変わらなかったのが不思議です。
再び地下へ戻ると、今度は1000系電車の蒲田行が入っていました。
1000系の行き先表示は幕式のため、より写りやすいのでありがたいです。
多摩川園駅へ到着しました。
これで、目蒲線は上下線全区間乗りました。
次の日からは、目黒からこのホームへ直接到着することはできなくなります。
改めて、駅名票を見上げてみました。
明日からは、駅名が「多摩川」に変わるとともに、「田園調布」の表示は消えます。
これで、目蒲線をあとにして地上ホームへ出ることにします。
地上ホームに出てきました。
ちょうど、東横線の急行が通過するところです。この日はダイヤが乱れており、ノーマル8000系が急行に入っていました。
次の日から、ここに急行が停車することになるため、通過列車もこの日で見納めです。
地上ホームの乗換の案内も、この日の時点では目蒲線表記になっています。
これで、多摩川園駅をあとにします。
自由が丘駅で大井町線に乗り換えます。
二子玉川園行の電車が見られるのも、この日限りです。
というのも、二子玉川園の駅名も、次の日からは二子玉川に改称されるからです。
二子玉川園駅の駅名票も、この日で見納めとなります。
新玉川線の名称もこの日限り、次の日からは田園都市線に統一されます。
よく見ると、新玉川線の部分は張り紙になっています。
これを見届けてから、帰ることにしました。
08/06[日]、この日は、改称された二子玉川駅から廻ることにしました。
駅入口の表記も、東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅となりました。「新玉川線」の名称も消えています。
駅前のバス停も、二子玉川駅に改称されていますが、まだ一部のバスには二子玉川園駅の表記が残っていました。
ところで、同駅では来駅記念入場券を発売していますが、改称後の新しいものを旧駅名のものと合わせて多摩川(園)と一緒に2駅分・合計4枚のセットを売り出しました。
それ自体は悪いことではないのですが、そのセットが売り切れるまでは二子玉川駅のばら売りをしないという暴挙に出たのです。
2000/08/11現在、まだばら売りをしない(未だ旧駅名のものを売っている)という、無礼な状態です。
この件に関する抗議の受付先は、両駅ではなくて東京急行電鉄本社営業管理課 03-3477-6243/6632 担当はタカシマ氏です。
このあと、自由が丘駅へ行きました。
ちょうど、二子玉川行電車が発車するところでした。
ちょうど日比谷線直通の営団車両が来ましたが、車内の路線図はまだ多摩川園駅のままでした。
この日からは、多摩川駅です。
この日からは、乗換は多摩川線になりました。
この日からは、東横線の急行停車駅になりました。もちろん、多摩川線への乗換の便を図ったものでしょう。
多摩川駅改札口も、「東横線・目黒線・多摩川線」の表記になりました。
右手には、郵便局のキャッシュコーナーも設置されていますが、その名称が変わったかどうかは失念しました。
この日からは、地下ホームに発着するのは蒲田行だけになっています。
20分もかからずに蒲田へ到着します。
ここから発車するのも、多摩川行だけになっています。
改札口上の表記も、この日から多摩川線になっています。
ホームの表記も、多摩川方面/多摩川線に変わっています。
さて、今回の路線変更に伴うダイヤ改正で、多摩川線と池上線を直通列車が誕生しました。
というのも、目蒲線の車庫であった奥沢が目黒線の留置線になってしまったため、池上線の雪が谷大塚から車両を行き来させる必要が生じたためと思われます。
これらの列車は、蒲田駅の池上線ホームである2番線に発着します(多摩川線との渡り線がある)。
さて、この日からは多摩川折り返しとなった多摩川線ですが、その折り返しのために久が原~多摩川間に両渡り線が新設されました。
久が原駅を出ると、程なく渡り線の信号が見えてきます。5番線発着のため、右側の信号に黄色が点灯しています。
さらに進むと、両渡り線が見えます。
反対側に入ったため、ホームまでは逆走状態となります。
そのまま、多摩川駅5番線に到着しました。
地上のホームへ駆け上がりましたが、目黒行電車は目の前で出発してしまいました。
反対ホームには、目黒線の武蔵小杉行が着いたところです。
約7分後、ようやく目黒行が到着しました。
20分もかからずに、終点の目黒へ到着しました。
訓練運転のためか、ここで営団の運転士が乗り込み、白金方向へ回送されていきました。
ということで、2番線は到着ばかりで、武蔵小杉行は1番線から発車となっています。
9月からは、2番線からは営団または都営地下鉄へ直通します。
実はこの直前、1番線に都営地下鉄の車両が入りました。もちろん回送でしたが、両地下鉄の目黒線内の訓練運転も始まっているようです。
目黒駅目黒線改札口です。
「目黒」の部分だけ貼ったのが、一目瞭然です。9月には、両地下鉄の線名も加えられるので、そのときには交換されることでしょう。
目黒駅構内で見かけた、路線案内です。
気が早いことに、もう営団/都営地下鉄が書かれています。
まあたぶん、紙を貼って隠してあったのを、誰かが剥がしてしまったのでしょうけど。
さて、また地下ホームへ戻って武蔵小杉行に乗り込みましたが、「後続の電車が遅れているため」ということでなかなか発車しません。
結局、10分ほど遅れて発車しましたが、奥沢駅の保安装置故障ということで、さきほどの都営車両の折り返しに手間取ったためでありましょうか。
ということで、終点の武蔵小杉へ到着しました。
いずれにせよ、地下鉄との直通運転が待たれます。