育児の広場  I-019  抱っこバンドについて   育児Top へ戻る
 
 育児に便利な用具は数多く販売されています。 これらの品のなかには母親には便利ですが、赤ちゃんの発達・発育に支障を来すもの、注意して使用しないと悪い影響をのこすものがあります。 ここでは抱っこバンドについての注意を書いておきます。
 
 赤ちゃんの首がしっかりする3ヶ月半から4ヶ月までは使用しないで下さい。
 
 最近はこの月令未満の赤ちゃんをたて抱きする保護者が多くなりましたが、これも赤ちゃんの首には負担がかかり良いことではありません。  他他のコーナー・解説も読んでください。 特に 【運動発達】 の解説が重要です。
 
 たて抱きは赤ちゃんの首の座りを早めると信じている人がありますが誤った意見です。 以前によく使用されたハンモックのように横姿勢で母親の肩からつり下げる用具は心配いりません。  注 三ヶ月を超えての使用には賛成出来ません。
 
 赤ちゃんが寝ている姿勢から独りで座る姿勢になれる時期(個人差がありますが9ヶ月を過ぎます)までは抱っこバンドを使用する時は母親は両手で赤ちゃんの身体をしっかりと支えて下さい。 買い物の帰りに両手に荷物を持っていて赤ちゃんの身体が反り返っている光景を見かけますが赤ちゃんには悪い影響が考えられます。 この時期は背骨を垂直に保持する程度まで周囲の筋肉が成熟していません。 この時期までに独りで座らせることもよくありません。 このようなことは学童期の背骨の側湾や若年の腰痛につながることが心配されます。
 
 この時期に母親の背中に背負うバンドなら赤ちゃんの身体全体が母親の背中に固定されますので心配なく使用出来ます。
 
 このような指摘は母親には不便・不都合で不満も聞かれそうですが、ここでは赤ちゃんの健康を優先しています。 ファッションを優先されるか、赤ちゃんの健康を優先するかはお任せします。
 
 もう一言。 保健所の検診等で赤ちゃんが6ヶ月で座るかのようなアンケ−トがありますが、これは間違いです。 上に書きましたように10ヶ月頃に座れるようになります。 これ以前の大人が強制的に座らせるのは良くありません。

 注 抱っこバンド・ハンモック型だっこ用具・スリング の使用には注意が必要です。

   反対の根拠は [ 乳児の抱き方 ] に説明しています。

   ‘ 抱っこバンド ’ を正しく使用するために、[ 乳児の正しい抱き方 ] も参照して頂ください。

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