PSP字幕・東京宝塚「観劇で感激」 | |
2008.05
こんにちは。[ACITA]&[Flex]の☆みやしたあけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp です。 きっかけは、いつものように、人工内耳友の会[ACITA]MLでのおしゃべりです。 「宝塚を観てみたいね。o(^_^)o」。 一番最初に「宝塚」って話が出たのは2年前かな。 それが今年1月、本格的になり、「それじゃ、観に行こうよ!」と、MLを中心に集まった7名で、「人工内耳友の会[ACITA]有志・宝塚観劇の会(代表:白石弘美)」を結成。 今回は、1月に「宝塚観劇の会」が結成されてから、5月1日、本当に東京宝塚をPSP字幕で見に行くまでのお話しです。 宝塚、すごかったぞぉ!! キラキラだーい! (^_-)-☆ 【宙(そら)組公演】 ミュージカル・プレイ「黎明(れいめい)の風」 グランド・レビュー「Passion(パッション)愛の旅」 http://kageki.hankyu.co.jp/revue/56/index.shtml 日 時/2008年5月1日(木)13:30〜 機 材/PSP11台・アクセスポイント1台 P C/ノートパソコン2台(IPtalk1台、IPtalk+ITBC1台) 参加者/成人難聴者7名・家族聴者3名・入力者2名 全12人 座 席/2階後方B席 12〜15列 1〜3番 全12席 → http://kageki.hankyu.co.jp/theater/ttseat.html ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 成人の人工内耳装用者の中には、元々聴こえていたのですが、人生半ばにして、何らかの原因で失聴してしまった方が多くいらっしゃいます。 聴こえていた時代に、宝塚を観劇。 あの素晴らしい舞台、きらびやかなグランドレビューに心を奪われ…。 舞台の上は別世界、まさに夢の国なんだもの!(*^_^*) もちろん、聴こえなくなってからでも、「宝塚は、見ているだけでも素晴らしい」と、舞台を見に行かれている方はいらっしゃいます。 でも、願わくば、『字幕付きでセリフを理解しながら観劇したい。歌詞を知りたい…』。 [ACITA]MLでそんな話が出ていた昨年末、時を同じくしてIPtalk broadcaster「PSP字幕」の登場。 おぉ〜! もしや?!?! 2007年12月、IPtalk broadcasterの実証実験のご報告として掲載させていただいた、 「朝礼、立ったままでも字幕を見よう〜PSPで気軽に字幕キャッチ!」 http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi071210.htm 当時は、「スライド前ロール」には対応していなかったので、「リアルタイム入力またはテキスト原稿前ロール→表出」だけでした。 このときは、「PSPでこういうことができるようになりました。これからみんなで育てていこうね!」という、PSP字幕のスタートだったのです。 しかしその後IPtalk broadcasterは、@スライド前ロールへの対応、A2画面表示、B1台のパソコンに「無線・有線」のIPアドレスを持たせて1台でPSP字幕、Cカラオケ風色変え機能への対応、DIPtalk broadcaster単体でのリアルタイム入力・PSP表示が可能に…などなど、グングン成長していきました。 2008年1月、東京・三田で、ゲストに、IPtalk broadcaster作者の森さんや、潟\ニー・コンピュータエンタテイメント様をお招きしての、「PSP字幕」の勉強会に、宝塚観劇の会のメンバーも参加。 実際に、PSPにどのように字幕が表示されるのかを確認し、「東京宝塚・PSP字幕・観劇で感激!」が、また一歩、近づきました。 このとき、「いつかPSPを使って宝塚を見に行きましょうねー!」って言ったんだよネ。 その後、2008年3月。 ■活用編■「会場の外・演劇・披露宴・ディスカッション・朝礼などでPSP字幕」 http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi080305.htm を掲載させていただきました。 ここに写真入りで【事例2:「劇の会」私立和光鶴川小学校】を掲載させていただいたのが、今回、宝塚の方々に、事前にイメージをつかんでいただくためにとても役立ちました。 ・・↓(再掲)↓・・・・・・・・・・・・ 【事例2:「劇の会」 私立和光鶴川小学校】(2/22「今年も演劇で字幕を」) ●↑● 【PSP活用法 2つ】 舞台「上手側」には会場全体に向けてスクリーン表示がありますが、反対の「下手側」でセリフを言うときには視線が離れてしまい、役者か字幕のどちらかしか見ることができません。 そういうときは、自分が見たい方向にPSPを持ってきて字幕を見ることもできます。 (写真:右) PSPには無線LANが内蔵されているので、会場の後ろに座っても字幕を受信することができます。 自分の好きな席で友達と一緒に、一般の演劇やコンサートを楽しむことができますね。 ※無線LANを使いますので、実際には主催者様や会場関係者の方々とご相談下さい。 ・・↑(再掲、ここまで)↑・・・・・・・・・・・・ 【2月25日(木) 電話 問い合わせ】 2008年1月に発足した7名の「宝塚観劇の会」。 2008年1〜2月、「宝塚観劇の会」は、演目や人数、日にちなどについて連日相談。 おおかた形がまとまったところで、「東京宝塚劇場」に電話。 インフォメーションセンターの方に事情を説明したところ、「折り返し担当からかけ直します」と言って下さいましたので、その際、上記「和光鶴川小学校の例」を見ておいていただくようお願いし、「このような形をイメージしています」とお伝えしました。 その後、宝塚のAさんから電話をいただきました。 Aさんは「和光鶴川小学校の例」もご覧になった上で、以下のように説明して下さいました。 |1.宝塚としては字幕対応をしていない。 |2.少し耳が悪い方には、補聴器の貸し出しはしている。 |3.PSPで見ることは、他のお客様もいることなので…。 しかし、「みんな、宝塚を見たいと思ってるんだ」という、 その気持ちはもちろん分かって下さっていたので、 |今回のお話しは、 | 1.聴覚障害者への配慮 | 2.団体席の確保 | 3.台本の事前渡し | 4.パソコン字幕表示のための施設関係(無線)等 |が絡んでいるので、関係部署と相談し、改めて連絡させて下さい。 と言って下さいました。 【2月28日(木) 電話 問い合わせ】 宝塚のAさんに代わり、今後、実際に私たちに対応して下さるBさんから電話をいただきました。 改めて説明をしたところ、Aさんと同じようなお返事でしたが、「事前に実機を持ってご説明にあがらせていただきたい。ぜひ実際の様子を見て欲しい」と申し上げ、3月に会っていただけることになりました。 【3月18日(火) 東京宝塚劇場へ→ご協力いただけることに!】 「人工内耳友の会[ACITA]有志・宝塚観劇の会」の代表者3名(装用者2名+宮下)で、「依頼書」を持って、東京宝塚に行き、Bさんとお会いしました。 |「依頼書」(抜粋) |・我々は「補聴器」では対処しきれないほど耳が悪く、 | 「人工内耳」を常時装用している、第一級の聴覚障がい者。 |・テレビやラジオの音は全く聞きとれず、字幕が必要。 |・テレビのデジタル放送化や法律の変化などで字幕放送が増え、 | 諦めていたドラマやニュース、スポーツ番組を | 家族と一緒に鑑賞することができるようになってきた。 |・しかし、そんな我々がずっと我慢してきたものが、観劇。 | 設備面、他のお客様への兼ね合いなどなど、難しいだろうと思い | 「字幕つきで見たい」などと思う気持ちさえおこらなかった。 |・まず(7〜8年前より)、子どもの教育現場でパソコンを使って | その子どもに劇の文字通訳をしていくという活動が行われるようになった。 | それが今では小さなPSP(プレイステーション・ポータブル)を使い | 無線通信で文字通訳(字幕配信)ができるまでになった。 | これは、開発者とそれを可能にしてくださるボランティアの方々の努力による。 |・そういう方々に背中を押され、長年の夢でありました | 「宝塚歌劇が見たい」を、お願いしてみようと思った次第です。 | こういう聴覚障がい者がたくさん存在することを知っていただきたいのです。 |・また、今回が無理でも、同じ様な願いを持つ同障の仲間のためにも、 | この活動は続けていきたいと思っております。 |今回は、突然の無理な申し出にもかかわらず、 |このような打合せの会を設けていただき、 |そのご対応に心より感謝いたします。 Bさんは、とても熱心に私たちの話を聞いて下さいました。 そして、 |お気持ちはよく分かります。 |私たちもできる限りのご協力はさせていただきたいと思っていますが |他のお客様もいらっしゃることなので、 |一緒に考えながら、よい形でお話しをすすめていきましょう。 | |また、今回は2階の後部座席をまとめて取らせていただきますが |最後列は「当日券」のお客様にとっておかなくてはなりません。 |私共も、当日チケットを販売するときに、その旨お客様に説明し、 |ご理解いただいた上で、ご購入いただくことにします。 とおっしゃって下さいました。 そして、 |万が一、他のお客様からのご意見が多くなった場合には |PSPのご利用をご遠慮いただくことがあるかもしれません。 |それだけはご了承下さいませ。 とも…。 舞台の関係者の方も席に加わって下さり、その場で「パソコン・アクセスポイント(無線LAN)」の様子を見て下さいました。 ●↑座席/2階後方下手側一角↑● http://kageki.hankyu.co.jp/theater/ttseat.html 2階B席 12〜15列 1〜3番 全12席 その後、みんなで会場に入り、Bさんより「このあたりであれば」と予定している2階後方の座席を見学。 2階後部座席は傾斜がきついのですが、全体が良く見渡せるし、「PSP字幕での観劇」と考えれば、わりと見やすい席かもしれないね…など、話をしながら見せていただきました。 また、入力者席は「一番後ろ」を考えていたのですが、「本当の最後列」は「当日券」のお客様にとっておかなくてはいけないとい、とのこと。 そのスグ前でパソコン操作をしているのは気になるかもしれないということで、この一角の中の最前列・壁側2席に入力者が座ることにしました。 「PSPでの観劇はダメ」と言われる可能性があるとドキドキしながらお伺いした東京宝塚劇場ですが、もうこれで、確実に「できるんだ!宝塚を観劇できるんだ!」という気持ちに切り替わり、ワクワクしながら帰路につきました。 【3月中〜末 5月1日観劇を目指してチケット購入と、「万が一」の相談】 皆で相談した結果、「5月1日(木)13:30 12席分(一区画)」(うち2席は入力者用)を購入しました。 これは、宝塚観劇でのPSP字幕ははじめてだったのと、過去のPSP同時接続経験が7台までで、それ以上の経験や情報がなかったので、11台にしておこう…と言うことからです。 また、宝塚様から言われている、「万が一、他のお客様からのご意見が多くなった場合には、PSPのご利用をご遠慮いただくことがあるかもしれません」について、どういうことが想定されるのか、どうしたら理解してもらえるのか等を何度も何度も話し合いました。 聴こえないから字幕が必要。これは誰もが分かってくれていることですが、事情を知らなければ、PSPを手に持って観劇していること自体、気になるもの。 聞いてくれれば説明できるのですが、質問もされないままだと、劇場へのクレームとなってしまう…。 だって、宝塚をPSP字幕で見るってこと、宝塚にとっても私たちにとっても、はじめて、史上初なんだもん! 他のお客様がこういうシステムを知るはずがない。 私たちもきちんと説明できる姿勢をとっておくことにしました。 【3月末 「宝塚観劇の会」による台本入力→字幕作成へ】 その後2回ほど下見&打合せに行き、パンフレットも2冊購入。 事前に台本をお預かりすることはできなかたのですが、私たちが観劇する「宇組・黎明の風」は、先に神戸の宝塚大劇場で公演されており、パンフレットが販売されていました。 そこに台本(セリフ)が全て掲載されていたのです。 早速「宝塚観劇の会」の数名が手分けして入力。 聞きながら打つことはできなくても、台本を見ながらパソコンに入力していくことはできます。 それを宮下まで送っていただき、IPtalkで「スライド前ロール」を作成しました。 「こんな感じでPSPに表示されるよo(^_^)o」と写真を撮ってはメンバーに送り、「おぉ〜!いよいよ!」という気持ちが高まる中、宝塚のBさんに、「通し」で見学させていただけるよう、お願いをしました。 やはり、テンポや間が知りたかったのと、「公演・黎明の風」はパンフレットに台本が載っていましたが、「グランドレビュー・Passion愛の旅」の歌詞はなく、その歌詞も事前にはいただけなかったので、通しで見学させていただき、セリフの間の確認と、歌のメモを取らせていただきたいと思ったからです。 【4月10日(木) 通し確認→前ロール作り替え→最終確認へ】 みんなで手分けして台本入力→スライド前ロールに加工→PSPに表示。 下準備ができたところで、4月10日、東京宝塚に行き、スタッフルームにて、セリフを聞きながら、実際にPSPに字幕を表示させてみました。 すると… 速いっ!! 「こんなに舞台のセリフって、速かったっけ?」と思うぐらい、速い。 ある程度、セリフごとに間を入れたり、長いセリフは数行で切って2枚に分けるなどして作ってみたスライド前ロールですが、セリフのテンポに合わせて表出させると、IPtalk broadcasterがIPtalkデータを読み込みに行く間隔(0.4秒)に間に合わない。 また、速すぎる字幕は読み切れない。 そこで、PSPに文字が残っている(表示されている)時間を少しでも長くするために、「一人のセリフは1枚に表示する」、「短い掛け合いは1枚に表示する」など、スライド前ロールを作り直すことにしました。 また「グランドレビュー」の歌詞は、その時聞きながら入力したのですが、聞き取れなかった歌詞(ことば)は、「***」と表出させていただくことにしました。 帰宅後、この2点を「宝塚観劇の会」に報告。 早速、スライド前ロールを作り替え、当日来て下さるもう一名のボランティアにも送り、最終字幕チェックをしてもらいました。 【4月中旬〜 表示方法の確認と説明書】 1.会場アナウンス→短く箇条書き 2.演劇→短い掛け合いセリフは、1枚に表示 3:レビュー→歌詞の表示例 4:レビュー→歌詞がないときは「歌なし」・アレンジが違うことを表示 日にちが迫ってくると、ドキドキしてくるものです。 もし他のお客様から質問されたときに、私たちがきちんと説明できるよう、改めてみんなで確認。 『私たちの座席近くの皆様へ』と題した説明書を作成し、当日持参することにしました。 【4月中】 4月はずっと、「宝塚観劇の会」のみんなでメール打合せ。 当日のPSPの取り扱いについては、以下のようにしました。 |-<PSPについて>---------- | |1.全てのPSPが一気にきれいに切り替わるわけではない。 | スイッチを入れたタイミングで、字幕が切り替わるタイミングが微妙に違う。 | 電波の影響で、時折、字幕が止まってしまうこともあり得る。 | 「どのPSPが」というのではなく、何となく…。 | しかし放っておけば、数秒でまた字幕は出る。 | ただし、字幕が止まっている間の字幕は出ないで「その時の字幕」から出る。 | (セリフが飛んでしまいます) | これは故障ではなく「電波が不安定になるから」で、理由は、 | A.同時配信の台数が多い…11台同時 | B.セリフが速く、字幕表出タイミングも速い | C.家庭用の普通のアクセスポイントを使用する | D.会場内の人数が多く(密集)し、電波が人に吸収される | などが原因かと思われる。 | |2.当日は持っているだけでOK。見る・見ない(使う・使わない)は自由。 |3.「見ない」場合でもスイッチは切らず、そのまま足元へ。 |4.「あまりにもオカシイ」と思ったら、黙ってPSPを宮下まで回す。 | 予備のPSPを回します。 |5.「休憩中」は一旦回収し、念のため充電しましょう。(^_^;) |6.PSPは「HOLD(ホールド)」にしてお渡しするので、 | どのボタンを触っても画面は変わりません。 ※5→開演前準備+演劇+レビューで、約3時間半〜4時間 ※6→HOLDをはずし、PSPの無線更新作業をすれば各自で再開(再通信)できるが、スイッチやボタンが小さく、「あれ?あれ?」とならないで済むように、今回は「予備機と交換」にした。 【4月30日 前日!】 前日にできることと言えば、表示の最終確認と充電です。 こんなに小さなモバイルノートPCとアクセスポイントで、こんなにたくさんのPSPに表示(配信)できるんだね。 【5月1日(木) 本番・宙組「黎明の風・Passion愛の旅」】 現場での最終表示チェックです。 PSPクン11台。約4時間、みんながんばれよぉ〜! 当日の参加者は10名+ボランティア2名=計12名。 人工内耳友の会[ACITA]有志「宝塚観劇の会」のメンバーで、当日参加できた人と、その友人や家族です。 PSPは、人工内耳装用者7名・聴者家族3名中2人への計9台+入力者用1台+予備1台=合計11台。 結果、「宝塚・PSP字幕・観劇で感激!」、大成功でした! 前半と後半に1台ずつ、「止まったまま」になったPSPが回ってきたので予備と交換しましたが、それ以外は順調。 私の手元に置いてあったPSPは、止まることもなく、表示し続けてくれました。 一番気になっていた「他のお客様から」は、何もご意見がありませんでした。よかった! でもそれは、宝塚様が、「当日券」を販売するとき、その旨、購入者に説明しておいてくれたこと、そして、お客様が着席されてからも、Bさんがお客様一人一人にとても丁寧に事情を説明して回って下さったおかげだと思います。 本当にありがとうございました。 【観劇後、出口で…】 観劇後、みんなで機材を片付けて下に降りると、出口に、今回いろいろと協力して下さった、宝塚のBさんが待っていてくれました。 みんなとってもうれしい顔で、Bさんにお礼と感想。 Bさんも、「楽しんでいただけたようで、よかったです」と、笑顔で答えてくれました。 そして、「『宝塚』の手話は、こうやるんですよ」と、五指を広げてラインダンスの足のように片手をはねあげると、Bさんを囲んで輪になっていたみんなが、「こんな感じ」って、片足を上げて見せて。(笑) ちゃうちゃう! 宝塚のラインダンスは、もっと美しいぞぉ!(爆笑) 【みんなの感想 o(^_^)o】 ★Sさん(難聴→失聴→人工内耳へ 装用歴16年)★ 30年前に諦めていた「宝塚観劇」がPSP字幕のお陰で、初めてにもかかわらずホントに「観劇で感激!」という、夢のような事態にまで進んでしまいました。 発起人の1人ではありますが、その大幅な進展に驚いてしまうとともに、一緒に歩んでいただいた皆さんのお陰と、ただ感謝するばかりです。 また、劇場の担当のかたも「笑顔」で迎えてくれ、それが何よりもありがたかったです。 |字 幕→全体的に見やすかった。大きさもちょうどよい。 | 話者名だけでなく、 | セリフごと色を変えた方が「誰のセリフか」が分かりやすいかもしれない。 | レビューの時は歌詞を見てから内容を理解してから舞台を見ることができた。 | |聴こえ→音声やオーケストラの音は響いてしまってほとんど聞き取れなかった。 | 誰がどの声かは分からなかったが、 | 話者にスポットライトが当たるのは助かった。 | |利用法→PSPは最初は胸の前に持ち、PSPの上側が丁度舞台上になるようにして | 顔を動かさずに眼だけで字幕→舞台→字幕→舞台と追っていた。 | 慣れてからは、膝の上に置いても十分追えるようになった。 「2名で1台のPSPを見る」というのも可能と思いますが、2人の膝の間の上の位置だと距離が遠くなってしまうので、2人の肘の間の位置に置けるような台が必要ではないか?と思いました。 字幕を利用しながらの理解度はかなり良い(93%くらい?)と思います。 しかし、もう少し前の方の席であれば更に感情移入でき、理解度も高まったものと思います。 しかし普段であれば、理解度は5%にも満たず、ストレスが溜まるばかりですのでで、相当なものです。 ストーリーがわかるので、「あ、ここは怒って早口だな」とか「どうどうとゆっくりしゃべってるな」という話し手の感情も少しは理解しながら観ることができました。 ★Fさん(成人装用者)★ 舞台を見ながらPSP字幕は役者の言葉は大体理解できました。 PSP字幕のお陰で物語のあらすじが良くわかり、楽しく見ることができました。 第一部「黎明の風」に出てくる歌は、聴こえていた時に聞いたことがある歌だったり、ゆっくりとしたメロディーのものだったので、自分なりに歌として楽しめました。 しかし、第二部に歌と音楽には、歌っている方の声が少々聞きづらく歌詞についていけなかった部分がありました。 でもそれは、華麗なダンスに見とれてしまったせいかもしれません。(*^_^*) ★Yさん(成人装用者)★ 子どものオモチャだと思っていたPSPが文字通訳に変身。 しかし実は今回のためにPSPを購入した時は、半信半疑でした。 聴障者の聞こえをサポートしてくれて、本当にありがたいことと感謝しています。 仕組みは理解できませんが、現実にPSPの字幕を読みながら、観劇できたことは、ITのデータ収集・処理技術、スキル標準の高度な技術によって実現しました。 これまで観劇は役者のセリフが聞き取れないので諦めていましたが、これからはPSPの字幕を使って観劇することができます。 しかし、肝腎なことは字幕の入力者にご協力いただかないと、どうすることもできません。 贅沢を言うわけではないのですが、舞台とPSPの文字を同時に見ることができません。 舞台を見たり、PSPの文字を読んだり、忙しいことは確かに忙しいことでした。 洋画の字幕は同じ視界なので字幕の読み取りが楽です。 手話通訳派遣には公的な助成がある自治体もありますが、PSP入力者派遣の助成が実現したらいいなと思います。 いいなと思うだけでなく、実現へ向けて聴覚障害者の組織は連携して立ち向かっていかなければならないと思います。 先駆け者魂 (パイオニアスピリット) を発揮し、頑張って行きたいと思います。 ★Fさん(成人装用者) 今、宝塚にはまってます! 字幕付きでセリフが分かると、こんなにも面白いのかと、改めて実感しました。 友達の中にも、聞こえなくても、沢山のヅカファンがいます。 もちろん、宝塚は見ているだけでも美しく感激するのですが、やはり字幕がないと内容が分からず、残念に思うこともあります。 しかし、今回はじめて、演劇を見ながら泣きました。泣くことができました。 それが本当に本当にうれしかったです。 友達に、今日「黎明の風」を字幕付きで観てきたことを、今朝、毎日新聞(5/1)に掲載された「PSP字幕」に関する記事のコピーと共に伝えました。 皆さん、とても驚いて、「今度ある時はぜひ教えて」と。 4月に神戸の宝塚大劇場で「ミー&マイガール」を観てきましたが、6月、東京宝塚劇場での公演も観に来ます。 これも字幕で観ることができたら…。 オペラグラス貸し出しのように、PSPの貸し出しが出来て、いつでも字幕を観ることができればうれしいのですが。 宝塚だけでなく、新派、歌舞伎などでも、字幕付きで見たいです。 PSPの文字は、暗い中でも読み取れました。 文字を見ながら劇も、問題なく観ることが出来ました。 でも、できることなら、少し前の席だと、より見やすかったと思います。 オペラグラスを持参しましたが、今後もあの席(2階後方)なのであれば、オペラグラスをもっと良く見えるのに買い替えます。 もっと多くの聴覚障害者が観劇できるよう、「1台のPSPを2人で見る(=2人で1台)」もテストしてみましょう! 沢山の聴覚障害者にこの喜びを広めたいと思いました。 本当にありがとう。感謝、感謝、感謝です。 ★Iさん(成人難聴者) 先日は、PSP字幕付きの観劇会をありがとうございました。 初めての体験ですが、これを使用したことによってこんなにも観劇が楽しいものになるとは感動でした。 先日の舞台は画面が変わる都度、その会話が挿入されていたように思われます。 おかげでドラマの流れも把握できて、十分に楽しむことができました。 以前ある観劇では舞台の右手にスクリーンがあって、そこに文字が写し出され、健常者にとってはなんとも目障りなものであったろうと思われます。 それを考えた時、PSPによる字幕は手元で読むことが出来、周りを気にすることなく、 その芝居に入っていくことが出来るので、とてもよい発想かと思います。 これを機に、是非もっと多くの聴障者に普及されることを願って止みません。 先日の客席の位置は少々高すぎ(上)たように思われます。 もう少し舞台に近く、口の動きも見えたら…。 2人で1個のPSPで理解は出来そうです。 ★Nさん(成人装用者)★ 失聴してからは、演劇を見ることや日本映画を見ることはあきらめていました。 それが今回、PSP字幕により、聞こえなくなってからあきらめていたことが、一つずつ叶えられていく幸せをかみしめています。 宝塚を観劇できるなんて…。 観劇なんて行っても内容が分からなければつまらないし…と、2年位前に「ベルサイユのばら」が再演されたのですが、ジッと我慢していました。 宝塚の皆様、[ACITA]有志「宝塚観劇の会」他、ご協力下さいました皆様に、深く御礼申し上げます。 PSPを手に持っての観劇。 手元にあるので自由に動かせるのですが、後ろの方にご迷惑がかかっては…と思い、あまり上のほうには上げないようにしていました。 (※Nさんは後ろから二列目の席で、その後・最後列には「当日券」を購入された一般のお客様が座っていらっしゃいました) セリフはPSP字幕を見ながらであれば、人工内耳でも何とか内容が分かるレベルでしたので、今回大変楽しめました。 字幕無しでは内容を理解するのは難しかったと思います。 音が割れる感じだったので人工内耳の感度落としてみたのですが、これはうまくいきませんでした。 でも、字幕を見て舞台を観ると、そう言っているように聞こえるから不思議です。 磁気ループも付いていたらもっと分かるかな?という気持ちにもなりました。 PSP字幕も良かったですが、舞台は本当に良かったです。 臨場感があってうっとりしてしまいました! 途中で「りんごの唄」(♪赤いりんごに…)になったらすぐに分かりました。 初めて聞く曲は何だかさっぱり分からないのに不思議です。 後半のレビューも、きらびやかな衣装にステキなダンス!あぁ〜良かった! また、よろしくお願いいたします! 30年近く前、普通に聞えている時に「ベルサイユのばら」を見て感動したのを思い出しました。 また、「ベルばら」やるかな? やって欲しいなぁ〜。 曲も少しは頭に残っているので、聞き分けられるかも知れない!などと、期待がどんどん大きく膨らんできてしまいました。 宝塚はとってもステキで…。しばらくは夢心地です。(*^_^*) ★Hさん(成人装用者)★ 聞こえなくなってからは、音楽や、楽しめる「劇」など思ってもいませんでした。 講演などは、何とか要約筆記で半分理解出来れば良い、位のもの。 でも、皆さんのPSP字幕への思いが素晴らしい成果となったのですね。 何でも、見て内容の分らないものほど、つまらないものはありません。 素晴らしい「宝塚」観劇をありがとうございました。 この様な方法がある、と言うだけでびっくりなのに、それにより、いち早く皆様のお陰で恩恵を受け、幸せでした。 テレビなどで見る、とは大違い。 生の音楽、踊りを身近に見られ、内容も字幕により全てわかり、夢中で観ていました。 PSP字幕は、はっきり読めて、すばやい文字に変わる言葉。 聴覚障害者も楽しめるものがある。理解のある方々に感謝ですね。 |字幕→PSPで内容は充分に理解出来た。 |歌 →音楽が耳に入らないので、動きだけを楽しんだ。 | しかし歌詞をさっと読み「こんな歌なのだ」と分るだけでも違う。 |他 →双眼鏡と字幕で、PSPを膝の上に置く方法を考えれば良いかな? | (例えば、バインダーの様な硬いものの上に置き、手で持たないで見る) | 二人で見ても充分に見られると思う。 ★Mさん(難聴児母・聴者)★ 私は聴こえるので、補助的にたまに見たり、セリフの遅れ具合とか、自分で字幕ではどのくらい分かるかなあとチェックしながら見ました。 劇でも映画でも、全く予備知識無しでも楽しめるものと、少し予備知識があればもっともっと楽しめたのにと思えるものがありますが、今回の劇は予備知識があったほうが楽しめるものだと思いました。 ドラマだったら、そのドラマの中で起承転結がありますが、この劇は、ある瞬間だけを抜き出して作ったような感があります。 セリフ、いわゆる映画字幕とは違い、耳で聞こえた瞬間に出るものは殆どありませんでした。 (※読み込み間隔は、0.4秒に設定していた) ただ、誰のセリフなのか、声からも内容からも推測できないセリフの時、字幕には「だれだれのセリフ」か分かるように名前付きですから 確認できて、良く分かりました。 「難聴の方はこのPSP字幕でどのくらい分かったのだろう」と自分でも興味津々だったので、「よく分かった」「感動した」という声が相次ぎ、難聴の方の理解度の高さ、その能力に敬服しました。 席は2階後方でしたが、劇場内がほぼ真っ暗になった時にはパソコンの光が少し気になりました。 それを思うと、客席内に入力者席を設ける場合は、この席が一番なのかなあと感じたりしながら観ました。 宝塚のBさんが方に個々に説明されており、もう頭が下がる思いでした。 私にとっても初のPSP体験で、感激しました。 娘が小学校に通っていた1年前にはまだ影も形もなかったものが、もうこうやって実用化されているという時代の変化の速さにびっくりと感動です。 ただ、小型化され、便利かつ目立たなくて個人の情報保障には有意義とは思うのですが、私はあくまでも、ボランティアにお願いしなくても回りに気兼ねしなくても字幕が見られる社会と言うのが目標なので、個人の情報保障と、社会としての情報保障が両方向で進んでほしいです。 ★Bさん(成人装用者)北海道/今回は参加できず ★ メールから写真から観劇した皆さんの興奮が伝わってきます。 本当にその画期的な場所に同席出来なかった無念さ。(泣) みんなの力が一つになると夢は夢でなく実現するのだとしみじみ実感です。 私もこのプロジェクト「宝塚観劇の会」の会員でいられて良かった! 次は必ず私も観劇するぞーと今から念じています。 メーリングで経過を読んでいて私も臨場感をたっぷりと味わいました。 みんな、お疲れ様! 宝塚様もきっと感じ取ってくださることがたくさんあったと思います。 今回は参加できませんでしたが、6月の人工内耳友の会・東京大会でお会いしましょう! ★Wさん(成人装用者)山形県/今回は参加できず ★ 今回は残念ながら参加出来ませんでしたが、「まさか?」と思っていた字幕付き宝塚観劇が仲間の熱意で宝塚関係者の心を打ち、実現したことは本当に素晴らしく嬉しい!ことです。 次回は絶対「観劇で感激!」を身をもって感じたいと思います。 仲間の皆さん、宝塚関係の皆様、ありがとうございました! 【みんな、ありがとー! (^_-)-☆】 おりしも、PSP字幕のことが、毎日新聞に掲載された5月1日。 | 毎日新聞 5/1 【福祉ナビ:携帯型ゲーム機で字幕表示。メリットは。】 | http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/psp.pdf ホントに、ホントに、本当に、宝塚、観ちゃったね! 観劇で感激だ! 今回は「はじめて」だったので、入力者も客席に座り、PSP字幕利用者も2階後部に一区画、まとまって確保していただきましたが、もうちょっと実験を重ねれば…。 もしかしたら入力者は「別室」に入りアクセスポイントだけを会場の数カ所に置いて、PSP字幕利用者はもっと違った席で観劇できるかもしれない! いや、できるぞ! (↑人が入っていない状態ですが、広範囲でPSPに字幕が表示されました) PSPは画面を一番暗く設定していたので、さほど「明るさが目立つ」ということはなかったのですが、字幕を送るパソコンは画面を暗くし、壁側に伏せ気味に操作をしていても、気になる人は気になったかもしれません。 しかし、宝塚の皆様とBさんのおかげで、「他のお客様」からはクレームも出ず、私たちも快く「観劇で感激!」をすることができました。 Bさんは、「周囲のお客様のご理解によるものが大きかったと思います」とおっしゃっておられましたが、やはり、そのようにお客様お一人お一人に丁寧に説明をして下さった、宝塚の皆様とBさんのおかげだと思います。 本当にありがとうございました。 そして、今回、最終字幕チェックをし、当日会場に来てPC協力して下さった、K○さん。 「宝塚」についてもよくご存じで、いろいろ教えてくださいました。 本当にありがとうございました。 o(^_^)o 最後になりましたが、私たちの“願い”を快く応援して下さいました、潟\ニー・コンピュータエンタテイメント様、ありがとうございました。 また行きたいね。お星様キラキラ、夢の世界へ。(^_-)-☆ ************************************************* 【人工内耳友の会[ACITA]有志・宝塚観劇の会】 白石弘美(代表) 吉田宥之 真島博子 馬場順子 渡邉ちづこ 古川さちこ 宮下あけみ ************************************************* ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 【「IPtalk Broadcaster」とは?】 http://www2.wbs.ne.jp/~condle/ IPtalkで入力した文字情報を、PSP、DS、PDAなどの無線LANシステムを使い、Webブラウザで見ることができるようにするツールです。 ・PSP1000、PSP2000には、無線LANが内蔵されています。 ・DSではインターネットへの接続が必要で、DS用ブラウザ、DS-Light用ブラウザが別途必要です。 ・IPtalk Broadcaster は、今も改善し続けているソフトです。 入力用ソフト IPtalk http://iptalk.hp.infoseek.co.jp/ 配信用ソフト IPtalk Broadcaster http://www2.wbs.ne.jp/~condle/ 表示機 PSP http://www.jp.playstation.com/hardware/psp/ ・実際には「表示する」のではなく「配信用PCのデータを読みに行く」ものです。 ・無線LANを使用しますので、事前に、環境(建物・施設・設備等)の確認をして下さい。 ☆★☆[ACITA]&[Flex]☆みやしたあけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp ☆★☆ | |
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