『2月』
よいしょっと。
今日も非常に唐辛子をばりばり食って辛い辛い状態である。昨日と今日とアシが入って「節約やりすぎ主婦」の仕上げ。今回から髪の毛のタッチを太くしてみた。この方が力強くなるんじゃないかな。ペンは同じゼブラ丸ペンだが、こう力を入れてギューーーーーッと描いた。線は太く力を入れて「劇画〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」とか叫びながら弾くとなかなか作画も楽しい。叫ぶ方じゃなくて、太い線を引くのが生理的に快感なのである。
まだまだインフルエンザ大ブームなのか?俺のインフルはほぼ直った感じだったが、来たアシの一人に移してしまったようだ。途中で茹でたタコのようにぐてぐてに煮えていたので早びけにした。ウチは常に余裕しゃくしゃくな進行してるのでひとりくらいかけて途中で帰っても
大丈夫なのである、今回も1時間早くできた。
そういえば前に描いている某編集プロの雑誌の一つが版元が直接編集に代わるので、そこの雑誌が漫画家総入れ替えと、そこの知り合いの漫画家が言っていたので書いたが、なんか知らんけどそんな事はなかったらしい。なんだかよくわからん。適当な事ばかり言う奴だからなあ、直江さん42歳・男(本名、ペンネームは忘れた)。老人ボケではないか?というか、適当な情報を書く俺の方が悪い。削除しておいた。この人は見た目がホームレスみたいなので、以前にリイド社のパーティーで二次会に行こうとして、パーティーゴロと思われて編集長につまみ出されたことがあるという経歴の持ち主である。しかも、誤解が解けて無事二次会に行けた……というオチではなくて、そのままつまみ出されて一人で帰って行ったというさびしい話である。風呂にはもう少しはいってほしいな。
アシに最近漫画をいろいろ読んでいると言ったら本を貸してもらった。
「ハチミツとクローバー」3、羽海野チカ。
「愛のために」河原和音。
羽海野チカは読みたいとおもっていたのだが、河原和音はきつそうだなあ……。少女漫画そのままで。お返しに「ダイホンヤ」とりみき、という数十年に一度の大傑作漫画を貸してやろう、としたのだが、ぺらぺら見てそのまま置いて帰った。非常に不愉快である。プンプン。とりみき先生に失礼ではないかー!
[2003年2月28日]
ああ、辛い辛い。
唐辛子ブームが続いているのである。夕食でいっぱいかけて食った。ああ、辛い辛い。コマギレの鷹の爪のパックの漬け物に入れるような安くて、切りかたの荒い=でかい奴を食ってる、唐辛子ぼりぼりである。インフルエンザなどに良いかも知れないなあ。辛いものを食うと体温が上がるので風邪に良いかも。ショウガは風邪に良い、と新聞に書いてあったし、唐辛子も同じようなものだろう。夕食だが、ショウガ、ダイコン、ニンジン、アブラアゲ、ウイニィー、チクワブ、ハクサイの味噌汁……味噌汁なのか?「味噌汁のような物」である。これに唐辛子をばらばらと……。
今日はアシスタント3人が二ヶ月ぶりに入って嫁姑節約漫画の仕上げ。人がたくさんいるとにぎやかだな。午前中に起きて午前中に別冊ドントの2Pの方の下絵を描いてファックスして、午後はアシがきて嫁姑漫画の方の仕上げである。
[2003年2月27日]
よいしょっと。なんか、また忙しくなってきたなあ。
今月も無事、H出版の「ごっつぅ裏」の依頼が来る。そういやあページ言ってなかったが同じ16Pでいいのか?。しかしまあ裏もの雑誌づいているねえ。裏もの雑誌も一時的なブームでどーんと出てるだけなので、そのうち仕事は減るとは思うが、ホラーと女性誌の仕事が減ったので、その代わりに裏もの系雑誌の仕事に乗り換えられて良かった。これで7月までの収入は確保できた!というか、いつまでこんな自転車営業な生活続くのかなあ。いいかげん安定させなくては。
ていうか、貯金を溜まるような生活がしてみたいもんだねえ。老後も心配だし。ここ半年くらい残高ゼロとマイナス(→日本信販から借金)のあたりをふらふらしてる経済状況である。なにか日本の経済状況とリンクしている気もする!これで来月の前半はS出版の「別冊ドント」のカラー2Pと「ごっつぅ裏」の16Pでいっぱいいっぱいである。スケジュール埋まった。長いのとか長期的な連載とかはないが、こまかいのが次々はいってきて地道に埋まっている。こういう行き当たりばったりな進行の方がスリルがあって面白い、性格に合っているか。同じのをずううううううっと長く続けたりすると、どんどんテンションが下がってだめになっていくからなあ俺。
アラーキーである。今朝もうどこのサイトで読んだか憶えていないが、もしかして新聞だったか?アラーキー61歳の朝の事が書いてあった。アラーキー61歳だが、毎朝起きたら朝風呂に入ってから、まずオナーニしてビールを一杯引っかけるそうである。うーむ。アラーキー61歳に負けてはいけない!と俺もオナーニにふけった!は、おいといてビールを朝から飲んでみた。おおっ!これは!仕事にならないではないか。酔っぱらうと漫画は描けないという事実が判明してしまった。これではアラーキーにはなれんなあ……。酔っぱらってもカメラマンは仕事ができるのか?そんな細かい手作業じゃないからなあ。
そんなんでアラーキー61歳を目指したせいで、なかなか仕事にかかれなかったが、嫁姑漫画のペン入れをする。人物線の残りを入れて顔のペン入れを8Pしてノルマ達成。なかなかよく働いた。
[2003年2月26日]
よいしょっと。一回途中まで書いたらパソが固まった。
仕事の前半はそろそろ別冊ドント の2Pの方をやりはじめる。カラーである。妖しい裏もの商売の話。土日にかかると編集部が連絡つかなくて、すすめられなくなるからな、と早めに入る。パチンコ漫画があと少しで下絵ができるというなんか半端なところなのだったが、ちゃんと金になる方を優先しなくてはな。しかし、いつまでもできあがらないな、パチ漫画。けっこうヒマなんだが、なんかチマチマと細かい仕事が入ってくるからなあ。
後半は嫁姑漫画のペン入れ。最近は劇画の影響でとにかく太く太く描線を入れるのが気にいっている。どうせへたなんだから、どうどうと描かれているほうが良い。ような気がする。
インフルエンザがらみで歯が痛かったが、ちょっとずつ直っていく。アゴのあたりインフル菌が繁殖していたのか、あやしい腫れてる箇所があったのだが、だんだん小さくなっていく。でも、気をつけて湿度をあげたりビタミンをとったりしている。今年の冬はインフルエンザが大流行だなあ。しかも、歯が痛いとかお腹が痛いとか今までのインフルエンザとは違う所まで痛くなる。進化するインフル菌か。
電話代と電気代を払ってくる。2万円。高い高い。
[2003年2月25日]
寒い寒い……とおもっていたら雪に変わってきた。寒い。といっても積もるような雪ではなく、雪のような雨のようなという感じである。
「ドクター秩父山だっ」1、田中圭一を読んだが、どうも前書きなんか見ると、やはり長篇の「ドクター秩父山」というのが別にあって、これは番外編みたいな物らしい。読んだら4コマだし。終わりのカエルの漫画だけは面白かった。その他は、基本的なそれぞれのキャラの持ちネタが4通りくらいあって、それぞれシリーズ化して同じネタのバリエーションが続くという形なので、最初の方は面白いんだけど、それ一冊くり返してるとさすがにあきてくる。あきてきてもシリーズとか言って、つまらんネタがずっと続くので非常に苦しい。やっぱり、4コマなら全部新ネタで描かないといかんのじゃないかなあ……と思う。イッパツギャグを一冊分くり返した感じの単行本だった。
仕事。今日も同じような進行で午前中に「新宿パチ子」の下絵を2P、午後が「節約やりすぎ主婦」の下絵を3P、これで下絵は完成。「新宿パチ子」の主人公の名前は「波知子」という。これでパチ子と読ませる。
あと、こんなページみて 、そういえば時代劇雑誌がブームだな……という事を思い出して、次の営業用のネタは時代劇で行こうと決める。題は「水戸光國」。水戸黄門ネタのギャグだな。水戸黄門ネタというと、ほりのぶゆきの「江戸むらさき特急」という名作があってあれ系のパロディでは超えられないので、もっとベタなゆるゆるのギャグで行こう。
[2003年2月24日]
なーんか体調悪いぞ。やっぱり。昨日は非常に良くなかった。今日はましになったと思ったが、散歩して買い物してたら、やっぱりなんか変だ、体力がない、ふらふらするなあ。ほんとうにインフルエンザ菌が歯痛を起こしているのだろうか?昨日なんか歯が痛くて風邪っぽくて鼻炎なのである……。これ、ぜんぶ対処する薬を飲むと、沈痛剤に風邪薬に鼻炎の薬で、もうシャブをイッパツきめたポン中みたいになってしまうのである。気持ちはいいのだが仕事にならん。ついでに身体にも悪い。
そんなんで調子が悪いということで、下絵のノルマを3Pにして仕事進行中。「節約やりすぎ主婦」。早起きしてるのだが午前中は営業用の4コマ「新宿パチ子」の下絵をやって、午後は「節約やりすぎ主婦」の下絵をやってる。
「DAI-HONYA(ダイホンヤ)」とり・みき、田北鑑生を買ってきて読んだが、これはすげえ。世紀の大傑作。すごいすごい。とり・みき、近年のは面白いような嗅覚はしていたのだが、まあ、めったに雑誌で見なかったりするのだが、ここまですごいことになっていたとは。読んだらたいへんなことになっていた。もうこんなの描いたら死んだ方がいいのではないか?とり・みき。後の人生でこれを越えるのは人間には描けないと思われる。もう、死ね死ね。本気で死ね。なんかサブカル漫画家は死んだら誰でも天才と呼ばれるらしいぞ。生き残ると才能が枯れたと言われるのだぞ。でも、これで10年前か、掲載。ほんとに漫画にうとくなっていたな。世の中にはクズな漫画ばかりがあるのであるが探すと面白い漫画もたまにはあるものだ。それを探して漫画力を鍛えるのも漫画家の仕事ではないかと……。
「DAI-HONYA(ダイホンヤ)」を読んでる途中だったが、あまりに面白かったので同じとり・みき、田北鑑生コンビの続編「THE LAST BOOKMAN(ラスト・ブックマン)」も買ってきた。早川書房なんていうとんでもない所(SF出版社)から、出てるので今買い損ねると次に本屋で見かけるのは二億年後くらいになるのは確実と思われたからである。こっちの方はちょっと薄味になってるかな?
ついでに「ドクター秩父山だっ」1、田中圭一も買ってくる。なんだこれ、ぶんか社刊か。小学館とかのもっとメジャーな青年誌に掲載してたのだとばかりおもっていた。
[2003年2月23日]
ウーメラヌーメラ!
なんか体調が悪い。妙な悪さだ。香港で発見された鳥インフルエンザではないか? と思うような妙な症状。どうも歯痛と風邪が連係しているのである。しかも俺ひとりではないようなのである。
107 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい メェル:sage 投稿日:03/02/21 06:45 ID:IV9eJzgD
>103 うちの仕事場でも5人のうち二人が歯を悪くして治療中なんだけど、
モーニングの作家さんの近況見てたら2,3人の人が歯が痛いとか言ってんの。
これ単なる偶然?それともインフルエンザとかなんか関係あんの?
‥ってそんなわけないかな。
108 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい メェル:sage 投稿日:03/02/21 06:51 ID:NBL69Xvo
オレも歯痛い・・
109 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい メェル:sage 投稿日:03/02/21 08:12 ID:LBsONeMn
俺も昨日から痛い なんでみんな痛いのだろう
118 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい メェル:sage 投稿日:03/02/21 14:41 ID:RmgEUicT
歯いてえ〜。 あれか、某国のばらまいた生物兵器か?
某スレの書き込みだが、インフルエンザで歯が痛くなるのが流行っているようである。なんだなんだ。こんな症状は聞いた事ないぞ。インフル菌が歯茎に感染して繁殖するのだろうか?そういうニュータイプのインフルか?最近のインフルは胃の中で繁殖して、げりげーりになるのが知られているから、歯痛になってもおかしくない。
しかし、もしかすると北朝鮮の生物兵器かも知れんな。まじでまじで。風船爆弾に乗って飛んできたのだろうか?先月、新潟に大量のハングル語の書いてあるポリタンクが漂着したが、その中に新種の菌が
入っていたのだろうか?妄想は広がるばかりである。ガタガタ、ブルブル。
カラーキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!!
来たのである 。カラーの仕事の注文。S出版のまたもや裏物系雑誌らしい。カラーで2P。おおっ、カラーだカラーだ。イラストレイターみたいだな。ありがたやありがたや。でももうちょっと営業して仕事取ってこなくては。
今日はそれでインフルエンザ歯痛の二重苦という恐ろしいもので、鼻炎の薬と頭痛(歯痛止め)の薬を飲んだら、仕事にならんくらいクルクル回る。一発キメテるみたいなもんで、もうだめだめ。なんとか下絵4Pはやる。
[2003年2月21日]
ぐてぐて。
例の「巨乳アイドル暴言魔」タイーホ!しかも2chネラー。どうもプロレス板のコテハンだったようで…… 。まさか、プ板とは。コテの名が全如。
この辺を見てるとたくさん出てくる……。
「巨乳もませろ!」とか小向美奈子や乙葉などに言って触ったそうで……うおっ!俺も言いたい!というか、もみたいではないか。いいなあ。以下、書き込み抜粋。
238 名前: 全如12歳 ◆RX79Yibk 投稿日: 01/10/17 22:44
今日の職場での話題はオウムと自動車部品業者と
神奈川県警について、まあ内容は書けません…(っうかそんなに面白くない)
全如12歳は汚い国家の犬畜生は大嫌いです!(W
249 名前: 全如12歳 ◆RX79Yibk 投稿日: 01/10/19 05:05
「刑務所の中」青林工藝舎:花輪 和一 著 1600円という漫画を読みました
「君は入る前に読んでおいた方がいいという」店長の有り難いお勧めで(W
感想ですが1、2か月くらいならいいかも…
全如12歳も「願いま〜す ホット一つ願いま〜す!」
45 名前:| _中_|全如 ◆Soul2yv6 投稿日:02/03/10 21:36
あいや〜
メル友の高校生がネカマであることをハケーン!
ドット疲れた・・・(゚Д゚)トホホ・・・
あ〜あ番号、晒したいメラ・ムカツク!
しかし花輪和一とは……。
今日は起きたのが4時だったがなぜか非常に眠い、しかも奥歯が痛い。なんでかな、強く奥歯を噛み締めすぎて痛くなったような感じの痛みなのだが。仕事しようと思ったがなんか調子わるすぎでまた寝る、起きたら昼の2時くらい、よく寝るな。そういえば
歯の痛みには鎮痛剤ということで頭痛薬を飲む。飲んだらよくなった。もっとさっさと飲めば良かったが思いつかなかった。夜になってから仕事少し。「節約やりすぎ主婦」の下絵を4P。ちょっと疲れてきたのでまた少しゆっくりめにやっていくかな。
[2003年2月20日]
おおーっ、しめしめ。
とある編集プロダクションから電話が来て、コンビニ向けの廉価版コミックスの企画を出版社にプレゼンするので、手持ちの原稿ないか?と言われた。たぶんホラー特集みたいな感じでアンソロジーというかオムニバスというかそんな感じっぽい。出版社に企画が通らなくては出ないのでまだどうなるかわからないが、出たらたいへんありがたい事である。運良く通る事を祈ろう。あと、他にホラー漫画家を紹介しろ、というので野口君や千之ナイフを勧めておいた。ちなみにこの出版社は『死ぬかと思った嘘のような恥ずかしい 話』と同じところである。この二つ、まったく別なルートから来た仕事なのである。面白い。今年はN社づいているなあ……。
そんなんでそこの編集プロダクションに作品見本のファックスを送る。ついでに劇画出版社ということで、実話雑誌に連載していたグルメ劇画「極道ラーメン」の見本も送る。このへんのしつこい営業するところが、なかなかいやしいと思われる。
ついでに。廉価版というのは「れんかばん」と読むのか。「けんかばん」だとおもっていた。どうりで変換しないはずだ。でも、編集者も電話で「けんかばん、けんかばん」と言っていたなあ……。
そういやあ、昨日BANBANの原稿を宅配便で送ったと書いたが、すっかり送ったつもりになっていたが、送ってなかった。封筒に入れて封をして、それで送った気分になっていただけだったのである。今日、あわてて送る。本当のやばい締めきりまではまだまだ余裕があるのでどうということはないのだが。。
春になってきたので、空いてるプランターに土を買ってきて肥料と入れる。始め5キロの土を二袋入れたがぜんぜん足りなくて、もう一回でかけてきて、土を12キロ買ってきて入るだけ入れる。プランターは見た目よりたくさん土が入る。まだ、寒いがちょっと春のような感じもしてきたという春蒔きの季節の到来である。
仕事。「節約やりすぎ嫁」のネームの残りやる。
[2003年2月19日]
リンクする漫画。もうなにしろリンクしているのである。今日は女性誌に載せる「節約やりすぎ嫁」のネームをやっているのであるが、その嫁の夫は「どん底ライター」という設定で今回は嫁に隠れて風俗ルポの仕事をしてばれるという話しなのであるが、この「どん底ライター夫」は平和出版の「ごっつぅ裏」の裏ものルポ漫画のルポする主人公のライターと同じキャラなのである(もちろんこっちは生身の人間の原作のライターが実在しているのだが、会った事がないので顔はわからん)。ということで、つまりこの「どん底ライター夫」の描いてる雑誌というのが「ごっつぅ裏」ということになっているのである。リンクするマンガ世界。しかも、俺本人も最近は風俗ルポマンガも描いているのだが、その最近かきはじめたということが、「節約やりすぎ嫁」のエピソードとリンクしているのである。こっちは顔は別キャラなのだが。複数のマンガに同じキャラが出るようなマンガはあるが、それが現実でやっている仕事にまでリンクするのはすごい趣向なのではないか……と、思うのだが俺の描いている主婦マンガ、裏ルポマンガ、風俗マンガをぜんぶ追いかけてコンプリートして読んでる奴は、100%この世で俺一人だけだと思うので、このマンガ世界を楽しめる者がいないのは残念なところである。ややこやしいことになっているのだが、読んでて意味わかったかなあ。
そんなわけで今日はなにをやろうかと思ったが、まず「裏ネタBANBAN」の風俗マンガをパソに取り込んでデータを念のために残してから、宅配便で出版社に送る。それから「節約やりすぎ嫁」のために節約のアイデアなんかをネットを見て回って資料探ししてから、大雑把に流れを立ててから、ネームに入る。半分くらいできる。
[2003年2月18日]
よいしょっと……。
「裏とり」とりみき、を読む。しかし、とりみき……。なつかしというかなんというか、非常に80年代テイスト。「わけがわからない」というあづまひでおと同じようなテイストの面白さで、まあまあ面白いが、非常に楽屋落ちと内輪受けばかりである。この内輪というのがどの辺の内輪かというと、80年代のSFの周辺。具体的に言うと新井素子とかSFマガジンとか奇想天外とかあずまひでおとかいしかわじゅんとかあの辺なのである。狭いサークルの中で選ばれた人たちがお互いの作品や漫画に出たりして楽しそうにしていると……そんな空気感である。昔は「SF」だったが今は「サブカル」な人たちがその流れを引き継いで、楽しく楽屋落ちを繰り広げている感じがあるな。大槻ケンジとかタコシェ関係とか、まあ唐沢俊一とかも入るのか、その辺の集団だな。地方で読者時代はこういうスモールサークルに入りたいなあ……とかおもっていたのを、とりみきを読んで思い出した。楽しそうだったしな。この辺が漫画家を目指したきっかけではないかと思うのだが。ということは、「漫画を描きたかった」のはなく、「漫画家の輪の中に入りたかった」だけだったのではなかろうか、などと今になって自分の間違いに気付いた。
ちなみに今となってはそういう作家同志の内輪受けやら楽屋落ちの楽しさとかは、非常にどうでも良いというか、底辺のあたりでウロウロしているうちに、どんどんミーハーな気分はなくなり、どうせ仕事がなくなったらどこかに静かに消えて誰も思い出さないようなそれだけの人間関係じゃないかと、とても覚めた見方をするようになってしまったのである、アブクのようなこの日々である。しっかりと形を持った、長く続く物など何も存在していないのである、この出版業界。
しまいには農民になるぞ、コラーッ。
「うららかな日々」小池田マヤ。も、読む。2chの評判では4コマ漫画なのに作者がすげー不安定な人で、現実で失恋したりすると4コマ漫画までドロドロになって4コマなのにホラー漫画みたくなってしまう、という恐ろしい作風だそうで、気になっていたので恐る恐る読んだのだが、これはひじょうにほのぼの。ていうか4コマじゃなかった。ショートのペット漫画。なぜかウズラ。読んでみたら、この人は力があるなあ、人間の心の描写がうまい。このへんが俺の漫画家としてクリアーできないところで、完全に気の狂った人間が暴れるとかは得意なのだが、普通の日常で現実的な感情を描けない。思うにこれが大手の漫画家と3流の漫画家の違いではないか。
大手<普通の日常で自然な心の流れを描ける。
三流<どろどろの昼メロみたいに芝居じみた極端な憎しみとか嫉妬とかの感情しか描けない。
この辺が大手と三流の壁だと思うな。かといって、頭でわかっていても、できないものはできないのである。もう短所を直そうと言う気はさらさらない。無理をして大手作家みたいことやっても、単に迫力というか面白みがどこにもないという作品ができるというのは何度も実証済みである。結論……。
なにかウラ口を探してもぐり込もう。レッツ GO メジャー。(なんか、なさけない)。
なぜか新橋の浜離宮に行く。感想。猫と鳩がたくさんいた。見なれない海草が生えていた。菜の花が咲いていた。
仕事。話王の「まちがいさがし」の捨てカットの締めきりあったのを思い出し描いて宅配便で送る。最近「捨てカット」という業界用語を知ったので業界ぶって使ってみたかったのである。裏風俗漫画の方もトーン貼って完成。
[2003年2月17日]
今日はこんなホームページをなぜか眺めていた。 時間の無駄とはわかっていても無意味なサイトをだらだら見ていることはありませんですか?しかし、お笑いタレントってきついなあ。 なんかホリプロなのに聞いた事もない売れてない人たちばかり。坂道コロンブスとか誰だよお前という感じだが、もう6年もやっていてしかもここ2年は仕事履歴がまったく更新されていないという……。明らかにこの先いくらやっても売れることはないと思われるのだが、きつそうな人生を送っているな坂道コロンブス、誰だか知らんが。こういう荒野を歩き続けていると、ハンニバル・レクター博士のように人類皆殺しにしたいような気分になるんではなかろうか。ワイルドサイドを歩け。
俺もゴロンゴロン転がる石のように坂道を転げ落ちている途中なので、坂道コロンブスを他人とは思えないが、他人とは思えないという境遇だからこそ同情はしない。むしろ背後から突き飛ばすとか鈍器で殴るとかそういう方が真のシンパシーの表現として正しい行動ではないだろうか。荒野を歩いていけ、先には何もないが。どんどん落ちていって虫ケラのように這い回ろうじゃないか。毒食うなら皿までというではないか、皿って食えないと思うが。先は希望は見えないが歩くしかない。ここはなんという荒野だろう。
しかしこれでよくわからんが、坂道コロンブスという名前を憶えてしまった。この先、「坂道コロンブス」の名前を憶えていることで人生で役に立つ局面があらわれることがあるのだろうか?
坂道コロンブスはいいのだが、今日も「外国人チョンの間」を描く。今日で完成の腹づもりだったが、なぜかできない。背景だけで終わる。別になまけたわけでも大変な絵だったわけでもなかったのだが、なぜか時間が手のひらから砂がこぼれ落ちるようになくなった、無駄に詩的な表現。明日トーン貼って完成。
[2003年2月15日]
今日の根性のある猫。 おりゃー。待て、ゴルアーーーッ!で、こうなる。 むしろ大きさからいって猫の方がエサになりそうな勢いなのだが……。あとさきのことを考えてないなこの猫。
眠い眠い。今日も夜の10時に起きて寝るのがこれから……夕方4時くらい。しかし、夜がたでがたがたになってた時は、起きてるときはずっと眠く、眠る前になると逆にさっぱり眠くない、という状態だったからな。ちゃんと眠いだけいいか。とりあえず、寝入りは良くなった。
午前中をびっしり起きているのは珍しい。せっかくの午前中のなんとなく健康的な太陽なので毎日散歩をしている。それも日の出を待ってすぐくらいの7時とか8時とかくらい。今日の日の出は6時30分である。公園一周とか。まだまだ寒いけど。
仕事。「裏風俗ルポ・外国人チョンの間」のペン入れをする。4Pなのでするっとできる。顔のペン入れをしようと思ったらゼブラのGペンがない。しようがないので、まだ画材屋が開いてないので、スクールペンを出してきて使った。線はやや細くて良い感じだけど、墨汁の出が悪い。
春が近付いてきている。
[2003年2月14日]
おお。こりゃあ眠いわい。
と、官能オヤジ劇画に出てくるようなオヤジのような発言をしてしまったのだが、官能オヤジ劇画である。今日は時間が余ったので、また営業しようということで、パソコンで作品見本のために作品をコピーしてプリントアウトする。それで官能オヤジ劇画2誌と実話雑誌2誌に送ることにした。というか、さっき郵便局に行って出してきた。しかし、この作品見本作りも時間がかかるものである。今回は4コマ系と風俗ルポ漫画にしぼって営業だが、ぜんぶで6作品を4部ずつプリントアウトである。パソに取り込んで濃度を調節してとかやってると半日がかりになった。最近、この作品コピーで郵送で営業だが非常に勝率が高い。前回は4雑誌に送って2雑誌から返事が来て連載二本取った。仕事取れないときはほんとに取れなかったんだが、この頃はなにを描けば載るかわかってきた。
仕事。「裏ネタBANBAN」の下絵の残り2Pをやってファクスして、午前中にOKが出る。
それから現在の一応の連載だが、営業のためにプロフィールを作るため改めて数えてみたらけっこうたくさんあった。
「裏ネタBANBAN」(”神田森莉の裏風俗潜入ルポ”)マイウェイ出版
「愉快本舗」(”今日のバカニュース”)平和出版
「ごっつぅ裏」(”神田森莉の裏潜入ルポ”)平和出版
「人妻熟女ものがたり」(”奥さんゲロオヤジです”)茜新社
「嫁と姑サスペンス」(”節約やりすぎ主婦”)黒田興業出版
「死ぬかと思った恥ずかしい話」(”爆笑学校問題”)日本文芸社
「ホラーM」(ホラー)ぶんか社
これ全部毎月やってたらすげえ人気作家だが、だいたい隔月刊行か隔月掲載である。しかも短い。1Pとか4P6Pが大部分。「ホラーM」(ホラー)ぶんか社なんてもうやっていないと思っている人が大部分だろうが、多分半年に一本掲載って感じである。これが〜最後の〜ホラー〜だぁ〜。しかし、俺はいまだにホラー漫画家なのだろうか?なんかあると必ず「ホラー漫画家の」と枕詞が付くのであるが。今だとギャグ漫画家だろうか?しかし、お笑いは多いがギャグの範疇に入りきれない部分も多い。裏ネタルポ漫画家?そんなジャンルはない。しいていうなら「雑魚漫画家」というところだろうか?細かい仕事ばかり。
[2003年2月13日]
こりゃあ眠いぞ、コラー。
今日は調子の悪い日。仕事。「裏風俗ルポ漫画・外国人チョンの間」の下絵をなんとかかんとかごまかしごまかし2Pやる。頭痛がしたので頭痛薬を飲んだのが悪いのか、非常に眠い、集中力がでない、やる気にならない、それで、ずううううううっと原稿をにらみ続けるが一向に書き出す事ができないまま八時間くらい経過。締めきりに追われるとテンションが上がっているのでこんな事はないのだが、時間に余裕があるしなあ。でも、持ち込み原稿も描かないとならないので、時間はないと言えばないのだが、緊迫感はないな。
今日も起きたのは夜の九時くらいだったが、どうにもならんので夜明けの7時くらい外が明るくなってから、井の頭公園に散歩に行ったりしてヤル気が出てくるのを待つ。しかし、今日は寒かった。井の頭池の回りは水のそばだからか寒い。
「事件屋稼業2」関川夏央、谷口ジローを買ってきて読む。後書きによると「事件屋稼業1」は一本30数ページに三ヶ月掛けて描いていたようだ。すげえ書き込みだな、とは思っていたが三ヶ月とは……。そもそも三ヶ月に一本で食えるのか?どうやっていたんだ、生活費。三ヶ月くらい掛けたらいいのができるだろうなあ、確かに。とは思うが金がないからできないなあ。しかし、いいものを描いてないから金がないわけで……。と、ニワトリが先かタマゴが先か?みたいなことになってるな。少し違うか。まあ、混沌したまま突き進もう。
「えの素2」榎本俊二も買ってきた。しかし、そろそろ行っている本屋に「特に読みたいスペシャルな物」がなくなってきたなあ……。ないなら読まなくて良いか。気になっていた主な作家はほとんど読んだが、あとはジョージ朝倉が読むと面白い予感がしているのだが売ってない。朝倉世界一はたくさん売ってるんだけどなあ……名前が同じだけか。
ニュースになっているネットで自殺仲間募集して、三人死亡のその募集してた掲示板の書き込みのキャッシュ。 事件後、掲示板自体は休止したんじゃなかったかな。しかしこの自殺首謀者の26才男、コテハンが「月夜・美夕」。うわっ。痛ーっ!「月夜・美夕」はないだろうなあ。26才男で。しかし、テレビや新聞ではこういう情報は手に入らない。そこはネットの情報のすごいところだな。掲示板の本物のキャッシュにポーンとリンクを張れるあたりとか。テレビ新聞の役目がネットに負けてきている理由もわかる。毒にもなれば薬にもなるのがネットだが。しかし、鬱な人ばかり多いなあ。
[2003年2月12日]
腰が痛い。過去に二回ギックリ腰になったことがある。悪くならなければいいが。
「事件屋稼業」関川夏央、谷口ジローの主人公の探偵も「過去に二回ギックリ腰になったことがある」という設定である。たまたま同じである。というか、この設定の年齢「30代の男」というのは、だいたい過去に二回くらいギックリ腰になっているものなのかもしれない。しかし、「事件屋稼業」。読んでみたら頭を殴られたような感じがした。これはすごい。ここ10年で読んだ漫画の中で一番面白いというくらいのできである。ちょっとショックだったな。やはり、こういう仕事をしなくてはいけないな。方向性が違うからマネをするわけにはいかないが。
原作者の方の関川夏央と言えば、確かよくいしかわじゅんの漫画に出てきていた。というかすでに普通に定番なキャラクターになっていた気がする。そっちの4頭身な姿はもう20年前からお馴染みだったが漫画はちゃんと読んだ事がなかった。こんなにすごい事をしていたとは。
今日も夜の九時くらいに起きた、眠るのは午後の2時の予定である。前日と違って今日はちゃんと睡眠が足りていた。変な時間帯だが、やはり午前中の朝の空気というのはなかなか健康で良い。気持ちがすがすがしい。いつも午前中に起きる生活ができればなあ、とは思うがそんな生活をしているのは年に数カ月間だけである。
仕事。「新宿鬼鮫」の消しゴムをかけてトーン貼りして完成。
[2003年2月11日]
しぶい。
「事件屋稼業」関川夏央、谷口ジローを買ってくる。うーむ!しぶい。でも、ちょっとデロデロの劇画というには少し新しい感性が入っていて、言うならば少し大友克洋みたいな印象もありそこはしぶくないな。今、一番描きたいのは、長篇でこういうミステリーなのだが、どうも青年誌などに持ち込みして回った感じでは、シリアスで長い物は俺だと実力的に間がもたないというのが、どこの編集部でも聞かれた感想なのである。残念なのだが。アンケートで勝負するならショートのギャグワクなら、なんとか戦えそうな自信はあるので、そっちで行く事になるだろうなあ……。この読んで好きだという物と自分が描けてアンケートが取れそうな物はまったく別なのである。これは昔からだが。創作の難しさだな。
「江戸むらさき特急2」ほりのぶゆき、も買ってきて読んだ。1が非常に面白かったから買ってきたのだが、2もテンションが下がっていなくて面白い。最近も描いているのかな、この人。なにやってるんだろう。
今日は4時間睡眠である。いそがしいとかでは別になくて、4時間で目が覚めてしまってそのまま眠れなくなったのだ。おかげでずーっと眠い1日だった。それにしても変な時間帯で生活をしている。起きたのが夜の九時。それから深夜から午前中にかけて仕事をして眠るのは午後のたぶん2時くらい。すごい早起きのような気もするしすごい夜がたのようでもある。まあ、午前中の朝の空気にふれていると早起きだなー、というテイストは感じられるのであるが。
仕事。「新宿鬼鮫」の背景ができる。あとはトーン貼ったら完成。これは営業用なのでさっさと仕上げて、裏ネタBANBANの方の4Pに入らなくては。
[2003年2月10日]
おお、時差ボケというか、またしても眠れずそのまま寝る時間が遅くなり超朝型な生活に移行して、日記を書き損ねる。
現在ちょうど発売中の仕事してる雑誌。
「ごっつぅ裏」平和出版。
「裏ネタBANBAN」マイウェイ出版。
「ギャグバンク」G.B.
なんかまとめて裏モノ系の雑誌が出た。これ全部サブカルコーナーなんかに置いてある。普通の漫画雑誌の仕事がどんどんなくなりこういうサブカルな仕事ばかりになってきたな。まあ、好きなんだけどな。「ごっつぅ裏」は表紙イラストと体験ルポ漫画。「裏ネタBANBAN」は女装SMサロン潜入ルポという裏風俗ルポで、女装したうえにアナルに指を突っ込まれたりしている。ハアハア。最近、仕事を選ばないというか、ほんとにどんな仕事でもするなあ……。「ギャグバンク」は俺の伝記エッセー漫画。いわゆる(いわゆると言われても困るか)ハムちゃん漫画というかそっちのネコだがウサギだかわからない似顔絵(似顔絵なのか?)の俺が主人公の漫画なんだが、ハムちゃん漫画も仕事が増えてきたな。ハムちゃんエッセー漫画はこれは読みきりだが、他に二本連載しているからな。ハムちゃんエッセー漫画の第一作は他ならぬこのG.B.で描いた漫画が始まりだからな、ハムちゃん漫画シリーズがなかったら、かなり今仕事が減っていたところだったな。
ところでこの「ギャグバンク」の2号だが、どんな雑誌かと思ったら予想外におしゃれな感じだった。なんというか見た感じ……「クイックジャパン」のパク…いや、参考にしたようなセンスのいい雑誌だった。こういうとこに載っていると、神田森莉っておされなタコシェ系サブカル漫画家なのね!とか誤解する読者がいたりして、いやいねえかそんな奴。
元イメクラ嬢の某漫画家に会う。漫画家というかAV女優というかライターもしているのか?肩書きがわからんがそういう人だ。ふざけたことに、最近、家賃24万円のマンションに引っ越したらしい。世の中間違ってるな。風俗ルポ漫画のためにネタを提供してもらうというか風俗情報の取材である。「チョンの間」とか「コスプレ・イメクラ」とかそういうネタを仕入れる。初めてあったのは、ウチのサイトのオフ会だった。5年前。その頃はおとなしい内気な専門学校生だったのに、いつの間にかアナルセックス全然OKなプロフェッショナルな女性になっていた。人間はどんどん変わる物だなあ。
「寿五郎ショウ」江口寿史を買う。20年くらい前の古い作品だが、作家にもよるだろうがギャグマンガは古くなるとだめだな。特に江口寿史はどっぷりと80年代を謳歌した漫画家だったからなあ。なんというか「オシャレなカラーページ」が「ハートカクテル」みたいだしという感じで今ちょうど一番古いあたりだからな。しかし、漫画の中にいしかわじゅんが出てくるのだが「30代の男」になっている。うーん、若いなあ。ていうかちょうど俺くらいの歳だったのか、この頃、いしかわじゅんも江口寿史も。そう思うとここから20年よく生き残ってるな。20年後、俺いるのか??????いるわきゃあねえよな。考えただけで目眩がするぞ。
「けだもの会社」2、唐沢なをき。非常に前から好きだ唐沢なをき。連載物で一回が3P。しかし、4コマじゃなくて普通のコマ割りで3Pで面白くするというのは非常にむずかしそうだなあ。さすがだと思った。
仕事。「新宿鬼鮫」のペン入れ終了。
[2003年2月9日]
「ごっつゥ裏」2号キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!! 。発売中だ。買え買え。もしくは立ち読み。平和出版HP 。しかし、いつの間にHPができていたんだろう。表紙イラストと中の漫画16Pだ。支払調書が来てこの表紙イラスト、おもっていた予想金額の二倍の値段だったとわかった。おいしー!おいしー!本屋で見るとわかるがこの表紙イラストのポイントはズボンの付け根に色の塗り忘れがあることだ。うわっ。あとで気が付いたのだが白くなっている。このおおざっぱさはいかがなものか?しかし、なぜ誰もチェックしないーーー!
S誌からファックス来て、ここで隔月で嫁姑漫画を描いているのだが、今回からページが4P減って16Pになった。ぐわあーーーーーっ。まあ、つまらんとは思ったがやはり人気なかったか、描いてる漫画。どんどん仕事が減っていく……うひょひょひょ。と、思ったら30分後に風俗ルポ漫画を描いてる隔月刊行の「裏ネタBANBAN」の編集部から電話が来て、次次回からページを4P増やして8Pにすると言う。おおーーーーっ。4P減って4P増えた!プラマイゼロだー!なんだこれは。まったく、こういうのはジェットコースター人生というのか?もう少し落ち着かないのか?とかとも思うが、このスリルがだんだん面白くなってきた今日この頃。ただし目つきがだんだんすさんできている気もするが。ああ、動いている動いている。停滞するよりはいいだろう。転がる石のようである。どんどん俺に不幸を運んできてくれ神よ、ハアハアするから。地獄の底まで全力疾走だぜ。
他に「BANBAN」編集部の方では、先週、雑誌ひとつ出すのでちょっとなんか原稿ないか?と言われて送っていた原稿のうち「風俗漫画家日記」を使うと言われる。「裏マガジン」という雑誌だそうだ。「風俗漫画家日記」は持ち込み用に先月くらいに書き下ろした奴だったので、ちゃんと発表できる運びになって非常によろしい。6Pのうち4Pしか載らないようだが。
最近、ちょっと話題になってて、いやなってないのかな、気になっていた漫画家、田中圭一の「神罰」 を買ってきて読んだ。見ての通り細部まで手塚治虫の絵を徹底してマネして、しかもただのシモネタ、というもうクズのような漫画家である。と言いたいが非常におもしろい。
古典的な有名漫画家に半端に影響を受けて絵柄が似てたりする漫画家はどのジャンルにもいたりするのだが、そういう次元の漫画家ではないのである。無意味なまで徹底的に描き文字やカケアミの線までコピーする無駄な労力自体がすでにギャグになっているのである。ほんとうに神罰が下って鼻にボツボツができるとか頭が禿げるが帽子で隠すとか鼻メガネが取れなくなるとかしてもらいたい。才能ありそうだからさっさと死んで夭折してほしい田中圭一。
「無頼教師」1、田上憲治 もついでに読む。買ってから半年くらい放置されていた。20年くらい
前の青春劇画。読んでみたらけっこう感動したりする。しかしこのサイトは「無頼教師」田上憲治で 検索して見つけたサイトだが、よく見るとストロング山下氏のサイトだった。ストロング山下氏はもう4年くらい前にどっかの忘年会であってカラオケに行った事がある。懐かしい。ちなみに「無頼教師」田上憲治でグーグル検索しても4つしかヒットしなくて、そのひとつはウチの日記だったりする。
「ベルベット・ゴールドマイン」で見た「20th Century Boy」のカバーがあまりにかっこ良かったのでTレックスの「20th Century Boy ウルチメイトコレクション」を買ってくる。CD。Tレックスは高校の時レコードを買ったきり。当時、もう死んでいたマークボラン。ひとつ上の世代のアイドルだな。一条ゆかりの漫画を読んでいると当時アシをしていた大矢ちきが、マークボランみたいな髪型をしていて「ボランちゃん」と言われていたとか、出てくる。大矢ちきはロックだったのか?一条ゆかりはロックか?
高校の時、体育が非常に嫌いでしょうがないのでテンションをあげて現実逃避をしようとずっとTレックスの「テレグラム サム」を体育の時間中、小声で歌っていたことがある。クラスメイトがなんの唄、歌ってんだよとか言っていたが、「テレグラム サム」を知ってる奴なんかクラスメイトには誰もいない。そんな孤独なカントリーライフである。というか、気持ち悪い高校生だな、俺。頭おかしかったと思う。いや、これがロックだな。
仕事。「新宿鬼鮫」の下絵の残り3Pやってワク線とか引く。
[2003年2月7日]
よいしょっと。おお、微妙に頭が痛い。高田馬場で元アシにあってパチンコ店の情報の取材。元アシはパチンコ店でバイトで働いているのである。ついでにパチンコ店の店員であるカレも一緒に来ていていろいろ話を聞く。1年半ぶりくらいにあったが、もうすぐ籍を入れて結婚するという。取材というのは、日常の店員の仕事の1日の流れとか業務内容とか、面白い客とのエピソードとかそういうのを聞いた。なかなか大手の漫画家のようではないか、ちゃんと取材して描くというのは。
というか、パチンコ店の店員とかの話を描こうと思ったが、さっぱり何をやっているか、わからなかったからなのであるが、取材動機。こうしてちゃんと取材するといろいろ使えそうなエピソードとか仕入れられたりして、実際作業が楽になり、しかもリアリズムが出るという良い事だらけである。
ビールを三杯飲んだが、チューハイとかとチャンポンにせず、ビールだけ続けて飲んだ方が具合が悪くならないもよう。と言っても帰ってからグテ〜〜〜ッとなって液体パンシロンなんか飲んでのびていたが、それでもいつもよりマシな方。酒は好きなんだが、どうもアルコホールを分解できてないもようである。なんか、だんだん身体が冷えて冷たくなっていくのだが、具合が悪くなると。三途の川までひとっ飛びだな。作家たるもの中島らもを目指してアル中にならなくては!しかも逮捕されなくては一人前とは言えんだろう当然!これで作家の格がひとつ上がったな中島らも。 しかし、俺の父がアル中で禁酒集会に出ていたりしたのだが、俺は三杯のビールのアルコールを分解できないので、アル中にはなれそうもないな。分解酵素は遺伝しなかったのか。橋の下で拾われた子だったのか。
仕事。高田馬場に行く前に「新宿鬼鮫」の下絵を1P。
[2003年2月6日]
「ベルベット・ゴールドマイン」をようやく見た。ようやくというのは、前も借りてきたが時間がなくてそのまま返したことがあって、今回もまたそうなりそうだったので、けっこう無理に時間裂いて見た。話はなんだかわからないのだが音楽は非常に良い。てっきりBGMまでその当時風の曲を作って流しているのかとおもっていて、それですげえロキシーミュージックそっくりな曲がかかって、うまく似せてるなあ……、と思ったら単にロキシーミュージックそのまま使ってるだけだった。
もうこの手のロック映画はモデルが非常に気になって、話に集中できなかったりする。主人公はスレイドとかデビットボウイとか、いろいろ複合されてモデルになっているらしい。その相手役のワイルドと言う人は非常にわかりやすく誰が見てもイギー・ポップ。あと、主人公がニューヨークのクラブで、ワイルドに会いに来るが、客にアンディ・ウォーホールが明らかなモデルの人がいた。アンディ・ウォーホールがいたということはこの店は「マックスカンサスシティ」か?他に面白かったのはロンドンのクラブでルーリードがモデルの人のバンドがやっていた。雰囲気からいくと「ベルリン」の頃か。「20th Century Boy」をカバーするバンドが途中出てきてやたらとかっこよかったがこれはプラシーボ という実在してるバンドらしい。とかいろいろ。やはり細部ばかり気になって追ってしまうな、こういう映画。
仕事。昨日やった「本番刑事」という8コマだがタイトルを「新宿鬼鮫」にした。それで昨日6枚ネームを描いたが今日はさらに三枚ネームを描いてその中から選抜して、いいのを6P使うことにした。それから下絵にはいって2P。
[2003年2月5日]
最近、なかなか漫画っておもしろいなあ〜とか素人に戻ったような感覚を取り戻しているので、漫画をどんどん読む。名前と存在は知識として知っているけど、読んだ事がない、という漫画が山のようにある。漫画描きではあるが、良い漫画読みではないからな。そんなんで、失われている空白を埋めるがごとく読んでいるが、すでに名作と評判が耳に入っている物ばかりなので、あたりまえだが非常に面白い。
「えの素」1、榎本俊二。出た。そういやあ、5年くらい前、このホームページ開設まぎわの頃、榎本俊二が掲示板に来た事がある。誰や、コイツ?とか思ったが、例によって知識としては売れてる人という認識だけがあったので、「どーもどーも、今度読みます」とか言ったが、読んだのは5年後の今日である。口先だけの俺だな……。それで読んでみたら、非常に面白い。ていうか、今さら俺が「えの素、面白いよ」と言ったって、すでに評価が確定されてる作品なので、だからどうだというものなんだがな。1話、6Pで4コマじゃなくて普通のコマ割り。だいたいそれで1Pの上と下に一個ずつギャグが入っている感じ。なるほどなるほど。そういえば、ギャグ漫画系ってほとんど読んでいない事に気付く。だいたい、格闘漫画とバイオレンス漫画ヤクザ漫画とかそういうワイルドな男汁たらたらな物ばかり読んできたからな。ギャグ漫画もなかなか面白いなあ〜。ただの読者に戻ったみたいに新鮮に漫画が楽しいという最近の俺である。良い事だ。
ショートギャグ系に描く漫画を路線変更してから、モチベーションが明らかに上がった。ということはやはりレディス漫画とホラー漫画をずっと書き続けていた時代は、精神的にマンネリだったという事だ。今はなんでも新鮮だ。新人漫画家に戻ったよう。ていうか、描いている作品が今まで描いた事がない奴ばかりだから新鮮で当然だ。やはり、長く描いていると自分のワクができてしまうので、それを壊して変化していくことが必要なのだ。というより、前のやり方がだめになったので、変わるしかなかったのが、本当の所だけどな。
「江戸むらさき特急」1、ほりのぶゆき。勢いに乗ってさらにほりのぶゆきまで買ってくる。ところで、知り合いにほりのぶゆきとイッパツやったという人がいる。どうでもいい話だが。そういうわけで俺の中でほりのぶゆきは「知り合いがイッパツやった漫画家」という印象なのである。というかこんなこと書いて良いのか。まあ、ほりのぶゆきと会う事も一生ないだろうからいいか。いや、あるかな……。やばいかな……。まあ、いいか。なんか言ってきたら削除しよう。この漫画も面白い。しかし、これ長く続けるといかにもマンネリとかネタがなくなりそうな予感がひしひしとする壮絶な作品世界なんだが、よくこれで長期連載していたな。すごい。
「激!!極虎一家」6、宮下あきらも買ってきた。いきなり、違う世界だな。こういうもの好きになってしまうとは……。昔は少女漫画ばかり読んでいるキモチ悪い男だったのにな、俺。老年になって、正常に戻ってきたか?
仕事。持ち込み用のネームをやる。「本番刑事」という8コマ漫画を6P。ちゃんと原稿料の出る本チャンの仕事でも最近はいきなり下絵を描いてネームを切っていなかったのだが、今回は珍しくネームからちゃんとやった。なんか何を描いてもオチが下ネタになるんだが、俺、才能ないかも知れんな。これでいいのか。もう少し練るかも知れない。
[2003年2月4日]
辛い辛い。辛い物は好きでよく食べているが、最近食べているのがSBの「中華菜館・輪切り唐辛子」。もうこれをなんにでもばらばらとかけて食べる。だから、辛い辛い。ちなみに辛いのはたぶん風邪にいいはずだ。さっきアカヒ新聞でショウガは辛いので体温をあげるので風邪にいいと書いてあったから、唐辛子も熱くになるので風邪に良いだろう。いわゆる「鷹の爪」 もいいのだが、あれは一本ゴロッと入っているのを、ぼりぼりかじるとほんきで辛すぎて死にそうになるので、輪切り唐辛子が良い。しかし、このサイトなんで「鷹の爪」 なんだろう。近鉄と鷹の爪はどんな関係が……。
今日は「今日のバカニュース」のペン入れして仕上げ。1Pだから楽だ。1Pを二日くらいかけるペースだと非常に丁寧な仕事ができるのだが、そんな事をしているといつまでも原稿が終わらない。いや、あえて1P2日のペースでじっくり書き込むと違う次元の漫画家になれるかもしれないぞ。あとでよく考えよう。
それからギャグバンクという雑誌のためのアンケートに答えてファックスで送る。「独断と偏見で選ぶ最高のエンターテイメント作品」だかなんだか、という企画で10個くらい作品を選びコメントを書くわけだが、こういうのを書きはじめると熱中して、文章書くの好きだし、気が付くと2時間かけていた。どうせなら思いきり誰も知らない漫画家の方が、笑いが取れるだろうと「春咲小紅」 とか「西垣美奈」 とか「クレイ アンヌ」 とか書いたが、本気で誰も知らないだろうなあ。知ってる人が読んだらウケてください。なんかこれだけで1日が終わった。1日が短すぎるなあ。
漫画をまた読む。「幽玄漫玉日記」1、桜玉吉。前から気になっていたので桜玉吉という人を読む。「鬱病で薬ばっかり飲んでいる人」という前知識しかもっていない。読んだらなかなか面白かった。表紙のイラストがいつも水墨画みたいな奴なので、まさか中の漫画もこの絵か?と思ってどきどきしたが中は普通の漫画の絵だった。まあ、大雑把に言うと楽屋落ちの漫画なのだが、ビームの編集長や編集者が出てくるが、非常に仲が良いようだ。漫画なのでどこまで信じていいかわからないが。俺は編集者とは常に一線をおくというか、敵と言うか、敵対するというか、いつ何時どんな敵とも闘ってやる!というか、そういう気を抜けない、一瞬たりとも気を抜いた方が即死!という武道家のような心構えの付き合いをするので、こういう桜玉吉の漫画みたいな編集者との関係はどきどきするな。こんなに油断していては、いつ背中から切られるか、わからないではないか?桜玉吉、一撃必殺だぞ。とか思った。文章長っ。
それからまた「グラップラー刃牙」35、板垣恵介。渋川剛気、しぶっ。
[2003年2月3日]
今日の大ニュース!もう、テレビとネット中がこの話題で持ちきり!まさに同時多発テロに匹敵するようなニュースだなあ。その大ニュース! 恐ろしい。なんだろう、これ。世界の破滅じゃないかな。
で、なんかスペースシャトルが落ちたので陰気な気分になった。関係ないといえば関係ないのだが。寒いと憂鬱になり雨が降ると憂鬱になり。しかしテレビで「テロとは関係がない」と何度も言っているのを聞くと、むしろテロに関係あるのを秘密保持のために隠してる、アメリカの陰謀ではないか?とか、陰謀説トンデモ本の作者のような疑いを持ってしまうな。しかし、始め一つだったのがいくつかに別れて火花を散らせて空を飛んでいくコロンビアを見ていると、ひとつの時代の終わりのような厭世感にとらわれる。アメリカの夢の終局の姿ではないだろうか……。
仕事、「今日のバカニュース」の下絵をする。1Pだがニュースが元ネタなので、資料を集めたりとけっこう時間がかかる。今回は「剛竜馬、おばあさんからひったくりで逮捕」ネタだが、その剛竜馬逮捕のニュース記事と剛竜馬の出ていたホモビデオの画像をけっこう探した。なぜならば、少し前になるため、主な情報源にしている2CHのスレがすべてDAT落ちしていてちょうど見られなくなっていたのだ。でも、なんとか剛竜馬スレをあまり板人口が少ないのでなかなか落ちない芸能ニュース板で発見。ちゃんと記事とホモビデの画像リンクも見つかった。
[2003年2月2日]
ミカン。
今、俺の中で非常にミカンが熱いのである。熱く煮えたぎっているのである、ミカン。また、買ってきた。西友の古くなった値切り品でなんとひとふくろ150円である。おお、これなら買えるではないか。子供の頃は冬になると家の中に自然とミカンなんかはあったものだがな。大人になるとちゃんとスーパーで買って来なくてはならない。自然に部屋に湧いてくれるとうれしいのだがミカン。以上、ミカンへの熱い思いでした。
昨日は「新宿パチ鮫」5P「爆笑学校問題」6p「奥さんゲロオヤジです」4pのトーン張りを、アシひとり入れてやったが、1日でこれだけ張るのはかなり無理がある分量の多さだった。久しぶりによく働いたなあ。最近はとみにトーンを張りまくるような画風にシフトしてきたからなあ。
今日は昼一にまず「爆笑学校問題」の原稿を編集者に駅で渡す。ついでに「新宿パチ鮫」のコピーを取っておいて編集にこっちも渡しておいてさりげなく営業しておく。それからY社でなんか再録漫画ないか?と言われていたので、「ヤンキー君」「風俗漫画家日記」「げろおやじちゃん」など以前に持ち込み用に描いてあった原稿を宅配便で送る。「風俗漫画家日記」「げろおやじちゃん」は投稿して、もう原稿が手元になくデータしか残っていないので、パソでプリントアウトしたのとCDRにデータを焼いたのを送る。ていうか「マンガタイム」はさっさと原稿返せ。投稿して2年以上たっているのにまったく帰ってこない。T書房にも2本くらい送ってあるが、こっちも何年もたってるのに返してこないな。4コマ雑誌はディフォルトで返却希望原稿も返さない業界慣例なのか、コラーーーッ。それから、「奥さんゲロオヤジです」の方の原稿も宅配便で出版社に送る。これで仕事はひとやま終わった感じ。
微妙に時間があるのでビデオを借りてくる。「アザース」「ベルベット・ゴーストマイン」。「アザース」は途中で構成の仕掛けがわかってしまうのだが、同じゴースト物でも「シックスセンス」よりずっと面白いんじゃないか。
1日1バキ運動。「グラップラー刃牙」32。アントニオ猪木がすげえ卑怯すぎ、心の底まで汚い
。しかし、それが格闘家としてはまったく汚点ですらなく長所である!と言い切る板垣恵介の視点が、格闘技と言う物をよくわかっていてすばらしい。この辺の視点の違いがカジワライッキ時代の格闘漫画との相違点で新しさだと思うのです。
[2003年2月1日]
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