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王宮に入り、2階への大階段を登ると、吹き抜けの回廊の左側の壁が見事なモザイク画で飾られている。
ここがパラティーナ礼拝堂(Cappella Palatina)。12世紀のアラブ・ノルマン様式の礼拝堂だ。
内部は壁面もアーチも天井のクーポラ(円蓋)も金色に輝くモザイク画で埋めつくされている。
とにかくどこを見ても豪華で圧倒される。
「玉座のキリスト」や「全知全能の神」のモザイクは画は、コンスタンチノープル、ラヴェンナと並びキリスト教美術の最高傑作と称されているそうだ。
外に出ると雨が降っていた。
朝、ホテルを出る時はいいお天気だったので、ふたりともカサを持ってきていなかった。
小降りになるまでしばらく雨宿り。
次に向かったサン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会は、なぜか臨時休館。
教会の近くに小さなロスティチェリア(軽食の店)があった。
おじさんは英語が全然通じなかったけれど、ガラスケースの中に料理が並んでいるので指さしでOK。
アーティチョークとチーズ(?よくわからなかったけど、おじさんのおすすめ)の揚げ物、サラダを選び、パンとカプチーノで簡単な昼食にした。

モンレアーレへ
午後はパレルモ郊外のモンレアーレの町へ。
インデペンデンツァ広場からモンレアーレ行きのバスが出ている。
バスはチケット制なので、チケット売り場で往復分2枚のチケットを買う。
ちょうどチケット売り場の前にモンレアーレ行き(389番)のバス乗り場があった。
やってきた389番のバスに乗り込み、刻印機にチケットを差し込み刻印する。
この刻印がないと、検札があったとき罰金を取られてしまう。
ちょうどお昼のラッシュ時なのかパレルモ市内は渋滞でなかなか進まなかったが、市街地を抜けると、バスはオリーブ畑の中を快調に走り始めた。
モンレアーレの町はパレルモから約8km。標高310mのカプート山上にある。
バスはオリーブ畑の続く坂道をぐんぐん登り、ドォーモのあるヴィットリオ・エマヌエレ広場に着いた。
詳しい町の地図が欲しかったので観光案内所を探す。
この広場にあるはずなのに、なぜか見つからない。
そのかわり(?)銀行があったのでここで両替をすることにした。
大きな町の銀行ではたいてい行列ができているけれど、ここは並ぶことなくすぐに両替できた。
銀行に行くなら、こういう小さな町が狙い目かもしれない。
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