noriinu  雑記帳(2004年〜)

日記代わりの身辺雑記です。不定期に書き込みます。

過去の雑記(〜2003年)


 2004.5.30(日) 
気になる地味な漫画家、草野誼(以降も含め、敬称略)

 木村晃子の漫画を追っかけてレディースコミック(主に秋田書店『デジール』と白泉社『Silky Special』)を買っていたら(40代の男が買うのも勇気がいります)、他にも気になる漫画が出てきました。
 『Silky Special』では、我孫子三和の「海を見ていた犬」。キザエモン叔父さんとの仲がここまで進むとは思ってもみなかったが、こうなったらなったで納得してしまうストーリー展開です。『デジール』では、坂口みくの絵と、太田さよりのストーリー。
 中でも最近特に気になっているのは、草野誼です。「お弁当放浪記」「ゆびきり」「れんげの海」といったところを買った雑誌で読んで、そのストーリー・プロットの巧さが心に引っかかりました。斜に構えて見ると、「くさい」「お涙ちょうだい物」という方向になりかねませんが、それを押しとどめる力を持っています。
 作者のホームページで作品集の通信販売をしていたので、思わず買ってしまいました。「いのち輝いて」(ソーイングブックシリーズ。必ず裁縫シーンが出ます)、「名残りの薔薇」の2冊です。「いのち輝いて」では、web上の評判通り「みどりの服」「雪はふりつむ」が極上の佳品。
 実は、絵はそんなに私の好みではありません(でも、ここ数年でかなり上手くなっているようです。作者本人も昔の絵を「血走った絵」と表現していました)。しかし、読んでいくうちにストーリーとこの画風が妙にしっくりしてくるのです。このストーリーを、あか抜けた画風(CLAMPやらアニメ系とか)で描かれたら、変だろうし。私は諸星大二郎も好きですが、彼も絵は上手くないけれど、ストーリーのどろどろした感じが絵と妙にマッチするのと似ています。
 デビューが「if」というレディースコミック誌ですが、私は全然知らない雑誌です。レディースコミックもまあまあ読んだ方で、どうしようもない作品も多かったですが、このような漫画家に場が与えられ、育つのですから、どの分野にしろ裾野が広いということは意味があるのだなと思いました(その点で、「悪書追放」などのメディア規制は反対論者です)。
 作者ホームページを見て驚いたことは、草野誼というのは男性だったということです。裁縫、料理、育児といった題材これほどうまく処理しているから、女性としか思えなかったのだけれど…。最初、くりきあきこと同じホームページなので、そちらと同一人物なのかとも思ったのだけれど、絵(4駒ではなく、ストーリー漫画の方)も全然違うし…。旦那の方だったのですね。4駒ではお腹が出た、眉毛が太い目がパチクリした姿ですが、実際もそうなのでしょうか。さらに驚きなのは、私と同年齢、それも誕生日が7日早いだけということでした。
 その後、単行本「ガレージ・ママ」1巻、2巻、「かんかん橋をわたって」もWEB通販で買いました。「かんかん橋」はレディースコミックではよくある嫁姑物ジャンルなのですが、作者が描くと一味もふた味も違うのですね。どう展開するか気になります。
 しかし、単行本3冊とも、奥付を見ると第1版で増刷されていません。ガレージ・ママの3巻が出ない(出す分量は描かれている)理由になっているようですが、売れていないですね。本当に地味な漫画家です。でも、私としては今一押しの漫画家。特に過去の短編を読みたい。ぜひとも、過去の作品を単行本化してほしいものです。現時点では、デジールで以前の作品を再掲載するのを待つくらいです。
 過去の作品集「愛よりも深く」も入手したいのだけれど、作者のHPでは完売。楽天のeasyseekに「探し物」として出してみましたが、どこからも情報は来ません。やはり地味なのかな〜(あるいは買った人は手放せないのか)。誰か譲るか貸してくれませんか。

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