操作方法


ここでは、TheSkyとAutomadomeを実際に使ったドームの操作を説明します。

Automadomeの実行 

TheSkyの実行

終了手順
1.Automadomeの実行

 (1)スタートメニュー → Automadome




 (2)Setupを行います。 Dome → Setup

   COM Portは、シリアルケーブルを接続したCOM1またはCOM2を指定します。
   Baud Rateは9600のままに、Elevation not significantはチェックします。
   その他の項目は使用しません。
   この操作は1回実行すれば次回からは不要です。




 (3)SetupのGeometryボタンを押します。

   ドームの大きさなどの属性を指定します。はっきり言って指定する値の意味がよくわかりません。
   指定してもしなくても動作にそれほど影響があるとは思えませんが、一応わかる範囲で指定して
   おきます

    Dome radius : ドーム半径、2.3mのドームであれば1150ミリを指定する。

    Zm     : 赤道儀の不動点の高さをミリで指定する。

    Xt      : 赤道儀の極軸の中心から望遠鏡の中心までの距離をミリで指定する。

    Yt      : 0を指定する。

    Offset of telescope from mount : 0を指定する。

   この操作は1回実行すれば次回からは不要です。




 (4)Dome Controllerと接続を開始します。 Dome → Link → Establiish




   接続が開始されるとAzimuth:の右側に○と×が交互に表示されます。




 (5)ホームポジションにドームを移動させる。 Dome → Find Home

   ドームが左回りで回転しホームポジションを探して止まります。







 Automadomeの操作は以上です。
 Automadomeのタスクはドーム操作の間は終了させないでください。


2.TheSkyの実行

 (1)スタートメニュー → TheSky Astronomy Software

 (2)Automadomeとリンクさせます。

   TheSkyが立ち上がって星空が表示されたら、CtrlキーとShiftキーを同時に押しながらDキーを押し
   ます。Dome Controllerの画面が開きますので、次の指定を行います。




   Dome → Setupをクリックし、Internet Settingをローカル接続に設定する。
   Local connectionをチェックしOKをクリックする。
   この指定を外すとインターネットを使って遠隔地のリモート制御も可能になるようです。
   ここでは直接パソコンに接続するのでLocal connectionを選択します。

   この操作は1回実行すれば次回からは不要です。




   Dome → Link → EstabliishをクリックしAutomadomeとの論理接続を行なう。
   これでAutomadomeとのリンクが取れ、TheSkyの星空画面の真北の位置にドームのスリットが表示
   されます。





TheSkyの星空画面上の白線枠がスリットの位置

 (3)望遠鏡とリンクさせます。

   TheSkyでドームを回転させるためには、望遠鏡とリンクを取り同期させる必要があります。
   実際に望遠鏡とパソコンを接続して制御させることもできますし、接続しないでシミューレート機能
   を使ってドームを動かすこともできます。

   ここでは望遠鏡の接続はしないでシミューレート機能を使った操作方法を説明します。

   Telescope → Setup を選択する。




   Telescope Setupのプロパティが表示されたら、Control systemはSimulatorを選びCloseボタン
   を押します。オプションの設定は、ディフォルトのままでかまいません。

   この操作は1回実行すれば次回からは不要です。




   望遠鏡(シミュレーション)と論理接続します。Telescope → Link → Establiish

   接続すると望遠鏡の向いている位置が星図上に表示されます。
   ただしこの位置は実際に望遠鏡が向いている方向ではありませんので、手動で実際に向いている方向
   に望遠鏡を向けてやる必要があります。

  (変更の仕方は後述します。





望遠鏡の向いている位置が星空画面上に白丸で表示されます。

 (4)ドームスリットの移動

   望遠鏡の位置が設定できたら、ドームスリットを望遠鏡の位置まで回転させます。

    Dome → Goto

   Goto画面が開くのでOKボタンを押します。表示される数値は絶対に変えないでください。
   OKボタンを押すとドームが回転を始めます。
   回転が終わるとメッセージが表示され、ドームスリット位置が望遠鏡の向いている方向に合致します。










 (5)望遠鏡とドームスリット位置を変更する。

   望遠鏡を星図上の任意の位置に向けたい時は、その位置にカーソルを持っていって左クリックします。

   星図上に赤色の3重丸が表示され、Object Informationのプロパティが表れます。(現在、望遠鏡が向
   いている位置は白丸に十字です。)

   もし新たに望遠鏡を向ける天体が現在表示されている星図上になければ、一度に操作はできません。
   その天体に行きつくまで、少しずつ望遠鏡を移動させなくてはなりません。

   位置が確定したらプロパティ下のボタンを押してください。
   望遠鏡が動き出し、現在位置(白丸十字)が赤丸のほうに移動していきます。
   赤丸と白丸が重なると望遠鏡の位置修正は終了です。
   つぎにドームのスリットを動かします。方法は前述(4)ドームスリットの移動を参照してください。


左クリックした場所に赤色の3重丸が表示され、Object Informationのプロパティが表れます。

 (6)望遠鏡とドーム回転を連動させる。

   TheSkyでは望遠鏡とドームを連動させて動かすこともできます。 Dome → Coupled
   Coupledをクリックしチェックを入れます。
   望遠鏡の移動と連動して、ドームも一緒に回転します。




3.終了手順

 TheSkyとAutomadomeを終了する場合はつぎの手順となります。

 (1)TheSkyでのリンクを切断する。

   望遠鏡とドームのリンクを切断します。どちらが先でも後でも問題ありません。

   ドームの切断  Dome → Link → Terminate
   望遠鏡の切断  TheSkyのタスクバーでボタンを押します。




 (2)Automadomeのリンクを切断する。

   ドームI/Fボードの電源を切ることが出来ます。




 (3)TheSkyとAutomadomeを終了する。

  
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