ホーネット ワンメイクツーリング

みなえ’S レポート!! <2>

<9/4・土曜日 その2>

昼食のほうとうをたべる。

あずきほうとう、これはすっかり「おしるこ」だった。なのに、どんぶり大の鉄鍋一杯はいっている。

強制的に私の所へもおすそわけが回ってきた。わ、デザートにいいね、これ。お茶くれ〜!

お昼ご飯には向かないけれど、みんなで一つを分け合えばおいしい。甘党なら一杯いけるのかも。

でも、甘党ではない梅パパがこれを頼んでしまって、悲鳴を上げていた。あらら…。

 

なぜか卓也は 豚カツを食べていた。ほうとう屋さんなのに。ま、いいか。

 

出発。いよいよ、全員集合した骨軍団が発進である。ここで東京に帰ってしまうS氏が離脱。

あ、おなじみの古いメンバーなのに一言も話せなかった。残念。休日出勤の魔の手は、S氏にも及んでいたのである。

卓也は ビーナスラインの途中までは同行できることになった。雨がぱらついてきて、慌てて全員でカッパを着る。

お互いの骨の見せ合い、卓也のような違う車種の見物で、駐車場は騒然としていた。

 

カッパを着て諏訪の街を通り抜ける。R20。同じバイクばかりの大集団。

先頭集団は隊長のyuuji氏を除くと全員「女の子」。

途中のプロス店では外にいたスタッフが釘付け。見て見て〜!! …ちょっと嬉しかった。むふ。

路面は 乾いてたり濡れてたり、まあ、団体ツーリングのペースだから恐くはなかった。

 

山へ。ほっそい急な上り坂。坂道発進で苦労しそう。こんな所に一時停止なんかがあったら…あったよ。

坂道発進な一時停止で助け合って、ああ、あたしたちのカンケイって美しい、と思った。ほんとに。

 

霧のくねくね道を上り、ビーナスラインへ入った。もう、ここがどこだかよくわからない(笑)

たまに見晴らしが良くなり、また霧に包まれる。

カーブの度に 後ろのメンバーが見え隠れした。初めて後ろを振り返った。わ、ほんとに骨だらけだ!! 

どこまでいってもホーネット、ホーネット、ホーネット!!!

 

料金所の所で 卓也は一人群馬方面へ。ホーネット軍団は松本へ向かう。

手を振りながら、卓也は ブーツカバーがステップに引っかかり、よろめいていた。あぶね〜あぶね〜。

…かっこわるぅ。

 

平均時速20km/hくらいしかでない細い林道も通り、松本へ。そういえば途中「一瞬休憩」もした。

どうやら時間が遅れているらしかった。隊長達がなにやら相談している間、私は持参したアマチュア無線機をあけあけさんとご主人にセッティングしてもらっていた。ああ、助かった。説明書持ってきてよかった(笑)

 

一気に山を下る。少し暑くなってきた。でもまだ細い林道なので対向車が飛び込んで来るとびっくりする。

私はたしか前から9台目。最初の4〜5台とすれ違ったところで「もうバイクはいないだろう」と思ってくるらしい。まさかこの後ろにあと20台近くのバイクが繋がってきていると思ってないのだろう。

先入観とは恐ろしい。

あけあけさんが 後ろの旦那様たちに無線で対向車のことを知らせていた。

 

松本市内で、はぐれた。

4グループくらいだったのだろうか?

後ろが離れたので私だけがそこで待っていたら、誰も来ない。ケータイで電話しまくり、無線で情報キャッチ。

お互いに場所を把握できないし、かなりてんでんバラバラな場所を走っているらしい。

先頭にいた女の子集団だけで宿泊先へ向かう事になった。松本市内は晴れていたのでカッパを脱ぐ。

そういえばさっき、道ばたのおばあさんが私を怪訝そうに見つめていた。カッパのせいだったのか?!

 

国道へ。道がよくわかんなくなった。向かっている方角は分かるけど、もうついていくしかない。

かなりの交通量で、工事渋滞もあった。信号待ちの途中で地図を入れ替えるつもりが うまく入らないうちに発進。

左手で地図と無線機の説明書を持ったまま走り、次の信号で必死に停まった。

ここで仲間同士でぶつかるわけにいかない。ぽちこさんが心配して、笑っていた。私も笑うしかなかった。

生きてるってすばらしい。気を付けよう。とりあえず地図はタンクとカラダの間に挟み、長い信号待ちでやっと収納。

 

後ろから見る「女子の千鳥走行」は とても美しかった。訓練されたマスゲームを見ているようだった。

初めて顔を合わせて一緒に走るメンバーとは思えないほど息が合っていた。

後続車が遅れれば待っていて、追いつけば融け合うようにまた千鳥へ。

順番が狂っても乱れない。縦でも横でも 合流すれば融け合ってゆく。

おもわず鳥肌が立った。

 

やっとの思いで宿泊先の穂高町にある「泉郷」付近へ。

無線機で私を呼ぶ声がした。やむやむさんだ。「どこにいますか?」説明できない〜。

もう、男性達は全員到着しているらしい。

入り口への道をちょっととおりすぎてしまい、Uターン。

私は人の家の敷地にちょこっと入って 押して方向転換した(笑)

得意技である。教習所でも初日から「取り回しがものすごくうまい」と誉められたのだ。毎日バイクを何台も動かしてバイクショップの閉店準備をしていたから当然かもしれない。原付から大型まで、特別重いのを除いてはいろいろ動かしてキレイに並べていたのだから、慣れてしまっていた。

しかし、それではUターンは上手くならなかった。

 

やむやむさんに「きっと、そろそろつくので赤い絨毯ひいてまっててね」と告げた。

でも、絨毯はひいてなかった。残念。取り寄せが間に合わなかったのかしら。

 

いったん集まってから 宿泊する建物へ。バラバラと走り始めたため、前に行った人を見失う。

周囲は山なので本当に暗い。後続の何人かが来て、「どこ?どこ?」と訊き合うが誰も知るはずがない。

「遭難しちゃうねぇ」「野宿か?」などと冗談を言っていたら 良太さんが冷静に梅パパに電話。

部屋番号を聞き、お迎えを出してもらった。よくわかんないけど、だれだったか分かんないけど、ついていく。

が、おいていかれそうになった。やっぱり野宿?!そんな言葉が頭をよぎる。 …しかし、一本道でまもなく到着。

女子切り込み隊長のぽいちゃんがすでに待っていた。

なんだかんだと大騒ぎの末、全員がたどりついてバイクを停める。

ぽいちゃんが私のバイクを上手く隅っこに寄せてくれた。暗闇に、ホーネットが売るほど並んだ。

 

夕ご飯!

荷物を貸別荘に押し込んで着替え、安曇野ブルワリーへ バスで移動。

バーベキューは 飲み放題、ステーキも食べ放題。

ぽいちゃんと一緒に座って、サンダル&ジャージで来たくせに気分は女王様(笑)

「あれ取って〜」「それ取って〜」と 初対面なのに人をアゴで使い、(中村さんとか)

肉が焼けると「ほれ! 燃えちまうからさっさと喰いなっ」と威張る始末。

隣のテーブルに座ったメンバーにも「ほれ!焦げっちまうよっ!」と群馬のおばちゃん度を披露してしまった。

「焼きすぎたらいけません」というお店の人のアドバイス通り、さっと焼いたステーキは美味しかった。

野菜も食え!と全員に割り振り、次の肉を焼く。

ワインやビールもおいしかったし、果汁100%ジュースも美味しかった。

いっぱい飲んで、いっぱい食べて、いっぱい喋った。

ここまできても 私は横暴なヨメだった。あ〜、たのしい夜!

 

別荘の部屋で 再び宴会。ビデオ上映や差し入れの日本酒・ウィスキーで盛り上がる。

名古屋限定のプリッツもあった。もう、どこで何が行われているのか、全部は把握できない。

よなこちゃんと語り、しみずっちぃと語った。

12時過ぎたのでお子さまは退散。部屋に戻ってからも すぐには眠れず、うろうろしたり体操してから眠った。

ひよっ子ちゃんと、あけあけさんとごえもんさんと並んで寝た。

 

朝。よなこちゃんは?

ごえもんさんは もういなかった。あけあけさんも起きていた。

ゆうべ、何度か寝返りを打ったとき、こんなにゴロゴロと動いているのは私だけだった。

みんな、大人だなあ。そしてよなこちゃんがあらわれた。どこにいたの?

宴会場にしていた部屋で眠ってしまったらしい(笑)

そういえば 昨夜のよなこちゃんははじけていたのだ! むふ。

昨夜話せなかった分、少しお話ししてから起きあがる。朝ご飯食べに行かなくちゃ。

朝のバイキングは、いねさんといっしょに食べた。いねさんは、昨夜まつげクラブ(平部員しみずっちい)に入ったのだ。

いねさんが瞬きをすると 風が吹いた。…ウソ。

 

ああ、そういえば昨夜のお風呂は楽しかった。ぽいちゃんとよなこちゃんと、脱衣所で座り込んでお喋りしてたのだ。

何を? …忘れちゃった。

ぽいちゃんと一緒にお風呂にはいるのは2度目だった。