今日は白骨温泉へ行く。ウソみたいな夜が明け、ホンモノの朝が来た。

でも、ウソみたいなホーネットの群はそこにあった。ホンモノだった。夢じゃなかった。

出発前に全員で記念撮影。

昨日、お使い部隊で途中転けてしまったともくんが　長野に住む友達と一緒に車で帰るという。

途中まで良太さんのＣＢＲ１１００・ブラックバードの後ろに乗り、待ち合わせ場所へ。

みんなで手を振って　別れた。怪我してなくて、よかったね。

（ともくんが怪我したときのために、しみずっちいは新しいメンタムを買って持ってきていたらしい。

ちょっと前に　千葉でメンバーが集まったとき　ともくんが転けてすりむき、しみずっちぃの家にあったメンタムを嫌がるともくんに無理矢理塗ったら　効いたそうだ。）

ガソリンスタンドへはいる。このあたりはリンゴ畑ばかりの田舎なので、おじさんが一人しかいなかった。

自販機もなく、ぽいちゃんと近くのコンビニ？へ走って　水分補給。

順番待ちは結構長く、ジュースを飲んで日陰にいても２０台の給油は終わらなかった。

こうやって　時間が過ぎていくのね。

のどかな道をひた走り、だんだん山道へ。

あちこちに「上高地」の文字が見えてくる。

しかし　マイカーやバスが多く、小さなトンネルの手前で流れは完全に止まってしまっていた。

トンネル内でバスがすれ違えないらしい。

エンジンも切り、スタンドを出し、バイクから完全に降りてしまった（笑）

大勢だから安心してできること。始めての体験にドキドキした！

思ったよりも細い道が続き、白骨温泉へ。とうとう来てしまった。

Ｏ誌の編集部の人とも会えた。取材である。

温泉の場所を確認し、先に昼食を取ることになった。

白骨温泉粥。川魚の佃煮、野沢菜漬けと一緒に食べる。最近疲れ気味だったお腹にもやさしくて、美味しかった〜。

温泉での取材では、女子は入場はするが入浴しないことになったらしい。

ちょっと安心してしまった（笑）

しかし　いざ取材が始まってみると、

あ〜っ、気持ちよさそう！！　お湯も白くて濁っているので、混浴露天風呂でも　お湯の中が見えない！

足先だけ入れて我慢した。うぅ。

あとは写真を撮りまくり。白骨で一番大きい温泉宿なのだそうだが、正直言って　ライダーには優しくなかった。

温泉の中にはいるときも、「入湯の人数分だけはちゃんと払ってくれ」と何度も言う。

こちらは入浴するのだから、それは当たり前だと思っている。お湯に入らない人の分は料金はいらないと言ってくれたのに、それでは返ってイヤミだった。

舗装済みの駐車場は宿泊客専用、バイクだろうと車だろうと、坂の砂利敷き駐車場を利用。犠牲者一名。

取材のための玄関前での撮影も「エンジンを掛けてはダメ」「時間内に」と玄関先から大声を出され、

いやな感じだった。気になり始めると次から次へと問題点が見えてくるものだ。

ここで早く帰る何人かが別れた。

ゆっくりとした入浴は　さっき食事した「煤香庵」で。私はやめておいた。だって　帰るのイヤになるもん！

おみやげを買ったり、お喋りしたり、ほんのちょっと取材の続きの写真を撮ったり、

楽しかった。けど、帰りが少し心配に。まいっか。家は群馬だし〜（笑）

新しい地図を見せてもらって、高速での帰宅ルートを検討した。よし。

最後の給油をして　松本インターへ。日曜の夕方なので、国道も大渋滞。

この辺りで何人かの「今日は参加できなかったＭＬメンバーの、友達」という人が見ていたらしい。

そばの畑や　花の農家が多かった。

松本インターからは、新潟へ向かうハッチーさんと　長野市のＺＯＯちゃんとの３人になった。

料金所の所で南へ向かうメンバーに手を振る。あ〜、一気に寂しくなった。

風を切って走り続け、最後のＰＡへ。ここで一人になる。私だけ上信越道へ。

一人で真っ暗な高速をひた走る。ああ、寂しいよ〜。雲行きも怪しかったし　寒くなってきてとうとう長袖シャツの登場。

軽井沢の西側、佐久平ハイウェイオアシスで軽く腹ごしらえをして、再度出発。あまり食欲はない。

軽井沢を抜け、下仁田〜富岡の土砂崩れ工事中の大渋滞を抜け、

（すごかった！　完全に止まってて、動かなかった。田舎なのにね〜）

藤岡インターへ。ああ、我が家が近い。

安心しちゃって信号で立ちゴケ、なんてならないように用心しながら高速を降りた。

長く連なるホーネットのテールランプが頭の中をちらつく。

バックミラーに写るヘッドライトとウィンカーの群れも、もうなかった。

夢みたいな二日間が、あっと言う間に通り過ぎてしまった。でも、これは事実だった。

たくさんの仲間にあって、楽しい時間を共有したのだった。

この一週間後、ずっと続いていた「吐き気」が　つわりだったことが発覚しました。

このまま順調にいけば、私は一年ほどの「骨休め」に入ります。

ああ、ジャンプ写真も撮っちゃったし、宴会も楽しんじゃいました。

でも　もしこの子供が産まれたら「このお兄ちゃんやお姉ちゃん達とバイクでお出かけしたんだよ」って

教えてあげよう。

最後まで読んでくださった皆さん、ありがとう。

思ったよりずっと　長くなっちゃいました。