Star Trek the Next Generation 7th season


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惑星連邦 ゲリラ部隊
Preemptive Strike

第7シーズン 第176話
宇宙暦:47941.7

マキーにロー・ラレンが潜入する事になった。そこでは、造反した植民者たちが武器を密輸している疑いがあった。

惑星連邦ゲリラ部隊-あらすじ-


最高のエピソードであることに疑う余地はない。ベイジョー、そしてカーデシア、そして惑星連邦。ローは自分の成すべきことに気づく。

Michelle ( ロー・ラレン役 ) は、以前登場した時とはがらりと雰囲気が変わっている。出産したようだが、美人なのは相変わらずで、好演している。

監督:Patrick Stewart
Cast
ロー・ラレン:Michelle Forbes



惑星連邦ゲリラ部隊


エンタープライズはカーデシアとの国境地帯の保安問題に関する話し合いへ向かっていた。
ロー・ラレンがテンフォワードに入って来た。彼女を見たジョーディやビバリー、ディアナが集まり、再会を祝った。ローは上級戦略士官になるための訓練をしばらく受け、大尉に昇進していた。久しぶりにエンタープライズに戻ってきた彼女のために歓迎会が開かれていたのだが、予想以上のもてなしにローは戸惑い気味。ローはピカードが彼女に声をかけないまま出口から出てくることに気づいた。 その直後、ピカードからローにブリッジへ来るよう連絡が入る。彼女がテンフォワードから出ると、通路にはピカードが待っていた。二人は微笑みあい、話しながら歩きはじめた。ローは自分を拾ってくれたお礼を言う。その時、ライカーからカーデシア艦からの救難信号を受信したとの報告が入り、二人はブリッジへ向かった。

ブリッジ。ローは操縦席に座った。センサーの観測によればカーデシア艦は数隻の小型艦からの攻撃を受けているようだった。そしてその小型艦は連邦のものらしい。ピカードたちは顔をしかめる。

戦闘区域に接近したエンタープライズのビューワーには数隻の小型艦、そして攻撃を受けるカーデシア艦が映し出された。連邦艦を操っているのはマキー(カーデシアと敵対するゲリラ勢力の呼称)のようだ。エンタープライズからの呼びかけにも双方からの返答はない。ゲリラ艦は編隊を組み、一気に勝負をかけようとする。ピカードは両者の間で光子魚雷を爆発させ、マキー艦の攻撃を中止させることに成功、マキー達は撤退していった。

カーデシア人たちは治療のためエンタープライズに収容された。艦長のガル・イデックは最近マキーの活動が活発化していること、そしてなぜ民間人に連邦の武器が流出しているのかとピカードに問い詰める。反論するピカードだが、ガル・イデックはこのままでは武力行使にでるしかないといい残し、自分の艦へ戻っていった。
ナチェフ提督がエンタープライズにやってきた。彼女が来たのは過激化しすぎたゲリラ活動を押えるために彼らの正体を探り、殲滅させる作戦を指示するためだった。そして、ある人物を指名した。

作戦室にローが呼ばれた。ピカードは提督の方から彼女を指名して来たと話した。ローはカーデシアに力を貸すことになることにやや抵抗を感じているようだが特に驚いた様子もなく、任務を引き受けた。「その理由は艦長の期待に答えること」、彼女はそうピカードに言った。
きたならしい酒場。ベイジョーの服に着替えたローが入ってきた。あたりを見廻し、男の座っているテーブルに座った彼女の様子をカウンターにいた男がじっと見ている。少し遅れて武装したウォーフとデイタが酒場に入ってきた。ローはあわてて男に抱き付き、キスをする。ウォーフたちは黒髪のベイジョー人の女をカーデシア兵殺害容疑で探していると客たちに尋ねた。するとカウンターの男はもうここにもいないと答え、デイタたちは出ていった。ローはカウンターへ行き、男に礼を言う。すると男の方から近づいてきて、本当にカーデシア兵を殺したのかと尋ねる。彼女が答えをはぐらかすと、男はカーデシア兵の一人や二人殺してもかまないと言い出した。ローが聞き返すと、男はいきなり彼女を気絶させてしまった。

ローが目を覚ますと、どこかの一室に寝かされていた。足元には先程の男、そして老人、女が立っていた。マシアスという老人は危害は加えないと話す。ローは出て行こうとするが、銃を突き付けられ、様々な質問をされる。ローはそして自分がベイジョー出身で元連邦の士官だったこと、連邦のカーデシア対策に嫌気がさした為に逃亡していること、そしてカーデシア人を殺したことを話した。ローが逆に三人の正体を尋ねると、初老の男は「カーデシアに反発するシンパ」であると答えた。ローが「それならば仲間に加えてくれ」と申し出るとマシアスは若い二人を退出させた。ローと老人は部屋をでて、街へ出た。

マシアスはローのことを一応信用してくれたらしい。二人はカーデシアの横暴と連邦の対応のまずさを話しながら、喫茶店のようなところへ入っていった。マシアスは「ハスペラート」というベイジョー料理を注文し、ローを驚かせる。彼にはベイジョー人の親友がいて昔よく作ってくれたという。その友人は地下活動をしていて命を落とした。ローは暗い表情で死んだ父もハスペラートを作るのが得意だったと思い出す。マシアスはロー自身もそれを作ることが出来ると聞き、目を輝かせながら「今度食べさせてくれ」と頼んだ。

そこへ先程の二人が戻ってきた。ローの話したことを連邦のデータバンクで確認しに行っていたのだ。彼女の話は本当だったと二人が報告すると、「わかっていたよ」とマシアスは笑いながら答えた。
マキーのメンバーが集まっている部屋に男とローが入ってきた。カリタは「悪いうわさ」を聞いたという。カーデシアが連邦の目を盗んで生物兵器を使おうとしているという。皆先制攻撃をかけることに異存はなかった。ただ医療用物資が不足しているとマシアスは言う。ローは自分に任せてくれればエンタープライズから盗み出せるだろうと申し出る。出来るはずが無いという若い二人。だがマシアスは「辛いハスペラートを作る人だ、まかせてみよう」と言い、カリタも一緒にローと行くことになった。

ローとカリタは小型連邦艦でエンタープライズへ向かっていた。セキュリティーコードがなければ接近したことがばれてしまうと心配するカリタに「大丈夫」と答えるロー。彼女はセキュリティシステムにアクセスしてコードを割り出せるはずだという。
やがてローはシステムへのアクセスに成功する。続いてセキュリティコードを打ち込まなければならないと聞いたカリタは「ひきかえそう」と言うが、ローは聞かない。すぐにローは正しいコードを発見し、セキュリティシステムをごまかすことに成功した。

そのころエンタープライズでは潜入してから一週間以上も連絡のないローのことが心配されていた。だが近くの科学船から救難信号が入り、ピカードは仕方なくそちらへ向かうよう指示する。遭難した船がいるトピン星系には強力な磁場があり長距離センサーは使えないとデイタは報告する。方向探知センサーで地道に探すしかなさそうだ。
その頃、ローたちの小型艦はトピン星系の惑星の陰に隠れ、エンタープライズの接近を待ち構えていた。カリタは本当にうまく行くのか確信が持てないようだが、ローは絶対成功すると自信たっぷりだ。直にエンタープライズがやってきた。

科学船らしき艦影を発見できないエンタープライズは、科学船からの救難信号を再び受信していた。
小型艦ではローがにせの救難信号を発信し、同時に転送ビームの情報をセットした。あとはエンタープライズのシールドの中に入り、医療用物質を回収するだけだ。
ウォーフが救難信号の中に小型艦からのメッセージが隠されていることに気づいた。ピカードはその解読を急がせる。
ローはシールドには弱点があるとカリタに説明する。艦の後方、エンジンの真後ろの部分は弱くなっているはずだ。

エンタープライズ。救難信号の解読はできなかったが、どうもローが送ったものだと推測された。ピカードたちが驚いていると、センサーに何者かが艦のセンサーを破ろうとしていることが感知された。ピカードはわざと通過させてやるよう命じた。
小型艦はエンタープライズのシールド内に侵入することに成功、医療用物質も転送し、エンタープライズから離脱した。
貨物室から医療用物質がなくなったことは、エンタープライズ側でもすぐに気付いた。だがピカードは一応攻撃する振りをしただけで、ローたちの乗る小型艦をそのまま行かた。ライカーたちはローの戦略に感心する。

惑星ではマシアスたちがローたちの作戦報告を感心して聞いている。カリタたちもすっかりローのことを信用したようだ。カリタたちがカーデシア襲撃の作戦を立てるため去っていくと、マシアスは「一目見たときから信用できる人物だとわかっていた」とローに語り掛けた。ローの表情は複雑だ。
マキーたちの信用を得たローはかなり自由な行動を許されるようになり、単独でエンタープライズに帰還した。ローはマキーの行動を報告する。ピカードがカーデシアが生物兵器を輸送しているという偽の情報を流し、おとりの輸送船団に攻撃を仕掛けてきたマキーを一網打尽にするという作戦を思い付き、ローに実行するよう命じる。ローの表情は冴えないが、ピカードの目を見ながら「なにがあっても任務はやり遂げる」と言った。

惑星。ローはピカードの作戦どおりカーデシアの生物兵器のうわさは事実で、その原料が次々に運び込まれているようだとマキー達に報告した。マキーたちは驚き、マシアスは他の地域のマキーにも協力を要請することを決定した。
街の広場でローが一人で椅子に座っていると、マシアスがやってきた。彼は「みなに連絡してきた。これが済んだらお祝いしよう」と彼女に言う。「いつになったら終わるの?」不安そうな顔でローが尋ねると、マシアスは「カーデシアが思い知ったときだ」と答える。ローが「ずいぶん先になりそう」とつぶやくとマシアスは彼女のとなりに座り、彼女を励ました。マシアスは楽しそうに「この作戦が終わったら盛大なパーティを開こう」と語る。ローの表情は暗い。だがマシアスが「クラディオン」という楽器を演奏できると聞いたローは思わず聞き返す。彼女の父もクラディオンを演奏できた。ローは「小さい頃自分を安心させる為によく演奏してくれた」と涙ぐみながら話す。マシアスは「今からお祝いの準備に行こう」と言い、二人は立ち上がった。

だがフードをかぶった怪しげな三人組みが広場に入ってきたことには気づかなかった。三人は高台に登るとフードをとった。カーデシア人だ。彼らは広場の人たちに向けフェーザーで発射しはじめた。街の人たちは逃げようとせず、勇敢に応戦する。撃たれた男を助けようと駆け寄ったマシアスがローの目の前で撃たれてしまう。やがてカーデシア人たちは三人とも撃ち倒された。ローはマシアスに駆け寄る。彼は静かに「年老いた兵士が死ぬとき、だれかがその後を継いでくれる」といい、息を引き取った。ローは泣きながら空を空を仰いだ。

惑星の酒場。カウンターでピカードが飲んでいると、ローがやってきた。二人は娼婦と、客を装う。奥のテーブルに行き、いちゃつく振りをしながら話をはじめた。ローは「作戦は失敗、マキーは流した情報に乗ってこない」と報告する。ピカードが諜報部の報告と違うと言うと、ローはマキーにもいろいろな人がいると答えた。ローはこのまま任務を続ける気にはなれないと打ち明ける。ピカードはいままでの努力を無駄にするのかと説得、ローは一応任務を続けることに同意した。念のためライカーを送ると言い残し、ピカードは去っていった。ローは複雑な表情でピカードを見送る。

エンタープライズはおとりの輸送船団とともにヒゴラ星雲でマキーを待ち構えた。やがてマキーの小型艦の船団が星雲へやってきた。ローはライカーと同じ艦に乗っていた。もうじき攻撃可能な地点に到達しようというとき、ライカーたちの小型艦が停止した。ライカーが驚いていると、ローはフェーザーを取り出し、彼に向けた。
エンタープライズではローたちの小型艦が星雲に向け素粒子を放出していることに気づく。マキーのリーダーから何をしていると聞かれたローは星雲のかなに連邦艦が待ち構えていると教え、マキーたちはそれを確認、攻撃を中止して去っていった。

ただローの小型艦はエンタープライズへ接近していた。ピカードはローを拘束するよう命じる。
だがローは涙ぐみながらライカーにエンタープライズに戻るつもりはないと話す。ピカードにすまないと伝えてくれと言付けするようライカーに頼むと、彼女は他のマキーの艦へ転送されていった。

エンタープライズに戻ったライカーは作戦室へ行き、ピカードに一連の計画について報告した。ライカーはピカードを責めるような表情でローの言葉を伝えると、出ていった。ピカードは固い表情のまま、ずっと考え込んでいた。




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