Star Trek the Next Generation 7th season


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クリンゴン戦士への道
Firstborn

第7シーズン 第173話
宇宙暦:47779.4

クリンゴンの戦士として生きる事をアレキサンダーに教えるようとするウォーフの前に、弟の友人が現れた。はじめはウォーフに助力しようとしていたのだが......

クリンゴン戦士への道-あらすじ-


やや反則的な結末だが、ウォーフとアレキサンダーの交流が描かれた印象的なエピソード。

それにしてもルーサ達はなんで出てきたのか......

監督:Jonathan West
Cast
ケムター: James Sloyan
ベトール:Gwynyth Walsh
ルーサ:Barbara March



クリンゴン戦士への道


ウォーフが「戦士になること」について話している。彼の肩にはクリンゴンのが掛けられている。ドアが開き、アレキサンダーが飛び込んできた。アレキサンダーが制止する間もなく、彼の友人が水風船をウォーフにぶつかってしまった。ウォーフは「これは何の真似だ。今日は早く帰ってくると約束したろう」と怒り出す。
ウォーフは「お前の将来に関する大事な話がある」とアレキサンダーを机に座らせた。さっきまで彼が話していたのはアレキサンダーにする話の練習だった。ウォーフは所々間違えながら戦士になるための儀式について説明し、戦士になる決意を示す蝋燭に灯を点せと命じた。だがアレキサンダーは「戦士になんかなりたくないよ」とウォーフに言い、自分の部屋に戻ってしまった。

エンタープライズとランデブーする予定になっていたキエサージがまだ到着しない。観察ラウンジでは空いた時間をどうすごすかが話し合われていた。会議の間、ウォーフはボーっとしていた。解散した後、ピカードはウォーフを呼び止め、「どうしたのだ?」と尋ねる。ウォーフがアレキサンダーのことを打ち明けると、ピカードは「マランガ星で行われるコトバールの祭りに連れて行くのはどうだ」と提案、エンタープライズで送っていくと約束した。
ウォーフはアレキサンダーとともに祭りを見物していた。ディアナやジョーディたちも一緒に見物していたが、ウォーフたちを見つめている制服姿のクリンゴン人には全く気づかなかった。広場で行われている劇は独裁者モローに関するもので、アレキサンダーはそれなりに興味を持ってみていた。モローは決闘に勝ち、さらに挑戦者を募った。ウォーフは広場に出ていき、モローと闘いはじめる。アレキサンダーは息を呑んで見つめているが、(もともとそう言う劇なのかもしれないが)ウォーフは負けてしまう。地面に倒れたウォーフはアレキサンダーに手を差し伸べた。アレキサンダーはウォーフからバトラフを受け取るとモローに挑戦し、モローを打ち負かしてしまった。ウォーフに誉められたアレキサンダーは結末を尋ねる。ウォーフが「カーレスがモローを負かす」と答えるのと同時に、カーレス役が登場した。カーレスは次第にモローを追いつめていく。目を輝かせたアレキサンダーはバトラフを振りかざし、カーレスに声援を送りはじめた。

夜になり、ウォーフが広場をうろついていると、楽しそうなアレキサンダーが駆け寄ってきた。アレキサンダーこの惑星でクリンゴンの子供と友達になり、今まで一緒に遊んでいたらしい。アレキサンダーは「モローの頭を見たいからお金を頂戴?」とウォーフにねだるが、「偽者に決まっている」と叱られてしまう。だが「明日もまた来ればいいじゃなか」と言われて大喜び。突然、何者か(といってもクリンゴン人だが)が二人に襲い掛かってきた。ウォーフが闘いはじめると、昼間ウォーフたちを見守っていた制服姿のクリンゴン人も現れ、彼らを怒鳴りつける。かなわないと思ったのかクリンゴン人たちは逃げ出した。ウォーフが制服のクリンゴン人に「何者だ?」と尋ねると、彼は指輪をウォーフに見せ、「あなたの友」と答える。「ケムターか!」とウォーフが叫ぶと、ケムターは「あなたの弟に頼まれ、あなたを助けにきた」と告げた。

観察ラウンジではウォーフはライカーにケムターがモーグ家のギンタック、つまり顧問アドバイザーだと説明している。ケムターは典型的なクリンゴン人で、連邦を嫌っていた。ウォーフに命じられるまではライカーとまともに口をきこうとしなかった。彼のの話では何者かがモーグ家の人間の暗殺を企んでいるようだ。陰謀の背後にルーサとベトールの姉妹がいる証拠をつかんだとケムターは言う。そして広場に落ちていたナイフにはデュラス家の紋章が刻まれていた。姉妹は数ヶ月前にDS9に現れたのを確認された後、消息がわからなくなっていた。

ウォーフたちは部屋に戻った。ウォーフはライカーに無礼な振る舞いは許さない」とケムターを怒鳴る。だがケムターも「ウォーフこそ地球人に囲まれて変になってしまったのではないか」と言い返し、アレキサンダーのことを尋ねた。「きちんと育てている」と答えたウォーフだったが、エンタープライズではアレキサンダーをクリンゴン人としてうまく育てられないと認めざるをえなかった。ケムターは「我々二人で何とかしようとウォーフに約束し、アレキサンダーの部屋に行った。
ケムターはアレキサンダーにクリンゴン星の話をする。アレキサンダーにとって惑星での出来事はかなりショックだったようだ。ケムターは「戦士になればウォーフを守ることも出来るし、自分自身を守ることも出来るのだぞ」と語り、出ていった。

ブリッジ。やはりルーサたちの行方は記録されていない。ライカーはDS9に通信を入れ、クワークに彼女たちの居場所を質問した。クワークは「うわさ」を知っているようだ。ライカーは「クワークの店でゲームに勝った時に貰った商品券と引き換えに話してくれ」と頼み、クワークもその条件をのんだ。ルーサたちは掘削機を手に入れ、カーラ星系でマグネサイトを掘ろうとしているらしい。ライカーが情報ともにケムターの信頼も手に入れたようだ。エンタープライズはカーラ星系に向かった。
ウォーフ親子はケムターとともにホロデッキへ向かった。ケムターは祭りの広場をホロデッキに再現し、アレキサンダーに「襲われた時、とおさんを助けた褐炭だろう。今、ここでやってみろ」と言った。プログラムが起動され、ウォーフたちに二人のクリンゴン人が襲い掛かってきた。戦いの途中でケムターはプログラムを止め、アレキサンダーにアドバイスを与える。アレキサンダーは敵を倒すが、とどめをさせない。ケムターが「とどめをさせ」と命じると、アレキサンダーはバトラフを地面に放り投げ、背を向けてしまった。出て行こうするアレキサンダーに敵が襲い掛かり、ウォーフはあわててプログラムを停止させる。ケムターはアレキサンダーを激しい口調で叱り出す。じっと見ていたウォーフは「もういい」とケムターを止めた。

エンタープライズはカーラIII号星に接近しつつあった。掘削作業がおこなわれてるかどうかはわからない。上陸班が洞窟に送られた。中にはゴータという男がいた。彼はこの惑星に不時着してしまったようだ。ルーサたちはゴータの宇宙船を奪い、ウハンディ星系でマグネサイトを売るつもりらしい。
テンフォワードのカウンターでウォーフが呑んでいるとケムターがやってきて、ホロデッキでの態度を詫びた。ウォーフは「俺もアレキサンダーが心配だ」と答えた。二人ともアレキサンダーがクリンゴンの文化に興味を示さず、武術的にも未熟であることを認識していた。ケムターは「アレキサンダーをクリンゴン星の学校へ通わせてはどうか」とウォーフに持ちかける。やがて二人は口論をはじめ、ウォーフはテーブルを叩きながら「父親の俺が育てる」と怒鳴る。ケムターは「一族のためならお前の養育権を奪ってもいいのだぞ。その前に何が最良かよく考えろ」と怒鳴り返した。

ケムターはアレキサンダーにカーレスの伝説を聞かせている。アレキサンダーは彼なりの解釈をしているようだが、ケムターは聞こうとしない。そして「もっとクリンゴン人らしくなれ」と諭す。アレキサンダーは「自分には地球人の血が流れているから地球人らしく行動してもかまなわい」と言い返すと、ケムターは地球人から見ればクリンゴンにしか見えない」と指摘した。そして「クリンゴンの学校に行かないか。そうすればもっとクリンゴン人らしくなり、強くなれるのだぞ」と説得しようとする。アレキサンダーは「父さんと同じだ。僕を戦士にすることしか考えていない。もう放っておいて」と叫び、部屋から出ていってしまった。

エンタープライズはウハンディ星系へ到着、宇宙船を探しはじめた。すぐにイリディアンの船が見つかったが、あまりマグネサイトを積んでいないようだ。ライカーが通信を入れるがイリディアン船の船長はあまり多くを語らない。ライカーは貴重な鉱石とマグネサイトを交換しないかと持ち掛け、船長もその取り引きに応じさせる事に成功した。ライカーはマグネサイトを艦の前方に転送させると、フェーザーで射撃するよう命じた。フェーザーに撃たれたマグネサイトは閃光とともに四散し、ウォーバードの姿を浮かび上がらせた。「まだ積み込み中だと思ったのさ」とライカーは説明し、ウォーバードをトラクタービームで補足した。

ビューワーにルーサたちが現れた。彼女たちは「商業活動をしているだけだよ」と言い張り、ウォーフが襲われた事を尋ねられると「未遂に終わって残念だね」と高笑いする。ライカーは「証拠を見せるからこっちに来い」と怒鳴った。
観察ラウンジ。ルーサたちはデュラス家の紋章の入ったナイフを見せられても陰謀を認めようとしない。ライカーはケムターに「もう一つの証拠」のことを尋ねた。ケムターはそれがクリンゴン星にあると答え、エンタープライズはクリンゴン星に向かうことになった。ケムターは「カーンに連絡した方がいいだろう」と言い、観察ラウンジから出ていった。紋章をよく見たルーサたちは息をのむ。その紋章にはルーサの息子を示す記号が刻まれていた。そしてルーサ自身も妊娠に気がづいたのは数日前だった。「どこでこのナイフを手に入れた」とルーサに尋ねられたウォーフは「ケムターに聞いてみよう」と答えた。

アレキサンダーの部屋にケムターが入ってきた。彼はディスラプターをアレキサンダーに向けた。だが後ろから飛び掛かってきたウォーフに取り押さえられてしまう。床に押さえつけられたケムターは「父さん、待ってくれ。私はアレキサンダーだ」と訴えた。 彼は未来からやってきたと言う。ウォーフは母親の最後の言葉を尋ねる。ケムターはその時の様子を説明する。ウォーフはケムターが息子だと認め、身を離した。彼は「自分を変えるために来た」と説明しはじめた。戦士ではなく外交官になったアレキサンダーは家族同士の争いを終わらせるため、報復は行わないと宣言した。その途端に刺客が送り込まれ、ウォーフは殺されてしまった。過去にやってきたアレキサンダーは若い自分をなんとか戦士の道へ進ませるため、マランガ星の祭りで刺客を雇いウォーフたちを襲わせたのだった。「でも何も変えられなかった」とアレキサンダーは言う。ウォーフは首を振り「俺を変えた。あの子にはあの子の進むべき道があることを気づかせてくれた。自分の息子を誇りに思っている」と言う。二人は抱きしめあった。

ホロデッキ。ウォーフは「ケムターは急用で艦を去った」とアレキサンダーに説明し、彼の伝言を伝えた。それは「どんなことがあっても自分の道を信じて進め」というものだった。「今度いつ会えるかな」と質問されたウォーフは「もっと大人になれば会えるさ」と答える。そしてアレキサンダーが「おけいこしなくっちゃね」と言いながらバトラフを構えると、ウォーフは「稽古はやりたくなったらやればいい」と止めた。ウォーフ親子たちはホロデッキから出ていった。




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