Star Trek the Next Generation 7th season


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謎のイントロンウイルス
Genesis

第7シーズン 第171話
宇宙暦:47653.2

乗員たちの様子が次第におかしくなっていく。まるで下等生物に退行しているかのように。

謎のイントロンウイルス-あらすじ-


はたして24世紀までにDNAの操作技術がこれほど進化しているか?それは別にしてもピカードの様子が楽しい。「デイタが振り返ったらピカードがどこかにぶら下がっているというシーン」を期待してしまったのは作者だけではないはず。

監督:Gates McFadden
Cast
Lt. Barclay: Dwight Schultz
Lt. Alyssa Ogawa: Patti Yasutake



謎のイントロンウイルス


医療室がいつになく込み合っている。。植物園で女性士官を口説いている時にうっかりサボテンの上に寝てしまったライカーは刺だらけ。バークレーは勝手に病名をつけノイローゼ気味でビバリーに迷惑がられている。結局はただの風邪で、ビバリーに免疫を活性化するDNA賦活剤を注射してもらった。デイタはスポットを連れてきた。スポットは妊娠しており、定期健診を受けに来たのだ。看護婦のオガワ・アリサは「実は私も」と妊娠を打ち明けた。

エンタープライズは小惑星帯で新しい攻撃システムのテストを行っていた。「私がガイドシステムに新しい改良を行いました」と言いながらウォーフは散発の光子魚雷を発射した。しかし二発は命中したものの、一発は弧を描きながら見当外れのところへ飛んでいってしまう。ピカードはシャトルでデイタと「二人で回収に行く」と言い出した。

「出発する前に私用を済ませたい」とピカードに許可を得たデイタは自室に戻った。そして彼はバークレーを呼び、スポットの世話を頼む。
ピカードたちの乗ったシャトルはエンタープライズを出発した。
ブリッジ。ウォーフがかっかとしている。武器システムの点検を行っているが異常はみつからない。心配したライカーはウォーフに休憩を命じた。
テンフォワード。ウォーフが狂った様に食べまくっているとディアナがやってきた。一緒に昼食をとる約束をしていたらしい。ディアナはウォーフの下品な食べ方に呆れる一方で、「喉が渇くわね」といいながら水を何杯も飲んだ。

寝ていたウォーフがシーツを引き裂きながら起き上がる。彼は部屋の中を駆け回り、ベッドの布団を引きちぎると、床の上で再び寝はじめた。
機関部ではバークレーが機関銃のようなスピードで調査結果を報告している。ライカーたちは「今日は元気が良いな」と感心するが、昨日からずっと働いているらしい。
ブリッジ。ディアナは寒がり、コンピューターに温度を上げるよう命令した。だがウォーフはその命令を取り消してしまう。ディアナは怒ってブリッジから出ていってしまった。ウォーフは大粒の汗をかいていた。

ジェフリーチューブの中ではジョーディとバークレーが点検を行っている。ジョーディは床にあいた穴を発見する。調べてみるとコール酸反応が検出され、正体は不明だが有機生命体が犯人だろうと推測された。ジョーディが「一休みしてからもっと調べよう」と言うと、ジョーディは「私がやってしまいます」と言い、道具を取りにジェフリーチューブを戻っていった。
ブリッジ。検査結果を問い合わせる連絡が艦隊司令部から入っていた。検査自体はすでに完了している。部下から返答の仕方を尋ねられたライカーはしばらく考え込んでから「まだ済んでいないと答えろ」と命じた。

ディアナは自室で制服を着たまま風呂に入って震えていた。そこへ髪を振り乱したウォーフがやってきた。彼は「君のそばにいたいんだ」というなり彼女に抱き付き、頬に噛み付いた。
医療室に運ばれたディアナはシーツをかぶり「寒い」と震えている。彼女の体温は8度も下がっていた。彼女以外にも気温に関する不満をもらしている。ビバリーはなんなかのウィルスが発生したと推測し、大規模な調査を行う決定を下した。ビバリーはウォーフにウォーフに話し掛けた。だが彼は一言もしゃべらず、顎の当たりにしこりが発見された。調べてみると毒嚢のようだ。ビバリーが「口を開けて」と指示すると、ウォーフは口を少し開く。そしてウォーフの口からは青い液体が飛びだし、ビバリーの顔にかかってしまった。ビバリーは顔を押え、悲鳴を上げる。ウォーフは保安部員を殴り倒して医療室から逃げ出した。

観察ラウンジ。オガワはビバリーの容体を説明している。またバークレーは体をくねくねしながら「ジェフリーチューブ穴を開けたのはウォーフの毒液だろう」と報告した。ライカーは話を聞いている間もぼーっとしており、「集中力がなくなってきた」とぼやいている。みなが出ていった後、ライカーは艦隊司令部に通信を入れようとした。だがそれに必要な自分の承認コードを思い出すことができなかった。
魚雷を回収したシャトルはエンタープライズを探し、予定の場所より離れたところにいることを発見した。エンタープライズはくるくる回転していたため、手動で着艦した。シャトルベイの照明は落ち、どの部署からも応答はない。

ピカードとデイタはブリッジに向かった。二人が通路をあちこちから動物の鳴き声が聞こえてくる。また床にはヒューマノイドと思われる生物の脱皮した抜け殻が落ちていた。しかしDNAは爬虫類だった。さらに進んでいくとディアナの部屋から水が流れ出している。部屋の中は非常に暑く、奥の部屋に置いてあった風呂の中にはディアナが潜っていた。デイタが調べると、彼女の細胞は遺伝子レベルで変異し、両生類と化していた。
二人がブリッジに行くと、計器は荒らされ、仕官が殺されていて、やはり彼の遺伝子も変化していた。エンタープライズの乗員は全員遺伝子変異を起していた。作戦室の方から物音がする。二人が見に行くと、原始人か猿のようになったライカーがのそのそ動きまわっていた。ピカードが話し掛けるとライカーは暴れだし、デイタにフェーザーで気絶させられた。調べてみるとDNA変異の影響で生物的に退化していた。おそらく乗員たち全員が退化してしまったと思われた。

ピカードたちはライカーを医療室に運び、細胞を検査した。デイタの話では通常機能していない筈のイントロンが活性化し、大昔の生物に退行してしまったという。それぞれの種族によって異なる起源の原始生命体に変化してしまった。デイタは「艦長もイントロン・ウィルスに感染しており、手長猿かピグミー・マーモセットに変化してしまうでしょう」と打ち明けた。残された時間はあまりないようだ。
ピカードたちはデイタの部屋に向かった。スポットは無事に子供を産んだらしく、小猫がミーミー鳴いている。スポットはトカゲのような生物に変化していた。ピカードたちは小猫がウィルスに感染していないことから、妊娠した母体の羊水を使えば、ウィルスに対抗できるのではないか、と考える。デイタはオガワが妊娠していたことを思い出し、居場所を探した。艦に衝撃が走る。何者かがプラズマコアをいじったようだ。ピカードたちは機関部へ行き、遠隔修理をはじめた。デイタが操作している間、ピカードは機関部を見てまわった。突然、何者かが物陰から飛び出してきた。それはクモの一種に退化したバークレーだった。ピカードは脅え出す。変化がはじまってしまったのだ。

ピカードたちはオガワを医療室に運んだ。胎児は無事なようだ。デイタが「羊水を雛形にしてレトロウィルスを作ってみます」と話していると、誰かがドアを激しく叩きはじめた。それはウォーフのようだ。
ピカードは「怒っているぞ」と震えだし、後ずさりする。ピカードは「本能に動かされているウォーフがディアナを追ってきたのではないか」と察する。問題はウォーフをどう追い払うかだが、ピカードはフェロモンを造り、臭いでおびき寄せれば良いだろうと思い付く。デイタがディアナの皮脂腺から大量のホルモンを作り出した。

ピカードは自ら囮となり、通路に出た。ハイポスプレーでフェロモンを発射しながらピカードは逃げる。狙いどおりウォーフは追いかけてきた。ピカードはジェフリーチューブに逃げ込んだ。
その頃、デイタはウィルスをオガワに注射しながら調整を行っていた。
ピカードはプラズマコンジットにつながれたコードを掴み、床に押し付けた。ウォーフは感電し、気絶してしまう。その直後、、デイタから「ウィルスが完成したので艦内に散布する」との連絡が入った。ピカードは震えながら「目が覚めたら元に戻っているぞ」と気絶したままのウォーフに声を掛けた。

レトロウィルスの効果で乗員たちは元の姿に戻った。事の発端はビバリーがバークレーに注射した薬だった。バークレーの細胞が変化し、ウィルスが発生したのだった。医療室。ビバリーがバークレーに「新しい病気には患者第一号の名前がつくのよ」と言うと、彼は嬉しそうだ。だが「バークレー型プロトモルフォーゼ症候群」と聞き、ちょっとがっかりしたようで、「いい名前ですね」と愛想笑いしながら医療室から出ていった。ビバリーは「クモになったり、病気に名前がついたり、忙しいこと」とディアナに言う。ディアナは「私は何もしたくないわ」とため息をついた。




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