Star Trek the Next Generation 7th season


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謎の幻覚テレパシー
Eye of the Beholder

第7シーズン 第170話
宇宙暦:47623.2

乗員が自殺した事件を調査するトロイとウォーフ。二人はお互いがのロマンティックな関係なりつつあることを意識していた。

謎の幻覚テレパシー-あらすじ-


これを気に入るかどうかはトレッキー度に大きく左右されるはず。あまり見ていない人(ウォーフ・ディアナの関係があまり把握できていない人)には子供だましなエピソードと感じるだろう。

監督:Cliff Bole
Cast
Lt. Pierce: Mark Rolston
Lt. Nara: Nancy Harewood



謎の幻覚テレパシー


エンジントラブルが発生している。左舷エンジンからプラズマが放出された。一方、ウォーフとライカーはエンジンチューブに向かったいた。部屋に入ろうとダン・クアン中尉がプラズマに飛び込もうとしている。ウォーフはプラズマを完全に放出させるため、計器の操作を行い、ライカーはダンに近づいていくために梯子を上った。ダンは「あんなことするつもりじゃ。でも、あいつらは二人でからかったんだ。」と話し出す。ライカーは必死に説得するが、かれは「もう死んで償うしかない」と言い、プラズマに飛び込んでしまった。

作戦室に上級士官が集まっている。ダン中尉には特に自殺するような様子はみられなかった。ピカードはディアナとウォーフに調査を命じた。機関部のジョーディから連絡が入った。現在エンタープライズはバーソンII号星にワクチンを届ける任務中だった。ピカードは修理を急ぐよう命じだ。
機関部。デイタは「なぜ自殺をするのか」ジョーディに質問する。ジョーディが「道を間違えてしまって、もう訂正できない所まできちゃったんじゃないか」と答えると、デイタは「自分も作られたばかりの頃、自分をリセットしそうになったことがある」と打ち明けた。

ウォーフとディアナはダン中尉の部屋へ入り、なにか自殺するきっかけを示唆するようなものがないか探りはじめた。棚には恋人である医療部のキャロウェイ少尉の写真が飾られていた。日誌を再生しはじめるが、前日の記録には特に変わった様子はない。
ディアナはキャロウェイ少尉から話を聞く。二人でいる時に変わった様子を見せなかったが、唯一「ナラ中尉とうまくいっていない」とぼやいていたようだ。テレパスであるネイピア人の母親を持つダン中尉は人の感情に敏感だったようだ。
ディアナはエンジンチューブへ向かい、ナラ中尉に会った。彼女も「なにもおかしなところはなかった」と言う。ダンはユートピア・プラネシアでエンタープライズ建造に関わっていたらしい。彼女は「彼は優秀だった」とディアナに言い、迎えに来た同僚とともに部屋から出ていった。ディアナは部屋の中を歩き回り、二階のダンが身を投げたところに絶つ。急に強い感情に襲われ、階段を降りた。

医療室。「誰の感情かわからないが、強い感情の波に襲われた」とディアナが話している。ビバリーは「テレパシー能力を持っていたダンの感情の遺残ではないか」と推測した。ディアナは「もう一度、その現場に戻れば、もう少し詳しいことがわかりそうだ」と皆に告げた。
ディアナが自分の部屋でダンの日誌を調べていると、ウォーフがやってきた。やはり日誌には何も変わった記述はない。二人はしばらく「目にみえないものの存在」について話し合う。ウォーフは「お疲れでしょうから」と言い出ていった。

テンフォワード。カウンターでウォーフが呑んでいると、ライカーが近づいてきた。ウォーフはライカーに一緒にいる女性と付き合っているのか質問する。ライカーが「付き合いたいのか?」と聞き返すと、ウォーフは「いいえ、もしそうでも、副長の許可を得てからにします。過去の女性でも横恋慕するつもりはありません」と答えた。ライカーが「まるで友人の妹と付き合う時みたいだな。誰かのことを指しているのか?」とからかうと、ウォーフはあわてて「いえ、そんなつもりは」と言い返し、テンフォワードから出ていった。

エンジンチューブ。ディアナは再び二階にあがり、あの感情の波を受け止めようとしていた。念のためウォーフも待機している。隔壁が開けられた瞬間、ディアナは幻をみる。女性の逃げ惑う姿と、男の怒った顔だ。ディアナはウォーフに呼びかけるが、彼の姿はない。燃え盛っている筈のプラズマはなく、床にはユートピア・プラネシアと記されたケースが転がっていた。階段を降りると扉の向うから男女の笑い声が聞こえる。ディアナが扉を開けると、男女が抱き合ったいた。二人はディアナに気がつくと声を上げて笑い出した。

ディアナはウォーフに声を掛けられ、我にかえった。そして「早く出ましょう」といいエンジンチューブから出ていった。
観察ラウンジ。ディアナはエンジンチューブで見た幻をピカードたちに説明した。ディアナは一人の男に見覚えがあったが、詳しくは思い出せない。三人はユートピアプラネシアで働いていたのは間違いない。ディアナはもう一度あの感情を体験すると決意し、ビバリーは彼女のためにテレパシーを抑える薬を用意することになった。
ディアナはコンピューターで人物の検索を行い、幻で見た男がウォルター・ピアスという人物であることを突き止めた。

二人は機関部に行き、ピアスにダンの自殺原因に心当たりはないか尋ねた。彼は「あまり覚えていない」と答えるが、何か隠しているようだ。ディアナは「自分はテレパスだから隠し事をすればわかる。何か思い出したら教えてね」と警告した。
機関部を出たディアナはピアスのことを読めなかったとウォーフに打ち明ける。二人はディアナの部屋に行き、ユートピアプラネシアの日誌にアクセスを開始した。だが読み出しに時間がかかるようだ。ウォーフは「明日の朝にしましょう」と言い出す。だがなかなか出て行かない。ウォーフはディアナの手を握り、頬にキスをした。そして二人はみつめあい、激しくキスをかわした。

ウォーフは寝ているディアナにキスをして朝食の準備が出来たと知らせる。二人がいちゃついていると、ビバリーからディアナに薬の準備が出来たと連絡が入り、その直後に今度は続いてウォーフ宛てにビバリーからの連絡が入る。二人はくすくす笑い出した。
医療室。ディアナが薬の説明を受けているとウォーフが入ってきた。二人はいつものように挨拶を交わす。二人がエンジンチューブに向かおうとすると、キャロウェイ中尉がウォーフを呼び止めた。ウォーフは彼女の側により、医療物質運搬に関する指示を与えはじる。ディアナは二人の後ろ姿をしばらく見つめ、医療室を出ていった。

エンジンチューブ。すでにジョーディたちがプラズマを停止していた。ディアナは幻に出てきたODNコンジットの収められているパネルを開けるようジョーディに頼んだ。パネルが開けられた瞬間、ディアナはあの幻覚を見た。デイタとジョーディが良く調べてみると誰かが壁に埋め込まれていることが判明した。
医療部。白骨はマーラ・フィン少尉という女性のものだった。彼女はユートピア・プラネシアで行方不明になっていた。だが彼女が消えたのはダンが赴任する半年も前だった。やがてディアナたちはもう一人のテレパシー能力の持ち主、ピアスが犯人だと気づく。ウォーフはキャロウェイに労いの言葉をかけ、ディアナと共に医療室を出た。 ターボリフトに乗ると、ディアナは「夕べのこと後悔していない?」と言い出す。ウォーフは「そんなわけないだろう」と笑って否定した。ディアナは「薬の影響で心が読めなくなっているので精神的に不安定になっているのかもしれない」と認め、ピアスにはウォーフ一人が会いに行くことになった。

ディアナは一人で自室に戻り、ウォーフが戻るのを待っていた。呼び鈴が鳴り、ディアナが入室許可を与えると、ピアスが入ってきた。ディアナは保安部を呼ぶ。ピアスは「ウォーフに用事があるから一人でディアナの部屋に行けと命じられた」と説明する。ウォーフの現在地をコンピューターに尋ねると、「ウォーフはキャロウェイ中尉の部屋にいる」という答えが返ってくる。ディアナは入ってきた保安部員たちにピアスを拘束するよう命じた。
ディアナはキャロウェイの部屋に向かった。扉を開けると、ウォーフとキャロウェイがキスをしていて、ディアナに気づくと笑いはじめる。ディアナはウォーフをフェーザーで撃ち殺してしまった。

慌てて逃げ出したディアナは連行されてきたピアスにぶつかってしまう。ピアスはにやっと笑い「償うんだね」と言った。ディアナは逃げ出すようにジェフリーチューブに潜り込み、エンジンチューブに向かった。ディアナは二階に登り、「心で償うしかないのね」と言いながら、プラズマの中に身を投げようとした。
ディアナはウォーフに腕をつかまれ、我に帰った。ディアナはウォーフを見て「生きていたのね」と抱きついた。
作戦室。ディアナが経験した二日間の出来事はすべて一瞬の幻だった。ピアスも、幻に出てきた二人の恋人たちも八年前、ユートピア・プラネシアで起きたプラズマの放電事故で死亡していた。ピアスは恋人と浮気相手を殺し、その後に自殺したのだ。ディアナはピアスの残留思念がプラズマの影響で残留細胞に焼き付いたらしい。

作戦室を出たウォーフは「私は誰に殺されたんですか?」とディアナに尋ねる。ディアナは「母がよく言っていたわ。振られた女の恨みは地獄よりも怖いって」と答え、ブリッジから出ていってしまう。しばらく考え込んだウォーフは彼女の言った意味を理解した。




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