Star Trek the Next Generation 7th season


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記憶喪失のアンドロイド
Thine Own Self

第7シーズン 第168話
宇宙暦:47611.2

気がつくと、デイタは未開の惑星に立っていた。しかし、自分がいったい誰なのか、どうやってここまでやって来たのか、思い出せなかった。

記憶喪失のアンドロイド-あらすじ-


毎度お馴染みのパターンでストーリーは始まる。デイタはギアという名の少女と友達になり、ジョイデンという名前を付けてもらう。

彼は自分が何者なのか、どこから来たのかすらギアに説明しないが、彼女はデイタが正しい心の持ち主であることを見抜き、すぐに信用する。しかし、残念ながら、町に住む一部の大人は彼を受け入れようとしない。このエピソードでは、偏見と人種差別がサブテーマとして扱われている。

ギアの父、ガービンがデイタを家に連れて帰り、町の医者に助けを求める。デイタを「氷でできた男」と説明するが、まさにぴったり!

デイタが惑星で記憶を失っている間、ディアナはブリッジ士官の試験を受けようとしていた。なぜ受験する気になったのかというライカーの質問に対し、彼女は「エンタープライズ・パニック」の中で心の準備もできないまま艦の指揮をとることになったことをその理由を挙げている。

監督:Winrich Kolbe
Cast
ギア:Kimberly Cullum
ガービン:Michael Rothhaar



記憶喪失のアンドロイド


ビバリーがエンタープライズの指揮を執っている。夜間のタイムシフトのためブリッジにいる仕官もいつもとは違う。同窓会から戻ってきたディアナが顔を出した。ビバリーは現在の状況を説明する。現在、デイタはバーゴII号星に墜落した探査機の回収に向かっている。墜落地点は村からかなり離れていて住民と接触する恐れはない。予定ではしばらくしてからエンタープライズが迎えにはずだったが、別のコロニーに補給物資を輸送任務が入り、少し遅れてしまいそうだった。その事をデイタに伝えるため、何度もデイタを呼び出しているが、応答はない。

同窓会で仲間がそれぞれの道を歩んでいる姿をみたディアナはなにか感じるものがあったようだ。「なぜ中佐になる気になったのか」と尋ねられたビバリーは「はじめは医師であることだけで満足だったが、自分の可能性を試してみたくなった」と答えた。

とある村。親娘が話しながら歩いてきた。娘はジーヤと言う名前で父親はこの村の村長のようだ。「会合ばかりでいつも家にいないじゃない」と言いかけた娘は息をのむ。ちょうど反対側の階段からボロボロの制服を着たデイタが降りてくるところだった。デイタはなにか言おうとして口を開くが、ただ低い発振音がでただけだった。

村長はジーヤに家に帰るように命じ、デイタに話し掛けた。デイタの様子がおかしい。
村長はガービンと名乗った。デイタは自分の名前を思い出せない。デイタの様子を隠れて見ていたジーヤが笑い出す。ガービンはジーヤに「早く学校に行きなさい」と命じ、ジーヤはデイタに「バイバイ」と言って去っていった。ガービンはデイタの持っていたケーズに気付き、「それを見れば何かわかるだろう」と言い出した。カービンは「このマークは何だ?」と言いながら開けようとした。そのケーズには"radioriactive"と書かれている。デイタが「放射性物質...」とつぶやいた。カービンにも、そしてデイタにも意味が分からない。ケーズを開けると溶けたような破片が入っていた。ガービンは一個取り出し、不思議そうにそれを眺めた。

エンタープライズ。ライカーが部屋でトロンボーンを吹いているとディアナがやってきた。ディアナは「中佐の資格を取ろうと思うのだけれど」とライカーに相談する。量子フィラメントに遭遇した時からずっと考えていたという。ライカーは「応援するよ。でも試験で甘い点はつけないからな」と答えた。ディアナは翌朝に試験を行うと約束し、出ていった。
デイタは医者に調べられていた。かなりアバウトな診断だ。彼女は「栄養をつければ大丈夫」という。デイタが「私は何者でしょうか?」と尋ねると「あんたは雪男だよ。寒い所にいたから皮膚や目の色がかわっちゃったんだよ」と彼女は答える。そしてどこも悪い所はないよ、と太鼓判を押した。医者が出て行くのと入れ替わりにジーヤが帰ってきた。デイタを何て呼ぼうか、という話になり、デイタは「雪男です」、ガービンは「放射性物質だったけ」と言い出す。ジーヤはどちらにも反対し、彼女の「ジェイドン」が採用された。

デイタがガービンと共にかじ屋のスコランという男に会いに行った。デイタはここでも「雪男」と呼ばれる。ケーズに入っていた金属を見せられたスコランは「暖かいな、こんなのは初めてだ」と言いながらハンマーで叩きはじめた。彼はこれを気に入ったようで「アクセサリーにすれば売れるだろうと言う。デイタは半分だけ彼に売ることにした。近くで働いていた男が大きなカナトコの下敷きになってしまった。ガービンたちが男を助けようとするが、重過ぎてびくとも動かない。デイタは軽々と持ち上げ、皆をびっくりさせてしまう。

夜になりデイタたちは夕食を取っていた。あのタルーアという女医は「あんたたちは恐ろしい生き物が住んでいるベロリア山に住んでいるんだから怪力なのは当然さ」と言う。ガービンが頭を抱え込む。昼間から気分が悪かったようだ。タルーアとともに外の空気を吸いにいった。ジーヤは自分の母親が死んでしまったとデイタに話す。そして「死んでしまった人は病気も無い素晴らしい世界に行くんだって。本当にあると思う?」とデイタに質問する。デイタは窓の外の星空を見ながら「ああ、あると思うよ」と答えた。

エンタープライズ。反物質貯蔵ユニットの不調で艦は危機的な状況に陥っていた。ディアナは反物質のユニットの放出を命じるが、すでにそれさえもできなくなっていた。ふいに機関部の景色が消え、ホロデッキの黒い壁が現れた。「御見事だ」とライカーにライカーはディアナは悔しがる。これは昇進試験で、彼女は不合格になってしまった。ディアナはどこが悪かったのか質問するがライカーは「自分で考えろ」と言って教えてくれなかった。
タルーアが子供たちに世界を構成する物質について抗議している。生徒の中にもデイタがいた。デイタは彼女の話が間違っていると指摘しはじめる。タルーアは「ジェイドンは記憶を失っているの。真に受けないでね」と子供たちに言い、授業を終えた。デイタが椅子に座り込んでいると、ジーアが近寄ってきた。デイタは「私は記憶を失ってはいるが、彼女の話が間違えていることはわかるんだ」と彼女に話す。

広場の向うでガービンたちの言い争う声が聞こえてきた。デイタたちがそばにいくと、スコランが昨日の金をごまかそうと粘っていた。デイタが「ガービンの言う通りだ」と口を挟むと、スコランは「黙っていろ、雪男め」と怒鳴る。その時、急にガービンが倒れてしまった。
ガービンは自宅に運び込まれた。タルーアが彼の頭をなでると、ごっそり髪の毛が抜てしまう。タルーアは途方に暮れてしまう。だがガービンの肌に火傷のような跡を見つけると、彼女は自信たっぷりに「これは体の水が熱くなっているんだ。薬草を飲めば大丈夫だ」と言う。デイタが彼女のルーペを手に取り、「工夫すればもっと倍率があがりますよ」と声を掛けると、彼女はルーペを奪い取り、帰ってしまった。デイタはガービンに自分も病気の原因を調べてみると告げ、ジーヤと共に出掛けた。

二人は広場でいろいろ買い込み、家に戻ろうとしていた。するとスコランが他の男とともにデイタたちを取り囲む。「この疫病神め。疫病を持ち込みやがって」と凄い剣幕だ。他にもガービンと同じ症状の病人が発生したようだ。デイタたちは何も言わず、スコランたちから離れた。
デイタは買った品物で顕微鏡を造り、ガービンとジーヤの皮膚を調べていると、ターリンがやってきた。デイタはサンプルを見せ、伝染病の可能性は薄いと説明する。どの病人もデイタと接触していたからデイタがあやしい、とターリンは言う。デイタは「私に接触しても発病しない者もいる」と反論した。そこへジーヤが顔を出した。デイタはふと彼女のしているネックレスに目を留めた。それはデイタがスコランに売った金属で作られていた。

ディアナがエンタープライズの断面図を見ながら勉強している。ライカーがやってきた。彼は「試験は終わりだ」と告げる。その理由は、ディアナが三度も機関部の試験に落ちているからだという。ディアナが「もしかしたら技術的なことよりも、どう対処するかが大切なんじゃない?」と言うと、ライカーは「そこだよ。仕官になりたくても仕官に向いていない者もいる。」と答えた。そして「私は艦の副長だ。個人の将来よりも艦の安全を重視する」と告げ、部屋から出ていった。ディアナは何かに気がついたようだ。

ディアナはホロデッキに行き、機関部の最終試験プログラムをロードした。ディアナはジョーディに「ジェフリーチューブに入ればODNコンジットを修理できるか?」と質問する。答えはイエスだが、ウォーフは「放射能が充満し、生きては帰えれない」と忠告する。ディアナは一瞬考え込み、ジョーディに修理を命じた。ライカーが「シミュレーション終了」と命じるとウォーフたちは消えた。彼女はテストに合格した。ディアナが言うようにこれは乗員を犠牲にできるか試すテストだった。彼女は自己嫌悪に陥っていた。ライカーは「君はやるべきことをやったんだよ、中佐」と励ました。

デイタは実験をしながら金属から見えない粒子が出ているとターリンに説明する。「このケースは素粒子を防ぐためにあるのでしょう」と言い、デイタはケースをターリンに渡す。、金属の回収を頼まれたターリンは「研究が終わったら、結果を教えてね」と言いながら出ていった。
その直後、何者かがドアを激しくノックした。デイタがドアを開けると、「全部お前のせいだ」と怒鳴りながら男たちが乱入してきた。デイタが説明しても聞こうとせず襲い掛かってくる。そしてデイタはつるはしで顔をなぐられてしまった。男たちは「お前、なにものだ」と言いながら逃げていった。デイタの顔から電子回路がのぞいていた。デイタは自分の顔を触り、「私は誰なんだ」とつぶやいた。

村長の家に住民たちが集まっている。問題の金属は改修されたようだ。住民たちは「あいつは化け物だ。殺してやる」と息巻いて出ていった。ガービンはすでにかなり衰弱している。ジーヤが恐る恐るケースに近寄ろうとすると、物陰から「ジーヤ」と誰かが呼びかける。それは顔を隠したデイタだった。ジーヤは「怖がらないから顔を見せて」とデイタに頼む。だが、彼女もデイタの素顔を見て後ずさりしてしまった。デイタは「皆に危害を与えるつもりはない。あともう少しで治療薬が完成しそうだから戻ってきた」と彼女に語った。

やがて薬が完成し、デイタはジーヤに薬を飲ませた。そして近くには広場の井戸しか飲料水を汲める場所はないことを確かめた。 デイタは広場に行き、人気が無いのを確認してから井戸のふたを開けた。そして薬を入れようとした時、スコランたちがちょうど広場に戻ってきた。デイタは薬だと言っても信じてもらえず、彼らはデイタに襲い掛かってきた。デイタは急いで薬を井戸に流した。と同時にスコランが彼の背中を鉄棒で刺してしまった。鉄棒はデイタの胸を貫通し、デイタは地面に崩れ落ちた。
村の住民たちは元気になり、活気を取り戻した。だがジーヤは元気が無い。彼女が広場をとぼとぼ歩いていると、一人の男が声を掛けてきた。それは変装したライカーで、ビバリーも一緒だ。ジーヤは墓を指差し、デイタが殺されたと話す。「本当は何という名前だったの?」と尋ねられたライカーは、「デイタ」と答えた。ジーヤは「デイタ。ほんとは大好きだったのに」と言って去っていった。

デイタはエンタープライズに回収され、修理された。医療室のベッドで起き上がったデイタは探査機のデータをダウンロードしている途中にショートしたことしか覚えていなかった。自分の着ている服を見て「なんだか色々あったみたいですね」とデイタはつぶやく。ライカーは「村人を放射能汚染から救ったみたいだ」とデイタに教えてあげた。ディアナは「さて、ブリッジを指揮しなくちゃ」と言い出した。デイタが彼女の昇進に気づくと、彼女は「そうよ、あなたの上官なのよ」と言い、デイタの方は不思議な顔をして「了解」と答えた。




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