Star Trek the Next Generation 7th season


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心のダークページ
Dark Page

第7シーズン 第159話
宇宙暦:47254.1

エンタープライズにテレパシーを使う異星人の使節団が乗船してきた。彼らにコミュニケーションの方法を教えているために同行してきたトロイの母親、ラクサナの体調が次第におかしくなっていく。

心のダークページ-あらすじ-


トロイは一人っ子ではなく、死んでしまった姉妹がいることが明らかになる。ラクサナは死んだ娘の事をすでに昇華していたはずだったが、今回の出来事で再び思い出してしまう。

監督:Les Landau
Cast
Ian Andrew Troi: Amick Byram
Kestra Troi: Andreana Weiner
Hedrill: Kristen Dunst
Maques: Norman Large



心のダークページ


エンタープライズにテレパシーを使う種族ケイアンの大使がやってきた。その目的は言語を学ぶことで、ディアナの母親ラクサナが教師役を務めることになっている。テンフォワードで開かれた歓迎レセプションではピカードがさっそくラクサナに捕まっている。ヘドリルというケイアンの少女がラクサナのお気に入りのようだ。少し疲れ気味のラクサナはディアナを見つけると、メクイズという男性に引き合わせた。ラクサナはメクイズをディアナの夫に、と企んでいるらしい。そのことをメクイズ本人から聞かされたディアナはラクサナを睨み付けた。

通路をディアナが歩いているとラクサナが後ろから声を掛けた。ラクサナは相変わらずディアナを結婚を奨め、ディアナに嫌がられる。だがターボリフトの中でラクサナが泣き出してしまった。彼女は「あなたはかけがえのない一人娘だもの」といい、ディアナを抱きしめた。心配したディアナが「少し話しましょう」と言うが、ラクサナは「疲れているだけだから大丈夫」と断る。ディアナの去っていく姿を見てラクサナはまた目頭を押えた。
ディアナが自室に戻るとメクイズが待っていた。メクイズは歓迎レセプションでの無礼を詫びた。ケイアン同士のテレパシーに慣れているせいで、ストレートな表現をしてしまった、とメクイズ。彼はラクサナのことを心配していた。ラクサナのテレパシーにいつも暗い、感じることの出来ないイメージを感じるという。ラクサナはそれがプライバシーだと説明したらしく、ディアナもそれを肯定した。

テンフォワード。ディアナはラクサナの態度が心配だとラクサナに話す。ディアナはラクサナの感情に不安定な部分があると感じていた。そこへ当のラクサナがやってきた。ライカーがディアナの腕に手を乗せているのを見たラクサナはその腕を振り払い、「あなたさえいなければ、ディアナは結婚しているはずなのよ」と泣き叫ぶ。ディアナはラクサナをなだめながら、ライカーから引き離した。
ラクサナは医療室で精密検査を受けた。彼女は先程のライカーにとった態度を反省している。ビバリーによれば、テレパシーに関係している神経伝達物質のレベルが少し落ちているという。ケイアンとのコミュニケーションで消耗しているのだ。だが、ラクサナはもう時間がないから休むわけにはいかないと言い張る。ビバリーとディアナは休養を取るようラクサナを説得した。

ケイアンたちとラクサナはディアナの案内で艦内の植物園を訪れた。ディアナは文化を説明しようと奮闘するが、うまくいかない。様子を見ていたナクサナはついテレパシーを使ってしまう。ディアナに叱られたラクサナの顔色が悪い。ディアナが説明を続けているとエドリルが池に落ちてしまう。浅い池でエドリルはなんともなかったが、気がつかない内にラクサナが地面に倒れていた。
ラクサナは医療室に運び込まれた。彼女の大脳皮質は活動を停止し、テレパシーに関係している副皮質のみが活動していた。彼女が倒れる前にテレパシーで交信していたのはメクイズだ。彼なら何か知っているかもしれない。

ピカードとディアナはメクイズと面会した。メクイズは「悪い考えが害を与えた。"悪い考え"とは心にある暗い影のこと」というが、ディアナたちには何のことかわからない。言葉ではうまく説明できないメクイズはディアナにテレパシーを送る。ディアナにとっては強力すぎるテレパシーだったが、ディアナは彼の言いたいことを理解した。メクイズによればラクサナの超意識がトラウマを覆いきれなくなったらしい。
ディアナは医療室に行き、ラクサナの手を握りながらテレパシーで呼びかけた。ラクサナは「助けて」と訴えていた。

ディアナはつい寝込んでしまった。医療室に何者かが入ってきた。その人物はじっとラクサナを見つめている。目を覚ましたディアナが照明をつけると、それはメクイズだった。
観察ラウンジ。メクイズはラクサナを助けたかったと主張する。うまく言葉で考えを表現できないメクイズはディアナにテレパシーを送る。彼によればラクサナは心の負担に耐えきれなくなり、自分で超意識下に逃げ込んだらしい。彼は超意識下にいたラクサナの心を捉えたが、その意味を理解できなかった。ディアナはメクイズの助けを借り、ラクサナの心に接触する決意をした。

医療室。メクイズはディアナの手を握り、ラクサナの心に潜むイメージをディアナに送りはじめた。そのイメージの中でディアナは「助けて」というラクサナの叫び声を聞く。声のほうへ進んでいくと獣の吠える声と、水の流れる音、なにかが水に落ちる音が聞こえてきた。ディアナがさらに進み続けると、ピカードが現れ、ディアナ自身が危険な状態に陥りつつあるからコンタクトを中止しろと命じる。ディアナがそれが虚像であると見破ると、ピカードはラクサナの声で「私を放っておいて」と言い、消えた。ディアナが振り向くと、白い犬が襲い掛かってきた。ディアナが一室に逃げ込むと、そこには死んだはずの父親がいた。そこはディアナが小さいころに住んでいた家の一室だった。父親はディアナを引き止めようとするが、ディアナは部屋を出た。通路を進んでいくとヘドリルが立っていた。そしてラクサナが「この子に近寄らないで」と凄い剣幕で近寄ってくる。ラクサナは悲鳴を上げながら医療室のベッドから跳ね起きた。

観察ラウンジ。ディアナはヘドリルにラクサナが彼女のことを心配している理由を尋ねた。ヘドリルは「悲しませたから」と答えるが、なんのことかわからない。ラクサナのトラウマが何なのか探るため、彼女の日記を取り寄せることになった。また、ヘドリルの存在はなにかの暗示ではないかとデイタは言う。ディアナはそれを肯定する。おそらくヘドリルはラクサナの心の弱い部分をあらわしているのだろう。
ディアナがラクサナの荷物を整理していると、ピカードがやってきてラクサナの容体が悪化していると告げる。ベタゾイド政府やミスター・ホムに話を聞いてもなんの手がかりも得られず、ディアナは途方に暮れていた。ピカードはずっと前からの日記を調べてみてはどうかと提案し、二人で日記を見はじめた。すると結婚した翌年からディアナが生まれるまでの日記がない。なにかが起こり、ラクサナ自身が削除したのだろう。ディアナは再びラクサナの心にコンタクトすることにした。

ディアナは再びラクサナの心の中に入った。すると今度はヘドリルとあの犬が一緒にいる。ディアナが「ヘドリル」と呼びかけると、その少女は「ヘドリルって誰?」と答え、犬と一緒に通路の向うへ行ってしまう。後を追いかけるディアナが通路の角を曲がると、通路の先はなく、宇宙が広がっていた。そしてその向うから「助けて」とラクサナの声が聞こえてくる。ディアナは宇宙に身を投げた。 気がつくとディアナは池のある庭に立っていた。池を覗き込むと、少女の顔が映っている。誰かが池に石を投げ込み、こちらにやってくる。ラクサナだ。彼女は「帰って」と泣きながら訴える。ディアナが「エドリルは私なの?」と尋ねると、ラクサナは「お前は絶対あんなめにあわせないわ」と答えた。ディアナに励まされ、やがてラクサナは心を開き始める。

ディアナとラクサナの前に、まだディアナが幼かったころの光景が現れた。ディアナはほんの小さな赤ん坊だ。ケストラという少女がペットの犬と遊び、その傍らには父親がいた。ケストラは「湖に遊びにいきたい」と言い出す。ラクサナは「思い出せない。思い出したくない」と叫ぶ。ディアナは「逃げていては何も解決しない」とラクサナに告げる。ラクサナは「ディアナに気を取られている内に犬が逃げ出し、追いかけていったケストラが湖に落ちてしまった」と打ち明けた。「私が死なせた」と泣き叫ぶラクサナ。「たとえ短くとも良い一生だったはずよ。もう一度姉さんを呼び、気持ちを伝えるの」とディアナは励ます。ケストラが目の前に現れた。ラクサナは「愛しているわ。母さんを許して」といい、ケストラを抱きしめる。ケストラは「もう行かなくちゃ」と言い、消えていった。医療室のディアナとトロイは手を握り合いながら目を覚まし、微笑みあった。

ディアナとラクサナがケストラの写真を見ている。「姉さんのことを話して」とディアナは言い、ラクサナの肩を抱いた。




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