Star Trek the Next Generation 6th season


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バースライト (前編)
Birthright, Part I

第6シーズン 第142話
宇宙暦:46578.4

ディープ・スペース・ナインに立ち寄ったエンタープライズ。ウォーフとデイタはそれぞれの父親を探して冒険をはじめる。

バースライト (前編)-あらすじ-


デイタとウォーフは父親に関する問題に直面していた。
デイタは夢(?)をもとに次々に絵を書き上げ、謎を解こうと試みる。そして ウォーフはエンタープライズを離れ、彼の父親を探す準備をする。

デイタの代謝機能に興味を持ったDS9のドクター・バーシルとデイタの問答が滑稽である。

監督:Winrich Kolbe
Cast
L'Kor: Richard Herd
Dr. Bashir: Siddig El Fadil
Shrek: James Cromwell
Ba'el: Jennifer Gatti
Gi'ral: Cristine Rose



バースライト (前編)


エンタープライズはディープスペース・ナイン(以下,DS9)に到着した。基地はカーデシアから引き渡されたばかりで混乱し、機器の調子も今一つだ。エンタープライズではデイタが何者かが医療室のバイオ・イメージ・システムに不法にアクセスしていることに気付き、様子を見に行くと、DS9の医療部員ドクター・ジュリアン・ベシアがなにやら装置をいじっていた。ベシアはデイタを見て大喜びだ。彼ははγ宇宙域で発見された装置を研究しているらしく、デイタはその装置を機関部で調べてみたらどうかと提案する。ベシアはデイタに「君は、何と言っていいのかわからないが、暖かい」と言って、医務室から出ていった。

DS9のプロムナードでウォーフが一人で食事をしていると、一人の異星人が寄って来る。ジャグロム・シュレグという名のその情報屋は「モーグの息子だな?」と話し掛け、そしてウォーフの父、モーグに関する情報はいらないかと持ち掛ける。ウォーフが「私の父は25年前に死んだ」と断ると、シュレグは「実はまだ生きているんだよ」と答えた。

かっとなったウォーフはシュレグにつかみ掛かる。だが彼は怯む様子もなく、モーグは「キトマーの虐殺の際に生き残り、ある惑星にある収容所に送られた。金さえだせば場所を教える」と話し続ける。ウォーフは「クリンゴン人が捕虜になるという不名誉に甘んじるはずがない」と言い捨て、シュレグの元から立ち去った。

エンタープライズにもどったウォーフは端から見ても明らかにいらついていた。ブリッジでも部下を怒鳴りつけ、さらにライカーに口答えをしてしまう。自ら自室に戻ったウォーフはトレーニングをしてなんとか迷いを消しさろうとするが、落着かない。うっかりテーブルを叩き割ってしまった時、ディアナがやってきた。ウォーフはDS9での出来事を打ち明け、父が生きているとは信じられないと話す。彼女はウォーフが不名誉な事を信じたくないからといって可能性までも消してはいけないのよ、と諭す。

機関部ではベシア、ジョーディ、デイタが例の装置を調べていた。ベシアは作業中もデイタのことが気になって仕方がないようだ。艦と装置の接続が終わり、装置にエネルギーが送り込まれた。やがて急に装置の様子がおかしくなり、装置からプラズマが放出、それはデイタを直撃してしまう。

機能を停止したデイタは幻を見ていた。艦内には金を打つような音が鳴り響く。音の方へデイタが歩いていくと、若き日のノニエン・スン博士が金床でなにかを叩いていた。
ジョーディたちの努力でデイタはまた作動しはじめる。デイタは30秒間も倒れていたらしいが、その間にみた幻の事は完全に覚えていた。ジョーディがデイタを精査するが、特に異常は発見されない。機能的な異常ではないようだ。ベシアは夢か幻を見ていたのではないかと考え、デイタにそう告げる。もしかしたらそうなのかもしれないが、デイタには今まで夢を見た経験はなく、判断の仕様がなかった。

テンフォワード。デイタはウォーフと幻に関して話す。ウォーフは「見たことの意味を考えるのが重要だ」とアドバイスをする。「父親は自分自身のことを考える鍵になる。たとえ、どんな父親であっても探し出さなくては」というウォーフ。モーグはもう死んでいるのでは?と尋ねるデイタ。ウォーフはデイタとの会話で自分自身の迷いに対する答えを見つけたようだ。

ウォーフはDS9に赴き、シュレグと会う。ウォーフはシュレグを脅し、直接彼に案内させることにした。シュレグのシャトルでウォーフたちはロミュラン帝国域に侵入した。その惑星はかなり危険な場所らしい。

エンタープライズ。作戦室のピカードの元にデイタがやってきた。デイタは例の幻に関する助言を求めようとしていた。彼なりに幻の意味を分析しようとしたが、徒労に終わっていた。ピカードは他人からの印象ではなく、自分自身に対する意味を見つけるよう想像力をかきたてるのだ、とアドバイスを与えた。デイタは自室に戻ると、絵筆を持ち、取り憑かれたようにキャンバスに向かった。

一方、ウォーフは収容所のある惑星に降下、シュレグと共にジャングルを進んでいた。「50時間後にまだ戻って来る」とシュレグと約束し、ウォーフは一人で先を急ぐ。 やがてウォーフは水浴びをしている一人のクリンゴン人の女性を発見する。木陰から様子をうかがっていたものの、気づかれてしまう。仕方なく、彼女の前に姿を現したウォーフは「助けにきた。収容所に案内してくれ」と話す。だが彼女はきょとんとして喜ぶ素振りを見せない。じきに向うから男の声がし、彼女は声の主のロミュラン人とともに収容所へ戻っていった。ウォーフも二人の後を追う。

ジョーディがデイタの部屋に様子を見に来た。デイタは相変わらず絵を描き続けていた。彼は見たこともないイメージを絵に描いていた。「蒸気の立ち上るバケツ」と「はばたく黒い鳥や翼」。それらの意味を探り、幻の続きをみるため、もう一度デイタが幻を見た情況を再現してくれと頼むデイタ。
機関部で再び実験が行われた。プラズマがデイタを襲い、彼は機能を停止した。
あの幻がまた始まる。スン博士が叩いていたのはデイタが絵に描いた黒い鳥の翼だった。博士が翼をバケツに浸すとあたり一面に蒸気が立ち込め、なにも見えなくなってしまう。デイタが蒸気の中に入っていくと、博士の姿は消え、変わりに一羽の黒い鳥(カラス?)が鳴いていた。カラスは通路の向うに飛び去ってしまう。「一度目の時とは違うな」とデイタがつぶやくと、どこからか「当たり前だよ」と声が聞こえてきた。

デイタが声の方に目をやると、そこはエンタープライズのブリッジで、ビューワーの前にはスン博士が立っていた。博士は「夢だ」という。デイタは鳥になって艦内を、そして宇宙を飛びまわる。やがてデイタは機関部で目を覚ました。

デイタはベシアに何が起っていたのか説明する。スン博士はデイタが一定以上の認識能力を得た時、夢を見るプログラムが起動するようにセットしていたのだが、プラズマを受けた為に予定よりも早く起動してしまったようだ。ベシアは一連の出来事を論文にまとめると約束し、「いい夢を」と言ってデイタと別れた。

その頃、ウォーフは収容所の外壁に到着、壁の切れ目から中の様子をうかがっていた。そして隙を見て内部に侵入、集会らしきものが行われている広場に接近した。すばらくすると一人の年老いたクリンゴン人が広場を離れ、ウォーフはその男を暗がりに引きずり込んだ。彼はウォーフの父、モーグはキトマーで死んだとウォーフに告げた。また、この収容所には73名のクリンゴン人が収容されているとのことだった。ウォーフはすぐに脱出しなければというが、男は「どんあ時代か解ってないな」と拒み、ウォーフを長老を呼ぶ。男はモーグのことも、そして幼かった頃のウォーフのことも知っており、ウォーフも彼の事を思い出した。その男はルコーという名前だった。じきに長老たちがやってきた。長老はウォーフを拘束させる。ウォーフは抵抗しようとするが、建物の影から銃を構えたロミュラン人たちが現れた。長老は「私たちはここから動かない。そしてウォーフ、お前もだ」と告げた。




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