Star Trek the Next Generation 6th season


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戦闘種族カーダシア星人 パートII
Chain of Command, Part II

第6シーズン 第137話
宇宙暦:46360.8

捕虜になってしまったピカードは、ガル・マドレッドに拷問される。ジェリコ艦長の無神経な行動は乗員たちをいら立たせる。さらに、カーデシア人に一撃を加えようとするジェリコの計画はエンタープライズを危機に陥れる。

戦闘種族カーダシア星人 パートII-あらすじ-


ピカードはカーデシア星人に拷問される。ライカーとエンタープライズの新艦長はピカード救出のため武力行使に出る。

たしかにスリリングで面白いエピソードだが......ちょっと物足りない人もいるかもしれない。

監督:Les Landau
Cast
エドワード・ジェリコ大佐: Ronny Cox
Gul Madred: David Warner
Gul Lemec: John Durbin
Jil Orra: Heather Lauren Olson


戦闘種族カーダシア星人 パートII


自白剤を使われたピカードは朦朧としながら質問に答えていた。「連邦はミノスコーバ防衛にどんな手を打ってくるのか?」と聞かれたピカードは「私は知らん」と答える。するとマドレッド(ガル・マドレッド)はピカードにさらに自白剤を打たせ、同じ質問を繰り返しはじめた。
観察ラウンジ。ジェリコが「連邦は平和が第一だと考えている」と述べると、ガル・レメックはスパイの存在を指摘した。ジェリコがとぼけると、レメックはセルトリスIII号星で虐殺を行ったピカードたちが捕らえられたと言い返す。そして「この報復は必ずする」と言い捨て、部下たちとともに出ていってしまった。

ライカーに真実を尋ねられたジェリコはピカードの任務を明かした。そしてピカードたちと落ち合う予定になっているライシャン星系へシャトルで向かうようライカーに命じた。

目隠しをされたピカードが指揮官室に連れてこられた。マドレッドはピカードの目隠しを、そして手錠を外した。部下たちが出て行くと、マドレッドは遺跡の話を始めた。そして「遺跡を見学したくないか?」と尋ねる。ピカードが「それよりは艦に帰してくれ」と答えると、マドレッドは「君は犯罪者だからな」と断った。さらにマドレッドは「ミノスコーバ防衛の情報をしゃべれば、紳士的に扱ってもいいぞ」と持ち掛けた。ピカードが「自分は何も知らない」と答えると、マドレッドは部下を呼び、ピカードを柱に縛りつけた。マドレッドはピカードに近づき、「今からお前には名前も、人権もなくなった」というとナイフで服を切り裂いた。

ライカーたちはビバリーとウォーフを拾い、エンタープライズに帰還した。ライカーは救助隊の編成を頼む。だがジェリコは危険が大きすぎるという理由で断った。
指揮官室にマドレッドたちがやってきた。ピカードは一晩中、全裸のまま拷問台につるされていた。拷問台から降ろされたピカードはふらふらとマドレッドの机に歩み寄った。マドレッドは壁のスポットライトを点灯させ、いくつあるかピカードに尋ねる。ピカードが「四つだ」と答えるとマドレッドは「違う、五つだ」と言い、同じ質問をした。

ピカードが同じ答えを繰り返すと、マドレッドはピカードの胸を指差し、「苦痛を与える装置を埋め込んだ」と言い出す。そして彼がリモコンを操作するとピカードはあまりの苦痛に耐えきれず、床に崩れ落ちた。「ミノスコーバの事はなにも知らない」とピカードが言うとマドレッドは「そんなことを聞いているのではない。ライトはいくつだ」と尋ねた。「やはり四つだ」とピカードが答えると、マドレッドはまたピカードに苦痛を与えた。

観察ラウンジ。ジェリコはガル・レメックからピカードが拷問されている時の記録映像を見せられた。ジェリコは連邦の作戦ではなく、ピカードが独断でやったことだろうとレメックに説明する。レメックは「ピカードの命を助けたければ、この宙域から撤退しろ」と条件を出してきた。ジェリコは「上官と協議しなければ」と答え、話し合いは中断された。レメックたちが出て行くと、ジェリコは「ナチェフ中将に申し出を断り、艦隊の配備を進言しなければ」と言う。ライカーが「ピカード艦長はどうなります?」と尋ねるジェリコは首を振った。ライカーは「人の命を犠牲にするのか」と怒りはじめた。するとジェリコはライカーを副長の座から解任してしまう。ライカーは「了解」とジェリコを睨み、観察ラウンジから出ていった。

作戦室ではデイタ、ジョーディ、ジェリコが今回の事態を分析していた。デイタは赤い制服を着ている。ライカーの代わりに副長に任命されたのだろうか。デイタはピカードを捕らえるためにウィルス兵器の偽情報を流したのではないかと推測した。おそらくカーデシアは近く大規模な侵攻を計画しているのだろう。ジェリコはそれに賛成し、ジョーディにカーデシア艦をスキャンし、最近どの惑星に立ち寄ったのか調べるよう命じた。

指揮官室。ピカードはぐったりと椅子にもたれかかっている。ガル・マドレッドは娘ジルオーラと遊んでいた。娘が出ていった後、マドレッドは「あの子のためなら何でもする」と言った。ピカードが「よく娘にこんな様子を見せる気になるな」と言うと、マドレッドは「小さな頃から敵というものを教え込んである」と答える。ピカードが「やがて、大人になれば自分の見方で考えるようになり、間違いに気がつくぞ」と言い返すと、マドレッドは「カーデシアが戦争という手段を選ぶことで飢えから解放された」と説明する。「腹は満たされてえも、心は空っぽか」とピカードはつぶやく。マドレッドはピカードを殴り、壁のスポットライトを点灯させると「さあ、幾つだ」と質問した。ピカードがとぼけるとマドレッドは拷問装置のスイッチを押した。

エンタープライズ。ジョーディの分析ではガル・レメックの艦には亀裂があり、最近分子拡散フィールドを通過したという。それは艦がカーデシアの国境付近にある星雲を通ったことを意味し、その近くには連邦の基地ミノスコーバが存在した。ジェリコはエンタープライズをミノスコーバに向かわせた。

指揮官室。マドレッドが入ってくると、床に倒れたピカードがうなるように歌を唄っていた。マドレッドは「もう用はない。行っていいぞ」とピカードに告げた。ピカードはやっとのことで立ち上がり、部屋から出て行こうとした。するとマドレッドが「ビバリー・クラッシャーから話を聞くことにした」と言い出した。「彼女は何もしらない」とピカードが言ってもマドレッドは聞いてみなければわかないと言い張る。ウォーフは殺されたという。ピカードはよろよろとマドレッドの前に座った。「君が残るというのか?」と尋ねられたピカードは肯いた。

観察ラウンジ。ジェリコは先制攻撃を仕掛けると発表した。ジョーディたちは反論するが、艦隊司令部の決定であり、変更は認められないという。彼は皆に指示を与え、会議を解散させた。部下の態度はとげとげしい。

指揮官室。ピカードはマドレッドの机に突っ伏している。マドレッドは卵を割って、もう一個をピカードに薦めた。ピカードが卵を割ると、なかには芋虫のようなものが入っていた。ピカードは中身は一気に流し込む。マドレッドは、このタスパーの卵は貧しかった頃の思いでだと語った。彼が子供の頃、やっとの想いで発見した卵を年上の少年に奪われたと聞かされたピカードは「この拷問は復讐なのか」と言い出す。マドレッドの顔色が変わる。ピカードは「ここにいるのは弱々しい子供だ。哀れにみえるぞ」と続ける。マドレッドは椅子から立ち上がり、壁のライトを点けた。ピカードは「ライトは四つだ!」と笑いながら叫ぶ。マドレッドは「五つだ!」と叫びながら拷問装置のスイッチを入れた。ピカードは苦痛に顔を歪めながら「お前は六才の子供だ」と叫び続けた。

シャトルベイ。対カーデシアの準備は着々と進んでいる。ジェリコとジョーディはお互いがシャトルの操縦士上がりだと知り、意気投合する。今回の作戦ではシャトルで機雷を設置しなければならない。「君は出来るか?」と聞かれたジョーディはライカーを推薦する。ジェリコは何度もうなずいた。
エンタープライズは星雲に突入しつつあった。ライカーが自室で本を呼んでいるとジェリコがやってきた。ジェリコは「君のことを好きになれない」と打ち明けた上でシャトルの操縦を頼んだ。ライカーの方も「私もあなたが好きになれない」と答え、引き受けた。

ライカーとジョーディの乗るシャトルが星雲に侵入した。次々にシステムが故障していく。エンタープライズのジェリコたちが息の呑んで見守る中、ライカーのシャトルが無事に任務を終え、星雲から戻ってきた。ジェリコはガル・レメックに通信を入れ、艦を破壊されたくなければ、すぐに星雲から撤退しろ」と告げ、機雷を一つ爆発させた。単なる脅しではないことを悟ったガル・レメックは撤退する約束をした。そしてジェリコはピカードの解放も約束させた。

指揮官室。ピカードが机の上においてあったリモコンを壊そうとしていると、マドレックがやってきた。マドレッドは「ミノスコーバ侵攻は成功し、エンタープライズは撃沈した」と告げた。ピカードが「呼んだ筈の調停人はまだ到着しないのか?」と尋ねると、マドレッドは「そんなものは呼んでいない」と答える。そして彼は「このまま拷問され続けるか、のんびりとした生活を送るか選べ」と言い出す。ピカードが条件を尋ねると、マドレッドは「ライトは幾つだ」と質問してきた。ピカードはじっとライトを見つめる。そこへガル・レメックが部屋に入ってきた。彼は「帰す支度ができていないではないか」とマドレッドを咎める。レメックは「部下にエンタープライズまで送らせましょう」とピカードに言う。ピカードは「ライトは四つだ」と怒鳴り、出ていった。

エンタープライズにピカードが戻ってきた。ジェリコはピカードに指揮権を譲り渡した。ジェリコは「いい仕事をさせてもらった」と言ってブリッジから出ていった。ピカードはブリッジをライカーに任せ作戦室にさがった。ピカードはついてきたディアナに拷問された時の様子を話す。そして「二つの道を選ばされた時、口を開けば五つと言ってしまえそうだった。その時の私には五つに見えたのだよ」と打ち明けた。




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