Star Trek the Next Generation 6th season


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戦闘種族カーダシア星人 パートI
Chain of Command, PartI

第6シーズン 第136話
宇宙暦:46357.4

カーダシア星人と連邦の関係が悪化しかけている。ピカードはエンタープライズの艦長の座を退き、ウォーフ、クラッシャーと共に極秘任務に取り掛かった。

戦闘種族カーダシア星人 パートI-あらすじ-


ピカード艦長がカーダシア人の企みを失敗させるため極秘任務に就く難解なエピソード。
意表をつくオープニング。ナチェフ中将は今後もたびたび登場。ピカードとのやり取りに注目すると面白いかも。
監督:Robert Scheerer
Cast
エドワード・ジェリコ大佐: Ronny Cox
Gul Lemec: John Durbin
Gul Madred: David Warner
Daimon Solok: Lou Wagner



戦闘種族カーダシア星人 パートI


エンタープライズは対カーデシア問題を検討するためU.S.S.カイロとランデブーした。乗船してきたナチェフ中将はピカードと会うなり、「あなたを艦長の任務から解きます」と告げた。

カーデシアは密かに連邦に対する攻撃準備をしているらしい。本部はエンタープライズをカーデシアの交渉に向かわせ、威圧するつもりだ。ナチェフ中将は「ピカード、ビバリー、ウォーフには別の任務についてもらう」とだけ言い、それ以上の説明は避けた。またカイロの艦長エドワード・ジェリコがエンタープライズの艦長として赴任してくることになった。ライカーが「わざわざ和平交渉のためだけに新たな艦長は不要ではないか」というと中将は「副長のあなたでは経験不足よ」と答えた。

その頃、ピカードたちは洞窟を再現したホロデッキで何かの訓練をしていた。ピカードはまだビバリーたちに任務を伝えていなかった。
エンタープライズにジェリコ大佐がエンタープライズにやってきた。彼は四交代制に移行すること、その他の指示をライカーに告げた。 観察ラウンジに士官たちが集められた。ピカードは自分の解任命令と、ジェリコの館長就任を発表した。二人は握手し、会は解散した。士官たちの間に動揺がみられる。ジェリコはピカードをバックアップする約束をした。ジェリコはライカーを呼び、指示を与える。だがライカーはみるからに不満そうな様子で「まだ四交代制の準備を行っていない」と報告する。ジェリコは厳しい口調で改めて命令を伝えた。

エンタープライズはカーデシアとの国境近くまできていた。ブリッジではジェリコがライカー、デイタたちにてきぱきと、だが強引に指示を与えていた。ジェリコは機関部へ行き、デイタとジョーディに戦闘に備えた改造を命じる。
作戦室。ディアナがやってきた。彼女はジェリコに乗員たちの間にとまどいと不安が広がっていると報告する。「時間をかければ解決しますわ」とアドバイスされたジェリコは「そんな時間はないんだ。君が乗員たちとの橋渡し役になってくれ」と彼女に頼む。またディアナに制服を着るように命令した。

ジョーディがライカーに愚痴をこぼしている。そしてジョーディは「ピカードに掛け合ってくれ」とライカーに頼んだ。そしてライカーはピカードの部屋を訪れた。しかし訓練で疲れきったピカードを見たライカーは、何も言わず、部屋を出た。
作戦室。ピカードが艦長だったときの様子とすっかり変わっている。ピカードとジェリコが打ち合わせを行っている。ジェリコはライカーの勤務態度に物足りないものを感じていた。ピカードはライカーの弁護をするが、ジェリコは「ライカーにチャンスをあたえる時間は今はもう無いんだ。そして君は艦長ではない」と言い返す。ジェリコは任務の成功を祈り、握手を交わした。

エンタープライズから黒ずくめの服に着替えたピカードたちが乗るシャトルが発進した。ピカードは今回の任務を説明した。カーデシアが密かにDNAウィルスを開発し、新たな運搬方法の実験を行っているらしい。その運搬法方途は亜空間のシータバンド搬送波にウィルスを忍び込ませるというもので、事実、ある惑星では不信な亜空間搬送波が観測されていた。ピカードたちはセルトリスIII号星の研究所に確認し、真偽の確認と破壊工作を行うことになっていた。「どうやってカーデシア領の惑星に接近するのか」とウォーフに質問されたピカードは「とっておきの船を知っている」と答え、シャトルをトーマンV号星に向かわせた。

私服に着替えたピカードたちが酒場に現れた。ピカードはフェレンギ人を見つけ、「ソロック船長に会いたいのだが」と話し掛けた。彼は適当にごまかして逃げ出そうとするが、ウォーフに肩をつかまれ、また椅子に座らされた。ピカードに「セルトリスへ連れていってもらえるよう伝言してくれ」と頼まれたフェレンギ人は顔色を変え、「彼がそんな頼みを聞く筈がない」と答える。彼がソロック本人らしい。ビバリーは彼のとなりに座り、彼の耳を触りながら「ソロックにも無理なのね」と悲しそうな顔をした。「もし引き受けてくれるなら彼を尊敬しちゃう」と言われたソロックは「出発はいつにする?」とそわそわしながら尋ねた。

ピカードたちはセルトリスIII号星に潜入した。洞窟の中はホロデッキに再現されていた映像とそっくりだ。やがてシータバンド搬送がセンサーに捕らえられ、発信源が特定された。ピカードたちは洞窟の中をさらに進んでいった。
エンタープライズはカーデシアの戦艦レクラーとランデブーした。和平交渉を行うため、ガル・レメックがエンタープライズに転送され、観察ラウンジに通されたが、なぜかジェリコは作戦室に引っ込んでしまった。ディアナが作戦室に呼びに行くとジェリコは気難しい顔をして机に座っていた。彼はカーデシアを狼にたとえ、「待たせることで優位な立場に立つのがねらいだ」と認めた。ディアナが「狼は相手が死ぬまで闘う」というと、ジェリコは「それなら勝つ方の狼になるまでだ」と答えた。

観察ラウンジにジェリコ、ライカー、ディアナが入ってきた。一時間以上も待たされたレメックはかなり頭に来ているようで、一対一の話し合いでないことに難色を示す。するとジェリコは机を叩き、「真剣に平和交渉を進める気がないようだな」と怒鳴り、出ていってしまった。
ブリッジに戻ったジェリコはライカーとディアナに「仕方なくもう一度だけチャンス与える振りをしろ」と指示を与えた、。彼が作戦室に引き上げるのを見届けたライカーが「まったく、自信たっぷりだな」とこぼすと、ディアナは「違うわ」と否定した。

ピカードたちは急な崖を何とか無事にくだりきり、先を急ぐ。あと数百メールほどでシータ波の発信源にたどり着く筈だ。

観察ラウンジ。ジェリコの予想通り、カーデシア側も補佐官を呼び寄せていた。ジェリコは改めてレメックに挨拶し、話し合いを始めた。焦点となっているのはなぜカーデシアが軍備を整えているのかということと、カーデシアが休戦区域から撤退するか否かということだ。レメックはいきなり連邦のスパイがカーデシア領に侵入しているようだと指摘する。そして「それが本当なら報復する」と警告した。ジェリコは平然と「そんなことはない」と否定する。レメックの提案で一時、話し合いが痛談去れることになった。ジェリコたちが席を立つと、レメックはピカードのことを尋ね、「今度の任務が危険でないといいですな。もし彼を失うような事態になっては連邦にとって大きな損失ですからな」と笑った。

ピカードたちは岸壁にフェーザーで穴を開け、その中を進んでいた。あやうくビバリーは危うく岩の下敷きになりそうになる。さらにすすむとメインテナンス用のハッチが見つかった。妨害波がでていて内部の様子は良くわからない。三人はハッチを開け、中に入っていった。だが、そこには誰もおらず、そして何の施設もなかった。
ピカードが「これは罠だ、戻れ!」と叫んだ瞬間、物陰からフェーザーが発射された。ピカードたちが応戦しはじめると、ハッチが閉まりはじめた。ウォーフがとっさに体でハッチを抑え、ビバリーを逃がす。だがウォーフはフェーザーで撃たれ、部屋の外へ弾き飛ばされてしまった。そして部屋の中に取り残されたピカードはカーデシア人たちに囲まれてしまう。

エンタープライズ。セルトリスIII号星から発射されていたシータバンドが途絶えたのが観測された。報告を受けたジェリコはナチェフ中将に任務完了の連絡した。だがピカードからの連絡はなく、ジェリコは一抹の不安を感じていた。
手錠をはめられたピカードは指揮官室のような部屋に連れてこられた。奥から指揮官が姿を現し、ピカードに「君にゲームを用意したよ、ピカード」と語り掛けた。ピカードが「何が望みだ?」と尋ねると、指揮官は「君だよ」と答える。そして「ここでは君に質問する権利はない。ただ答えるだけだ。もし満足のいく解答をしなかった場合、お前は死ぬ」と続けた。




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