Star Trek the Next Generation 5th season


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タイムスリップエイリアン パートI
Times Arrow, Part I

第5シーズン 第126話
宇宙暦:45959.1

19世紀以来閉ざされたままになっていた地球の洞窟からデイタの頭部が発見された。調査をすすめる乗員たちは、地球侵略を企てている異星人の存在に気付く。

タイムスリップエイリアン パートI-あらすじ-


自分もいつかは死ぬことがわかって喜ぶデイタと、それにどう反応すべきなのか困る乗員たち。唯一人十九世紀にタイムスリップしてしまったデイタは(ライカーたちを相手に鍛えた)ポーカーで一山あて、エイリアンの謎に迫る。そして、ピカードたちもデイタの後を追い、19世紀に向かう。

BLOOPER
デイタが拾い上げた新聞には"Sunday,August 11,1893"と日付が書いてあるが、実際には、この日は金曜日。

監督:Les Landau
サミュエル・クレメンズ:Jerry Hardin
ベルボーイ(ジャック):Michael Aron
ドアマン:Barry Kivel
こじき:John M. Murdock
フレデリック・ラ・ルー(ギャンブラー): Marc Alaimo
ジョー・ホーリン・ホーク: Sheldon Peters Wolfchild
Seaman: Ken Thorley


タイムスリップ・エイリアン パートI


エンタープライズは最重要任務のためセクター001、地球へ向かった。5世紀前の地球に地球外生物が存在していた見つかったらしい。
ピカードとデイタは、担当官にある洞窟へ案内され、発掘された拳銃や眼鏡、そして懐中時計を見せられる。洞窟は人体には有害なトリオリック波を発しており、これは本来地球に存在するはずの無いものだった。ピカードが「なぜ専門家に調査を任せず、われわれを呼んだのか」と尋ねると、担当官はあるものを指差した。それは目を見開いたデイタの頭だった。

自分の頭が大昔の洞窟から発見されたにもかかわらず、デイタは冷静に分析を続けている。
異星人はトリオリック波に強く、おそらく人間に変身できたと考えられた。また、洞窟からの出土品に付着していた原生生物の細胞を調べた結果、異星人の謎を解く手がかりはモラブ星にあると推測され、エンタープライズはモラブ星に進路を向けた。
テンフォワードでジョーディとデイタが話している。自分がいつか死ぬことを知ったデイタは「ますます人間に近づいた」と喜んでいるが、ジョーディは複雑な顔をしている。二人が出ていった後、ガイナンは「ついに来たわね」と一人で微笑む。

デイタの首が発見されたことは他の乗員たちを動揺させていた。ターボリフトを待ちながらライカーとトロイがそのことを話してくいると、当の本人がやってくる。二人の態度がどこかよそよそしいことに気づいたデイタが「他の乗員たちの態度が最近おかしいのはなぜか?」と尋ねると、ライカーは「喪失間を感じているんだ」と答えた。
エンタープライズはモレブ星系に到着、惑星表面に時間の揺らぎとトリオリック波を観測した。調査のため上陸班が送られることになったが、ピカードはデイタをメンバーから外そうとする。デイタが「運命に逆らうことはできない」とピカードを説得しようとすると、ピカードは「それでも、何もせずにはいられない」と悲しそうな顔で答えた。

ライカーたち上陸班は惑星の地下にある洞窟に転送された。トロイは少し歩き回り、「誰かいる、何百人も。みんな脅えている。みんな人間だわ」と顔をしかめた。
ジョーディとデイタの分析から、時間のひずみとトリオリック波の間には相関がありそうだと推測された。亜空間フィールドとフェイズ・ディスクリミネーターを組み合わせれば、時間の歪みを修正し、さらに調査を進めることができそうだが、洞窟の中に大きな装置を持ち込むことはできそうにない。すると、デイタが自分にはその装置が内蔵されていると言い出し、洞窟への降下を申し出る。ピカードは仕方なく洞窟へ降下する許可を出した。

装置が起動され、デイタが単身で亜空間フィールドに入っていった。時間の歪みが修正されるにつれて彼のからだの輪郭が消えていく。そして、予想されたとおり、デイタは洞窟の中に複数の頭に穴のあいた人型の異星人を発見した。ライカーたちにデイタの声は届いているが、装置の影響でライカーたちの呼びかけはデイタに通じない。彼らの不安をよそにデイタの報告は続く。
異星人はライカーたちの、デイタの存在に気づいていないようだ。デイタは「蛇」のようなものを発見した。異星人たちは何かの機械を操作し、どこかへ行こうとしているらしい。デイタは彼らの後を追っていこうとする。そして「何とかして蛇を捕まえなければ・・・・・・」というデイタの声をかき消すように轟音が響き渡り、彼の持っていた装置が床に転がり落ちた。

デイタはどこか見知らぬ街に出現した。彼は近くにいた男たちに「蛇をつれた二人」を聞いてまわるが相手にされず、フランス人と間違えられる。拾った新聞には「サンフランシスコでコレラ大発生」と書いてあった。よろよろと年を取った乞食が近寄ってきてデイタに話し掛ける。デイタも乞食と思われているのか......
デイタはホテルの前にやってきた。ベルボーイに声をかけ、部屋を借りようとするがお金を持っていないので断られる。雇ってもらえないかと頼むがこれもだめ。そこへ一人の客がポーカーで負けたとぼやきながら通りかかった。デイタはポーカー場ヘ向かい、コミュニケーターでチップを買う。

しばらくしてデイタがベルボーイに案内されてホテルの一室に入ってきた。いかさかま師たち相手に大勝したようだ。デイタはベルボーイのジャックにチップを奮発し、買い物リストを渡す。
デイタに話し掛けた乞食がホテルの前で震えていると、身なりの上品な男女が近づいてきた。乞食は物乞いするが彼らは何も言わない。女が乞食にかばんを向けると、かばんから一筋の青い光が発射され、乞食の額にあたった。乞食は震えながら、まるで生気を抜き取られてしまったかのように死んでしまった。
そのころエンタープライズでは異星人の目的を探るため再び時間のずれを修正し、彼らの世界にコンタクトしようとしていた。

ピカードはガイナンに呼び出され、テンフォワードへ向かった。彼女は今度行われる洞窟の調査にはピカード自身も加わるようピカードに頼んだ。そしてもし彼がこの任務に加わらなければ、ガイナンとピカードが出会わなくなってしまうという。
ホテルの一室ではデイタがジャックに買ってきた部品で何かの装置を作っていた。興味津々のジャックには「新しい自動車のモーター」と説明してごまかす。ジャックの持ってきた新聞を見たデイタはそこにガイナンの顔写真が載っていることに気づいた。なぜ彼女がこの時代にいるのか?その記事は彼女が「文学の集い」をひらくという告知だった。

文学の集いの会場では、クレメンズという男がもっともらしく天動説について語り、まわりを感心させている。ガイナンは微笑みながら椅子に座り、彼の話を聞いていた。彼女は控えめに彼の話を批判した。入り口にデイタがやってきた。招待状が無いとだめだといわれてしまうが、デイタは強引に奥まで入っていき、ガイナンと再開する。なぜかガイナンはデイタのことも、エンタープライズのことも知らない。クレメンズが怪しみはじめ、ガイナンはデイタを父の友人だとかばってくれ、二人はテラスに出た。
デイタは彼女に24世紀のことを説明した。この時代のガイナンはデイタの話を完全に信じているふうでもないが、きっと協力してくれるだろう。二人は柱の影で盗み聞きしているクレメンズには気づかなかった。

一方、24世紀では、乗員たちが洞窟に各種装置を搬入し、いよいよ時間のひずみを修正しようとしていた。そこへピカードが転送されてきて、今回の任務には自分も同行すると宣言した。そして機械のスイッチが入れられた。
時間のひずみが修正されると、デイタの話していた異星人たちと容器に貯えられた人間の魂がはっきりと見えてきた。異星人たちはピカードたちの存在に気づいていない。彼らが人間の魂を糧にしているのは間違いない。
異星人が「蛇の飾り」の付いた杖を活性化させると、「蛇」が生き物のように動き出し、洞窟の壁が光りだした。二人の異星人たちが光の中へ消えていった。別の次元への入り口に違いない。ピカードたちも彼らを追って、光の中へ入っていった。




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