エンタープライズは謎の探査機と遭遇していた。突然探査機から艦に向けてニュークリアンビームが発射され、防御シールドを張るものの防ぐことが出来なかった。ビームを浴びたピカードは気を失ってしまう。
ピカードが目を覚ますと見知らぬ女性が自分のことを「ケイミン」と呼んでいる。ここはどこなんだと尋ねると、その女性は「あなたのうちじゃない」と答える。茫然とするピカード。
三日間も眠りつづけていたといわれるが、ピカードには何故自分がこんなところにいるのかわからない。家の外に出ると地中海風の町並みが並んでいた。広場では水不足解消を祈って植樹が行われていた。ピカードは友人だというバターイという名の男からここはレシクという惑星カターンの一都市であることを聞き出す。あたりを歩き回り暗くなってから家に帰ると先程の女性が心配そうに待っていた。ピカードは彼女にいろいろと自分のことを尋ねる。そして部屋にあった笛が自分の物だと聞き、笛なんて吹けないのにと不思議がる。ピカードは自分の妻と名乗る女性の胸元に探査機と同じ形のペンダントがあることに気付き、「これはどこで?」と尋ねる。すると彼女は「あなたがはじめてくれたものじゃない」と答えるのだった。
エンタープライズではピカードは意識を失ったままブリッジに倒れていた。ビバリーは探査機とピカードの間になにかつながりがあることを感じていた。
カターンではあれから5年が過ぎ、ケイミンは妻のエリーンからまだ船のことを考えていると責められている。干ばつは日増しに深刻になり、ケイミンは行政官に空気から水を取り出す装置を作るよう提案するが聞き入れられない。夜、ケイミンは「朝の鐘」を笛で吹いている。だいぶ上達したようだ。エリーンと仲直りしたケイミンは子供を作る意志を伝える。
エンタープライズでは探査機の調査が進められていた。ピカードの浴びているニュークリアンビームを遮断することが可能であると判明、ライカーはビバリーの反対を押し切って実行を命じる。
さらに年月の進んだカターンではケイミン夫妻の間に二人の子供が出来ていた。息子のバターイの命名式の途中、突然ケイミンが倒れてしまう。
ビームを遮断した直後、エンタープライズのピカードの状態が急激に悪化、慌てて遮断を解くとピカードの溶態は回復する。
ケイミンはさらに歳をとり、娘のメリボーもすっかり大きくなった。ケイミンの影響で科学者を目指している彼女はカターンの水不足が十年以上も続いていることを指摘する。
エンタープライズの調査の結果、問題の探査機はカターンという惑星から発射されたことが判明する。だが、カターンは新星の爆発が原因で千年以上も前に滅亡していた。
すでに三十年たち、すっかり老人になったケイミンが星の観察をしている。息子のバターイはケイミンの笛をふいている。ケイミンの所にやって来たバターイは音楽家を目指すと告げる。次の日、ケイミンは長年の天文観測からカターンの寿命が終わりに近づいていると行政官に報告する。だが、政府側はその事実に気がついていた。自宅ではエリーンは危篤になり、ケイミンの目の前で息を引き取る。
ケイミンが孫と遊んでいる。メリボーに誘われしぶしぶとロケットの打ち上げを見に外に出る。何を打ち上げるのかと尋ねるケイミンにメリボーは「父さんはもう知っているわ」と答える。怪訝そうなケイミンの前に死んだはずのバターイが現れ、「もう見てるだろ」という。さらにエリーンも姿を現す。ケイミンはすべてを悟る。そして無事ロケットは打ち上げられた。
ピカードが意識を取り戻した。気を失っていたのは二十五分くらいだという。
ピカードの私室をライカーが訪れる。回収された探査機から発見されたという箱を手渡される。中にはカターンでの、あの笛が入っていた。一人になったピカードは窓から見える星々にむかって静かに笛を吹くのだった。